地球温暖化とワールドメイト

地球温暖化による気候変動を抑えることは可能なの!?

国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)が終わったけどね。

8月9日発表、国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の最新の報告書の中では、「人間の影響が大気、海洋及び陸域を温暖化させてきたことには疑う余地がない」と断定していた。

地球温暖化の原因が、産業革命後の人間の活動に起因していることを、初めて決定づけた報告書だったよね。

 

まぁ、ワールドメイトでは、すでに20年くらい前から地球温暖化の影響について、大きな懸念を持っていたけどね。

ここ1、2年、ようやく企業が脱炭素に向けて、SDGsへの取り組みとともに本腰を入れてきた気がする。

 

とは言っても、地球温暖化の原因と見られる温室効果ガスを急速に減らせるかといえば、かなり難しそう。

クリーンエネルギーによって化石燃料の使用を減らし、排出済みの炭素を回収する技術と植林による削減が必要になるけどね。

 

 

これまでもそうであったように、今回のCOP26に向けても、多くに国の政府、あるいは企業が、そんなに早急に化石燃料を削減する必要は無いとする、あらゆるロビー活動を行なっていたようだ。日本も例外ではないようだし。

最近では、化石燃料の供給が足りないということで、エネルギー価格が上がっているけどね。

これも石油や天然ガスの産油国の揺さぶりかな。

 

化石燃料を減らしていくことで、真っ先に強烈なダメージを受ける企業や国ほど、抵抗するのは当然だろうけどね。

もちろんほとんどの国と企業、国民が、かなりのダメージや痛みを伴うことになるわけだけど、それでもなんとかしないと、最終的には、全ての国の人々が経験したことがないような深刻なダメージを受けることになるわけだからね。

そこは資金援助や技術供与、業種転換を支援するなど、先進国と途上国の間で、あるいは国内で利害をうまく調整してもらうしかないよね。

 

 

ところで今回の新型コロナのパンデミックは、世界に甚大な被害をもたらした。

2020年は多くの国でロックダウンやそれに類する行動制限が行われてきたよね。

そのため、経済活動が麻痺状態になった国が多かったけどね。

でもそのおかげでCO2の排出量は大幅に減ったと言われている。(それでも大気中のCO2濃度は増加中だけど)

 

まぁ、7%ほどの減少らしい。あれだけ世界経済が停滞していたのにね。

その影響で途上国では、貧困層が再び拡大しているようだ。

これまでは国連を中心とした各国の取り組みによって、確実に減ってきていたのにね。

日本も、それまでなんとかやってきた人でも、経済的に困窮する人がかなり出ているけどね。

 

そんな大きな困窮をもたらした2020年と同じくらいの比率で、この先も毎年排出量を削減し続けるなら、2030年までに排出量を半減することが可能になるようだ。

コロナのおかげというと皮肉だけど、本気で脱炭素に取り組む気なら、それくらいの覚悟がいるのかなと、気付かされた気もするけどね。

 

でも、それだけの削減を続けるだけの取り組みは、現実には無理に見える。

各国の国民も納得しないだろうから、政府も支持を失いもたないかもね。

 

それにアメリカは自国の国益や覇権を保ちたいだろうし、中国はそれを追いかけ、追い抜こうとしている最中でもあるし。

中国は2030年までにピークアウトし、2060年に0を目指すと公約した。

アメリカや欧州、日本は概ね2030年までに半減、2050年で0を目指している。

このゼロになる時期の大きなズレは、非常に大きな問題を生むだろうし、気候変動以外の安全保障問題や貿易摩擦なども絡めて、米中の対立を避けられないものにしているよね。

 

 

ところで上の図を見ると、中国とインド、ロシアの3カ国は化石燃料の使用が特に多いためか、世界のCO2排出量の4割を占めているけど、GDPの比率は2割になる。

逆にGDPで世界の4割を占めるアメリカとEUの排出量は2割になっている。

 

国によって環境も事情も違うとは思うけど、中国やインド、ロシアが、先進国並みに削減していく気があるなら、望みはつながるかもしれないけどね。

そこに各国の思惑も絡むから、現実には、高い削減目標で足並みを揃えるのはホントに難しいことだろうなと思う。

 

どう考えても、脱炭素の早急な達成には、複雑で困難な問題が山積みだよね。

まぁ、そんな厳しい状況だけど、今回のCOP26では、アメリカと中国が今後10年間の気候変動対策で協力を強化することを盛り込んだ共同宣言を発表した。

 

 

中国の気候変動特使、解振華氏は記者団に対し、気候変動に関して「中国と米国の間には、相違点よりも合意点の方が多い」と述べた

アメリカのジョン・ケリー気候変動問題担当特使も、米中の「相違点は尽きないが、気候変動においては、協力こそがこの取り組みを達成する唯一の方法」だと述べた。

様々な対立がある中での、異例の宣言だったと言われているそうだ。

 

この排出量ツートップの2国が、脱炭素達成における最重要国なのは間違い無いからね。

この10年において、強力な気候変動対策を推し進めないとまずいことになる、という中国の危機感の表れでもあると思っていいのかな。

 

ただ両国が強力に協力したとしても、気温上昇を1.5度以内に抑えれるほど、化石燃料の使用を急速に減らすのは現実的に難しいように思える。

だから驚異的に大気中の炭素を回収できる技術が生みだされるとか、世界のエネルギー事情を一変させるくらいの安価でクリーンな代替えエネルギーが開発されるとか無い限り、1.5度以内に抑えるのは難しく思えるよね。

そのことも含めて、気候変動対策の進展をワールドメイトで祈り続けようかな。

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