先週、二日間にわたり米中会談が開催された。
今年は12月にG20、11月にAPEC、その前の9月には習近平主席が訪米するらしいから、とりあえず今回は第一弾と言われているけどね。
日本では注目度が高くて、アメリカにハシゴを外されるのを懸念していた専門家もいた。
ワールドメイト会員でも関心が高い人は多かったけどね。
それで終わってみると、日本では中国側の勝利みたいな分析が多いようだけど。
まぁ、習近平主席が、台湾のことを最も重要視していることは改めてよくわかった。
たいしてトランプ大統領は、中間選挙で勝たなくてはならないから、とにかく経済的なメリットを少しでも得たいという感じが、素人目にも見え見えだったよね。
それで中国としてはアメリカに台湾のことで釘を刺し、アメリカが台湾を助けないなら、貿易や投資で協力してもいいという感じのシグナルを送った感じなのかな。
それは予想通りではあるけど、イラン情勢を含め、具体的には何ら決まったことはないため、とりあえず相手の出方や状況を探る会談だったのかな。

そもそも今アメリカは、戦闘機から電気自動車(EV)のバッテリーに至るまでのあらゆるものの生命線となる、中国のレアアースへの依存を断ち切ろうと努力している。
対して中国は、ハイテク分野で規制されているし、それならということで莫大な国家資本を注ぎ込んで、自前で最高のものを作ろうとしている。
実際に、技術力の進化をアピールするニュースも増えているよね。
ということで、今はハイテク産業の優劣が、世界の覇権の鍵を握っているため、当然、その中核となる最先端半導体の製造技術とシェアを持つ台湾のTSMC(台湾積体電路製造)が、どちらの陣営に組み込まれるかは、世界中の関心ごとだよね。
それに加えて台湾の地政学的な重要性が、日本にとってはシーレーンの確保でもあり、アメリカにとっては太平洋への中国進出を容易にするという安全保障面の問題にかかわるよね。
結局は台湾の民主主義を守るとか、台湾の人々の自由を守り、世界の民主主義を守るという目的は、アメリカにとっては重要度が低いという現実を、トランプ大統領の発言からも感じる。
国際政治は自由と民主主義を守るというより、大国の国益に左右されるからね。

それで中国は人工知能(AI)、半導体、電気自動車(EV)などの戦略的分野や、軍事費にも莫大なお金を使っているけど、中国全土の国民のことを考えた、雇用の創出とか、経済の底上げとかはほとんどやっていないと言われているよね。
祖国統一ということで、台湾を自国の領土にすることを、何よりも優先するのだろう。
日本への執拗な圧力や批判からも、それが誰の目にも明らかになってきたよね。
トランプ政権は、台湾の民主主義を守るとかには関心がなく、また、西半球をアメリカ、東半球は中国でもいいという考えもあるのではという専門家もいる。
それでも、ハイテク産業における優位性を守るために、台湾の重要性は理解していると思うけどね。
あと、中国の正確な情報は入りにくいけど、経済がかなり減速していると言われているし、人々の不満も溜まっているとか。
さらに軍部高官の粛清からは腐敗が進んでいて、戦える状況にはないのでは、という見方をする専門家もいるから、とりあえずトランプ大統領を最大限にもてなし、当面は安定した関係を得たいと思っていたのかな。

トランプ大統領もこそばゆいくらいに習近平主席を褒めちぎっていたけど。
まぁ、極端にあげたり下げたりするのは、トランプ流の駆け引きや交渉の手段の一つだからね。
今後はアメリカが、中間選挙での勝利のために、中国に対して何らかの譲歩をする可能性はあるけど、個人的には台湾を守ってほしいし、そうなるようにワールドメイトで祈り続けようかな。
いっそ、中間選挙で共和党の勝利が見えているなら、中国への対応もまた変わるかもね。
