今回の第3回国民のコンサートは、間に1日あけて27日と29日の2度開催された。
ちょうどその頃、ワールドメイト会員にとっては、興味深い出来事が起きていた。と言ってもそんな大げさなものでもないけど。
フィリピンのドゥテルテ大統領が、先週はじめて来日したけど、なかなかいい感じに終わっていたのかなと思う。
コワモテしそうな風貌の上に、暴言も半端なくスゴすぎて、マフィア顔負けなんて言われてるドゥテルテ大統領って、どんな人なんだろうと密かに思っていた。
強烈な麻薬取締で、「ヒトラーは300万人のユダヤ人を虐殺した。(フィリピンには)現在300万人の麻薬中毒者がいる。私は喜んで彼らを虐殺しよう」「わが国の問題を終わらせ、次の世代を破滅から救いたい」と言い、国内では支持率が非常に高く、でも欧米からは、犯罪者を容赦なく殺害している人権侵害と言われ批判されている。
それ以上に、あれだけ強烈に麻薬犯罪者を殺害していたら、麻薬取引を資金源とする裏社会から暗殺されるんじゃないかと思った。
しかし、「私が死ぬなら、それも運命だ。大統領とは暗殺されるものだ」なんて平気で言うし、CIAには、「失脚させたければやってみろ」と述べるなど、度胸が座ってるというのか感心してる場合じゃないけど、とにかく善悪を超越したような大統領なのかな。
ワールドメイトの仲間は、ドゥテルテ大統領が米国を離れ、中国に向かっていることを心配していたけど。
しかし初めは中国に対しても、兵士たちに「今は、判決についてわめき散らすことはしない。だがいずれ、このことについて中国に何らかの落とし前をつけてもらう時が来るだろう」と言ったり、「私が保証する。ここに入り込もうものなら、血塗られたものになるだろう。われわれは簡単には屈しない」とも言ってたし。
それで日本に対しては、どう思ってるんだろうかなと興味があった。また、日本政府もどう対応するんだろうと、場合によっては暴言を吐くんじゃないかと心配していた。
そんな先入観で見てたけど、実際の会談の様子や日本滞在の様子を見ると、中国訪問の時とは違って笑顔が多く、「日本は最大の支援者。悪く言うところは何もない」「フィリピン国民は日本に心から感謝している。自分の世代で十分にお返しできるかわからないが、次の世代には必ず日本の皆さんにお返ししたい」と述べるなど、とても好意的だった。
「来月も良かったら日本に呼んでくれ」とさえ言ってたそうだ。実際は、昔からとても親日家だったという情報も多い。
政府の対応も、中国との話し合いを歓迎するような、大人の外交を見せたので、良い感じの友好ムードで終わった。中国と領土のことで争う日本とフィリピンの類似点を指摘して、「ときが来たときには日本の側に立つ。安心してほしい」というドゥテルテ大統領言葉は印象に残った。
だからと言って、犯罪者を裁判を経ずに殺害するようなやり方が良いとは思えないけどね。ただ、400万人とも言われるフィリピンの麻薬中毒者を救うには、そこまで徹底的にやらないと、腐敗した社会構造が無くならないのかもしれないけどね。
犯罪で悪名高かったダバオ市を、市長時代に全国有数の安全な都市に変えた実績はすごいなと思う。汚職を嫌い、質素な生活を送っていることでも尊敬を集めていたそうだ。
まぁ、それは置いとくとして、本当は一番驚いたニュースは、フィリピンに帰国した27日の深夜、神のお告げがあったので、これまで連発してきた暴言を止めると宣言したことだった。
「帰りの機内で空を眺めていたら『口汚い言葉をやめないと飛行機を落とすぞ』という内容が聞こえたらしい。「誰かと思ったら神だった」ということだ。「悪態はつかないと約束した。神への誓いはフィリピン国民への誓いだ」と宣言した。
本当に神のお告げだったかどうかは怪しいけどね、飛行機落ちたらみんな死んじゃうし。でも、神様もドゥテルテ大統領が相手だと、脅かしたり暴言を吐くのかもしれない( ̄∇ ̄;)
それで、すぐに暴言を止められるとは信じがたいけど、日本からの帰りの飛行機でそういうことがあったというのが、なんだか面白いなと思った。ちょうどコンサートで深見先生の歌を聴いてた頃だったようだけど。
それから、話は変わって28日には、これまで1月に衆議院解散があるようなことを盛んに匂わせていた自民党の二階幹事長が、急に一転して、「今のところただちに解散をどうこうというのは首相の念頭にはない。」と否定する発言に変わった。
これも、ワールドメイト会員的には、かなりエッと思うニュースだったんだけど。
まぁ、ドゥテルテ大統領のことも、衆議院解散のことも、これからが目が離せないところだろうけどね。