熊本地震の余震は、まだ収まる気配が見えてこない。14日夜の最初の発生から2週間になるけど、まだまだ活発な活動が続いている。
震度1以上の地震は、28日正午の時点で千回を超え、うち震度1が283回、震度2が417回、震度3が211回、震度4が78回、震度5弱が7回、5強が3回、震度6弱が3回、6強が2回、そして震度7が2回という信じられない状況で、その後も震度4などの地震が続いていた。
今日の午後3時すぎには、大分側で、震度5強を記録する地震が起きた。いくら地震国とはいえ、日本全国の去年の震度1以上の地震は、約1800回だったので、この熊本地震の異常な多さには驚く。
かつて見たことがないような地震の様相を呈している。
熊本や大分の一部の人たちは、気が気でない日々が続いていると思う。特に震度7のような生死に関わるような激しい地震を2度連続で体験した人もいるわけで、その人たちの精神的なダメージは、想像できないようなレベルだと思う。
食料とか日常品の物資は、さすがに行き渡ってきたと書かれているけど、避難生活を強いられている人たちの状況が心配される。
避難所を避け、車中泊を余儀なくされている人も多いそうなので、ものすごく不便なことが次々に出てくるだろう。
特に小さい子供やお年寄りのいる家族は、環境に耐えられない人たちも出てきている。
そして感染症や、エコノミークラス症候群などの不安も尽きない。また、心的なストレスが限界にきたり、運動不足や栄養の偏りによって、体調を崩すことも出てくるから、それにも気をつけないといけないだろう。
少しでも、復興の足取りが早まり、日常に戻ることができるように、ワールドメイトでも祈り続けたい。
また、建物の被害も広がっていて、27日までに約1万棟の建物が、倒壊のおそれがある「危険」と判定されたそうだ。
平成7年の阪神・淡路大震災で危険と判定された建物の数を上回った。
判定が終わった3万5780棟の内訳では、熊本市で3543棟、益城町で2792棟、西原村で1017棟などが、危険判定を受け、割合では本震の断層のずれが確認された西原村が55%と高く、震源となった布田川断層帯などがある益城町や南阿蘇村も半数近くに達しているそうだ。
震源に隣接し、人口の密集する熊本市では17%だったそうだ。また、立ち入りに注意を要する「要注意」も、1万1437棟あるそうだ。
まず、緊急性が高い地域から調査したそうだけど、土砂災害などで調査困難な地域もあるし、まだ増える可能性が高いようだ。
その雨による土砂災害も、今後とも非常に注意が必要だと報道されている。これ以上被害が広がらないように願うばかりだ。
ワールドメイト救援隊の人たちも、現地に入って活動が始まっているそうなので、その様子も気がかりだけど。
ゴールデンウィークのワールドメイトの神業も始まるし、引き続き祈り続けたい。
ところで交通機関は、かなり復興しているようだ。九州自動車道も、今日から全線復旧するようだ。
福岡からと、大分からと、熊本に向かう2つの大動脈が寸断されていたそうなので、片方でも復旧すれば、物流の流れはかなり良くなるのかもしれない。
新幹線は、すでに27日から、全線開通している。
それから、今回の熊本地震では、熊本や大分以外のいろいろなところにも、影響が出ていた。また、これからも出てきそうだ。
九州は、半導体始め、自動車やエレクトロニクス関連の部品の工場が集積しているそうなので、国内外の自動車などの完成品にも影響が出ていた。
そういう経済のマイナス面が、国内の景気の足を引っ張ることが懸念されているようだ。
しかし今後、国や自治体の予算によって、復興に向けて弾みがついてくれば、その分の景気が持ち直す可能性もある。
景気に関連して気になるのは、消費税アップの判断がどうなるかだろう。菅官房長官は、うまくかわして逃げているから、今のところはどうなるのかわからないけどね。延期になる可能性が高い気がする。
それから心配されているのが、九州の観光産業が被る痛手だ。余震が続く状況で、九州地方の観光に関して、多くのキャンセルが出ているそうだ。
- 水前寺成趣園(水前寺公園)も被害に
東日本大震災や、福島の原発事故では、時に必要以上な風評被害がもたらす損害により、地元の人たちが苦労する様子を、報道で目にすることが多々あった。
あまり関係のない地域や、実質、危険性がないのに、風評被害によって巻き込まれてしまうことも多分にある。
そう言う過度な風評被害だけは、ただでさえ苦しい地域の状況に、追い打ちになってしまうだろうから、防いでもらいたいものだ。