深見東州先生とワールドメイトの文化、芸術

4年ぶりの東京大薪能は、幻想的な異空間へと誘う

ふだん忙しくしてると、なかなか芸術に触れる機会が少なくなると思うけどね。

その中でも日本の伝統芸能となると、敷居が高くてさらに馴染みが薄くなってしまいがちだよね。

でも、日本には素晴らしい伝統芸能があるわけだし、それを全く知らずに人生終わってしまうのもとても寂しい気がする。

だから今回、東京都庁の都民広場で開催された東京大薪能のようなイベントがあると、ふだんは能楽に興味がない人でも、気楽にライブで見ることができるから足を運ぶ人もいるよね。

一流の能楽師たちが出演する舞台を、なんと無料で観劇できるわけだし。

ということで、能楽の普及に大きな貢献をしてきた東京大薪能が、2018年以来の開催の運びとなった。

10月16日は、3000人近くが会場に足を運び、YouTubeでも世界中に配信されて16000人以上の人たちが視聴したそうだ。

海外の人たち向けの通訳が入ったバージョンも配信されていたそうだから。

プログラムにも、日本語と英語の表記がされていたし。

能楽師はnoh actorで、狂言師は喜劇俳優扱いになるのか、comic actorになるんだけどね。

始まる少し前に都庁に着いたから後ろの方だったけど、座ることができた。

ライトアップされた都庁を背景にした薪能を見た人は、なんで、大都会の近代的なビルと古典芸能がこんなにマッチするんだろうと、不思議な感覚に陥るみたいだけどね。

後ろの方だと、さすがに細い能の所作まではよく見えないけど、その分、背景と一体になった能楽の幽玄な雰囲気を十分に楽しむことができる。

ちなみに能楽を見るポイントは、能は最小限の所作で表現する、省略の芸術ということを知っておくと良いみたい。

さらに能楽師の動きや、全体の流れも、序破急の3つの段階で構成されるということ。

あと、シテ(リードアクター)を目立たせる一点豪華主義であり、演じる能楽師は能面をつけることで、どのような役にでもなりきることが一流の証になるそうだ。

11/2 日刊スポーツ

今回の出演者は、能では「春日龍神」を演じたのが辰巳満次郎さん、「養老」が山内崇生さんだった。二人とも宝生流を代表する優れた能楽師で、重要無形文化財総合指定保持者でもある。

龍神が登場した時には、舞台の空気が変わるような、オーラを感じたけどね。

「養老」は、今回は後半部分だけだったけどね。

見どころとなる山神の舞は、能のあらゆる所作が次々と出てくるので、初めて能を見る人には、能の魅力がよく伝わったかも。

本来ならば、深見東州先生がシテをつとめる「鷺」という格式の高い演目が行われる予定だったけどね。

直前に膝を痛められたために、急遽、「養老」になったといういきさつがあったそうだ。

洋の東西、複数の舞台芸術に精通する深見東州先生だけど、中でもオペラ歌手と能楽師というジャンルでは、ひときわ高く評価されていただけに、ちょっと残念ではあったけど。

あと、大好きな狂言では「しびり」を、山本則俊・山本則孝さんが演じた。

主人から遠くに買い物を言いつけられた太郎冠者は、行きたくないものだから、持病のしびれが起きて歩けないと言い出す。

太郎冠者の仮病を見抜いている主人は、せっかく叔父がご馳走してくれるとの誘いがあるのに残念と言うと、太郎冠者は急にしびれによくよく言って聞かせると言い始める。

しびれは治ったと言い出し、飛び跳ねてみせるんだけど、最後は仮病を叱られるという、なんだかよくありそうな顛末なんだけどね。

絶妙の間合いと言い回しで、しっかりと笑わせてくれた。

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