立山連峰を初めて見たのは、ワールドメイトで初めて富山に行った時だった。
その時、空中に山々峰々が浮かんでるように見えた記憶が残っている。なんて神々しい眺めなんだろうと思った。
白山や阿蘇山と同じように、立山も立山という単独の名前の山はないということもそのとき知った。
富士山と立山と白山は日本三霊山と呼ばれ、いずれも古くから信仰の山として崇拝されてきたので、当然パワースポットだし、ワールドメイト的に言うと、神居ます神域だと言える。
話はそれるけど、2月23日は富士山の日なのだそうだ。数字の語呂合わせだろうけどね。
そして、2月22日は猫の日だとは、これも知らなかった。
ワールドメイトでは、2月23日は観音様と関係がある日で、2月22日は菊理姫様とも関係がある日だけど、富士山には観音様がいらっしゃり、猫と言えばキティちゃんが有名なので、なんとなくシンクロしているような気もするけど。
まあ、それはいいとして、一般的には雄山と大汝山と富士の折立の3つの山を総称して立山と呼ぶそうだ。
また、立山三山と言うと、立山と浄土山と別山になる。
西暦701年、大宝律令が制定された年だけど、佐伯有頼が父の大事にしていた白鷹を連れて狩りに行ったとき、鷹が急に飛び去ったので後を追って立山に入ったところ、熊が出てきたので矢を射た。
すると逃げ出したので後を追って山奥に入ると老婆がいて、鷹の居場所を教えてくれたので山上まで行くと、極楽のような美しい場所へとたどり着いた。
そこに鷹も熊もいて洞窟に入っていったので追って中に入ると、矢が刺さった阿弥陀如来が現れ、この地を霊場として開きなさいと有頼に告げたそうだ。
その事を朝廷に奏上すると、文武天皇は喜び、勅命を下してそこを霊域として定めたそうだ。
その後、有頼は出家して慈興と名乗り、山麓の芦峅寺に居を構えて立山の参詣禅定のために一生を捧げたと言われている。
2015年3月に開通した北陸新幹線の「はくたか」の名前の由来も、この白鷹伝説から来たそうだ。
ここには地獄谷と呼ばれる温泉の源泉が湧く場所が存在し、立山信仰ではそこが現実の地獄として恐れられていたそうだ。
罪人はこの地獄へ堕ちると説き、地獄と極楽浄土、またすべての他界が備わった立山に登拝すると罪汚れが払われ、新しい自分に生まれ変わることができるという独特な信仰だ。
中でも南北朝から江戸時代にかけては、芦峅寺の姥尊の信仰が中心的だったそうだ。
昔は霊山霊場は女人禁制だったので、救われない女性信者たちを往生させてくれるありがたい信仰だったそうだ。
そして、それら3000メートル級の山もある急峻な立山連峰と対をなすかのように、日本3大深海湾の富山湾が、反対側に位置する能登半島に挟まれた形で存在する。
深いところでは1200メートルにもなるので、その底から山の頂上まで4200メートルの高低差になる。
そのため、まず、有名なこれらの写真でもわかるように、海の上に高い山脈が見えるという絶景が現れる。
陸地からこのような景色が見えるケースは、世界でも類がないと言われているそうだ。ただし主に冬にしか見られない光景だそうだ。
そして、海岸から急激に1000メートル級の深さになっているため、特に氷見市の海岸は急なので、海の青色がとても濃く、藍色に見える。
また、表層には、暖かい対馬海流が流れ込み、水深300メートル以上には、一年中低温で、富山湾の容積の約6割をしめる日本海固有水とよばれる深層水があるそうだ。
さらに、河川から栄養分が運ばれるので、プランクトンがとても豊富なのだ。
そのため「天然のいけす」とよばれるほど魚介類が豊富で、日本海に住む約800種のうち約500種が住んでいるそうだ。
また、富山湾は、春の蜃気楼が現れるのでも有名な場所だ。
冬の蜃気楼は、比較的現れる場所が多いけど、春に見ることができる場所は限られるらしい。
あと、ホタルイカの身投げでも有名で、ふだん富山湾200メートル以上の深海にすんでいるホタルイカが、春になると産卵のため海岸近くまで出てくる。
そして波打ちぎわに打ち上げられたりするので、「ホタルイカの身投げ」というそうだ。大量に押し寄せる海岸は世界でも珍しいとのことだ。しかも幻想的で美しい。
そして、珍しい生き物で、オオグチボヤという変わった生物の巨大コロニーが、2000年に世界で初めて発見された。ワールドメイトで初めて行ったのはたしか2001年だったけどね。
2014年には、世界で最も美しい湾クラブへの加盟が認められている。
日本屈指のバワースポットであり、ワールドメイトでも、最も大切な神域なのだった。