今日18日、天皇皇后両陛下が伊勢神宮に参拝されたそうだ。
まもなく平成時代が終わるので、妙に感傷的になっているのかもしれないけど、動画で両陛下のお姿を拝見したら、なぜか涙が自然と出てしまう。
【天皇・皇后両陛下、伊勢神宮に退位報告】
天皇、皇后両陛下が今月末の天皇陛下の退位を伊勢神宮(三重県伊勢市)に報告される「親謁の儀」が、同神宮の外宮で厳かに行われました。
記事はこちら⇒https://t.co/LzLSmBMGAX pic.twitter.com/pXUoyK7v3X
— 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) 2019年4月18日
昭和は激動の時代とよく言われるけど、でも戦後は、苦しい中から急速に立ち直り、世界が激動に揺れる中でも、世界1・2位と言われるほどの経済大国にまで上り詰めた。
そのあとの平成時代は、IT産業の隆盛により、新しい文化や、今までにない便利な時代になった一面もあるけど、大きな災害に見舞われ、経済は長く停滞し、政治も小泉・安倍政権を除けば短期政権に終始した、混迷する時代だったのかなと思う。
個人的にはワールドメイトのおかげもあって、とても充実していたんだけどね。
ただ総じて平和な時代ではあったものの、何か先が見えない混沌とした時代でもあったような気がする。
今上陛下は即位されたあと、親しいご友人に、「自分はつなぎの天皇。皇太子の代に明るい皇室となれば」と語られていたことがあったらしい。
それを知って、もしかすると平成時代のことを予見されていたのかな、なんて思ってしまった。
そんな平成時代の、天皇陛下最後の地方訪問であり、式年遷宮の翌年以来5年ぶりとなる伊勢神宮の参拝を終えられた。
奇しくも60年前の同じ日、皇后美智子さまとのご結婚報告のために、やはり伊勢神宮を訪れられていたそうだ。
天皇 皇后両陛下
結婚記念日 1959年(昭和34年)
4月10日ご成婚
美智子さま pic.twitter.com/52GrYHWBWs— ゆきちゃん (@marinamiries) 2016年4月9日
話はそれるけど、当時、皇太子さまと平民出身である美智子さまのご成婚に関しては、宮中内から反対の声が上がり、右翼も扇動していたという話も、後になって当時の入江侍従長の日記から明らかになったそうだ。
そして、最後は神道の重鎮で伊雑宮の宮司でもあった小泉太志命という人が、美智子妃のことを、「天照皇太神の荒御魂」である、これほど皇后にふさわしい人はいないと述べると、それで宮中も収まったらしいけどね。
天皇皇后両陛下は、今月30日の天皇陛下の退位を前に、皇室の祖先を祭る三重県の伊勢神宮に参拝する儀式に臨むため、東京駅を出発されました。これが天皇皇后として最後の地方訪問になります。https://t.co/l547wueRue#nhk_news #nhk_video pic.twitter.com/OCSKxrpgv9
— NHKニュース (@nhk_news) 2019年4月17日
【三種の神器と共に】天皇皇后両陛下、伊勢神宮で「神宮親謁の儀」https://t.co/D3gVpfYUBh
豊受大神をまつる外宮に参拝。天皇陛下は歴代天皇に受け継がれる三種の神器の剣と璽を捧げ持った侍従らと参道を進んだ。 pic.twitter.com/2hckVINj12
— ライブドアニュース (@livedoornews) 2019年4月18日
話は戻るけど、動画や写真にも写っていたけど、今回は、三種の神器のうちの、剣と勾玉を携えられての参拝だった。
知ってる人は多いと思うけど、三種の神器のうち、八咫の鏡の本体は天照大神の御神体として伊勢神宮に奉安されている。
そして、天叢雲剣の本体は、熱田神宮に祀られている。なので、皇居の賢所に祀られている八咫の鏡と、今回一緒に持ち出されている剣はレプリカになる。
唯一、八尺瓊勾玉だけは本体が皇居にずっと置かれているそうだ。もちろん、レプリカといっても、神道の儀式によって神器になっているのはいうまでもないけどね。
この劔と勾玉の二つのことを剣璽と呼び、今回のように皇居から出して携えることを「剣璽動座」と言うそうだ。戦後は、伊勢神宮参拝の時だけに限定されるようになったそうだけど。
その剣璽と鏡の三種の神器も、5月1日の皇位継承と同時に、皇太子さまへと継承される。
三種の神器というと、ワールドメイト会員は知ってると思うけど、たちばな出版から出ている「ミラクル・サイキッカー・セイザン」というアニメを思い出してしまうけどね。
「破邪の剣」「金剛不壊の宝珠」「天の真澄鏡」「最後の決戦」上下の全5巻があり、5巻のラストは何度見ても涙が出た思い出がある。
30年近く前に制作されたものだけど、今見てもアニメの作りが素晴らしい。株式会社ぴえろが制作し、一流スタッフを集めて、しっかりと作られていたから。
声優も玄田哲章さんや池田昌子さんのようなスゴい人を使っている。池田昌子さんは銀河鉄道999のメーテルや、オードリー・へプパーンの吹き替えで有名な人。
原作はもちろん深見東州先生で、主題歌も歌われているけどね。
その三種の神器は、皇位継承の証として昔から伝えられてきた重要なものになるよね。
平家物語では、源氏に追われて都落ちした平家が、安徳天皇とともに三種の神器を持ち出しているくらいだから。
神皇正統記では、三種の神器の保有を皇位の条件としているし、また、明治天皇は三種の神器保有を根拠に、南北朝時代の南朝を正統としたそうだ。
それほど天皇家にとって大事な神宝の起源は、記紀神話の天の岩戸びらきやヤマタノオロチとスサノオのころにまでさかのぼる。
そして、天皇家の方達でも実見することは許されないので、実際にどんなものなのかを正確に知ることはできない。(実際は見た人もいるらしいけど・・)
また、それほど重要なものでありながら、崇神天皇の代に剣と鏡を皇居から出して、笠縫村に移している(のちに伊勢に)。
勾玉だけはそばに置いたわけだけど、その勾玉は、後になって三種の神器に加えられたのではないかという説も根強いほど、さまざまな謎と神秘のベールに包まれているのが三種の神器になるよね。
ワールドメイトでも、三種の神器のお話がたまにでてくるけどね。
三種の神器には、やはりその意味するところに、特別大事なものがあるようだし、そうじゃなければそもそも天皇継承の印として伝えられるはずがないだろうからね。
しっかりと、それが次の天皇へと継承されていくんだなと、昭和から平成に変わる時は何も思わなかったけど、今回はそれを強く感じている。