今年は6月の梅雨どきからすでに猛暑だったせいか、さすがにバテ気味になってきた。
それもだけど、お盆が近づいてきたからか、この時期になると毎年いまひとつテンションが上がらない自分がいる。
特に今年は、ちょっとおつかれ気味だけど、それでも毎年恒例のワールドメイトの灯籠流し神業が終わる頃には、また元気になるのかな。
主に関東地方なんかは7月だけど、全国的には8月15日がお盆なので、親戚が集まってお盆の行事や供養をするところも多いと思う。
ただ日本は核家族になっているし、ここ3年はコロナの猛威で、実家へ帰省しなくなった人も多いから、昔のようにお盆で集まる家庭は減っているかもね。
そもそもお盆についての本当の意味や大事さは、ワールドメイトに入会してから知るようになった。
成り立ちについては、お釈迦様の弟子の目連が、餓鬼道におちた母の苦しみを救うためにお釈迦様から教えてもらい、多くの修行僧たちに施しを与えることで母を救った『盂蘭盆経』の伝説に基づいているそうだ。
盂蘭盆という言葉は、古代のインドで「逆さ吊り」という意味があるらしい。そんな苦しみを霊界で受けていたのかな。
あるいはペルシャ語で「霊魂」という意味もあり、そこから来たという説もあるようだ。
そんな盂蘭盆が日本に入ってきて、昔の日本の慣習である年2回の先祖を迎え入れる行事のうち、初秋の行事と合わさって、今のようなお盆供養になっていったようだ。
ちなみに、もう一つの先祖を迎える行事は初春の頃になる。それが正月になっていったようだけど、先祖をずっとたどっていくと神様につながるという日本的な考えも見逃せない。
旧正月は、旧暦(太陰太陽暦)なので1月下旬から2月の中旬になるけど、今でも日本以外のアジアの多くの国では、盛大に祝う習慣が残っているよね。
日本では明治6年以降、旧暦から新暦に変わり、旧正月を祝う習慣はなくなっているけど。
しかも欧米の正月の影響なのか、新年は新たな年の始まりとして盛大に祝うけど、正月に先祖を迎えて交流するという話は聞かないよね。お盆のときだけになってしまったようだ。
まぁ、先祖に対する崇拝のやり方は、国によってもずいぶん違うし、そもそも先祖供養という概念がない国が多い。
その国の宗教と結びついているのだろうから。
日本以外では、儒教が入っている国で先祖を祀る慣習があり、先祖を祀ることでご利益もあるとする傾向があるそうだ。
仏教ではないところが面白いよね。本来の仏教には祖霊信仰は無いそうだから。
日本では亡くなった先祖のお墓を建ててお墓参りをするけど、そのお墓も儒教からきたものらしい。
古来からある神道に、仏教や儒教が入ってきて、今のようなお盆供養やお墓参りの慣習ができてきたんだろうね。
それを何百年と長いこと続けてきたわけだから、それを行うのが当たり前だった時代の先祖からすると、今でもしっかりとやってもらわなければ、何だかおかしな具合になってしまうのかもね。
先祖供養に関心がなくなり、お墓も葬式もいらないという時代になりつつあるけど、そんな現代人の世相や理屈では割り切れない世界が現にあるからね。
よく意味を知って、歴史や伝統を理解した上で、感謝と真心を込めてやるのが本当なんだろうけどね。