ワールドメイトと国内の動きや世界情勢

「地球が壊れる前に」、地球温暖化についての渾身のドキュメンタリーが公開

先日のワールドメイトでのお話の中で、最近深見東州先生がご覧になった映画の話をされていた。

DVDで、ディカプリオ主演のレヴェナントや、ディズニーアニメのズートピアなどを見られたようだ。

 

映画「レヴェナント:蘇えりし者」予告1(150秒) アカデミー賞主要3部門受賞

 

ズートピアは、最後に感動するところがあったそうだけど、レヴェナントは、扱う題材が少々重たかったみたいだった。

 

両方とも見てないけど、ディカプリオの出演する記録映画で、「地球が壊れる前に」というドキュメンタリー作品が公開されたので、それは見てみた。

ワールドメイトの友人も見たと言ってたけど、これがなかなか良かった。地球温暖化がテーマになっていて、ディカプリオが地球のいたるところを旅して、その実態を紹介してくれる。

そして、どうすればいいのかを考えさせられる内容だった。

 

なんでディカプリオが、地球温暖化のことで動いてるのかなと思ったら、彼は小さい頃から絶滅危惧種の動物たちへの関心が高かったそうだ。モーリシャス島に生息していたドードーとか、そういう動物たちの名前が挙がっていた。

モーリシャスというと、ワールドメイト会員にも馴染みが深い島だけどね。深見東州先生も行かれていたから。

そこにドードーという飛べない大型の鳥がいて、300年前くらいに人間に食料にされたりして絶滅したそうだ。

ポケモンのドードーも、これから来たのかな?飛べなさそうなところは似てる気がするけど。

 

それで、1998年には環境や野生動物の保護を支援する「レオナルド・ディカプリオ財団」を設立し、多額の寄付を行うなど、環境問題に長年取り組んできた。

初めて地球温暖化のことを聞いたのは20台前半の時で、アルゴア副大統領からだったそうだ。初めはSFの世界みたいで意味がわからなかったらしい。

そこから地球の気候変動にも危機感を抱き、2014年には地球の気候変動問題を広める役目を担う国連平和大使に選ばれている。

そんな経緯もあって、この2年間に地球の各地を旅して記録を取ってきたそうで、それが今回公開された。

 

「地球が壊れる前に」のサイト

 

とても書ききれないほどたくさんの情報が詰まっている映画で、オバマ大統領やローマ法王らとの対談もあり、とても興味深い内容のお話もあった。

少しだけ感想も含めて映画の内容を紹介すると、化石燃料採掘するためにどんなことが行われているのかを映像で捉え、そこに潜む複雑な問題なども取り上げられていた。

多くの人が知ってることだけど、化石燃料に関わる企業がどのようにしてアメリカなどの世論を誘導してきたかとか、知ってるようでも、映像で見せられると説得力がある。

モロに黒幕や企業の名前も出しているし、議員や学者の地球温暖化否定派を名指しして、はっきり映像で世界に流れると、かなり反響を呼ぶのではないかと思う。

 

アメリカにおいては、フロリダにおける大きな問題も知らなかった。

たくさんの食品に使われているパーム油の原料を収穫するために、インドネシアの密林を焼き払っている問題など、これも大きな問題だと思うけど全く知らなかった。知らないということは本当に恐ろしいことだと思う。

 

そして世界最大の温室効果ガス排出国中国の実態と、今何が起きているのかについても取材し、それは普段のマスコミのニュースからは十分に伝わらなかった内容も沢山あった。

今中国は、急速にクリーンエネルギーに本気でシフトしようとしているようだ。

もちろん巨大な国なので、そう素早くできないとは思うけど、驚くほどのスピードで実行に移しているのも事実のようだ。

なぜ、そのように政策転換したのかもよく理解できた。

 

そして衝撃的だったのは、インドの実態だった。そこにはインドの抱える複雑な事情と思いがあった。

インド国内の気候変動に大変な危惧を抱くインド科学環境センター所長が、アメリカ人であるディカプリオに放った言葉、「あなた方の犯した罪は、今後、私達も犯します」という言葉には、ものすごい実感と、先進国の身勝手さを粉砕したいとするような迫力があった。

インドでは3億人が未だに電気がない生活をしていて、牛糞を発火させて調理をしているそうだ。インドでは電気のインフラを整えるのが急務であり、それに安価な石炭を使わなければ、適正なコストを実現できないそうだ。

アメリカ人は一人でインド人34人分もの電気を消費しているという事実も突きつけられ、ディカプリオも問題の深さに苦悩の表情を浮かべるシーンもあった。

他の発展途上国にも言えると思うけど、温暖化対策は必要なのはわかっているけど、先進国に対する不信感や支援の問題がそこにあるのを感じた。

 

 

そしてグリーンランドの氷河が溶けて青い川になって海に注がれる映像や、太平洋の島々の水没の危機に瀕した状況の映像や、学者や大統領の話にも危機が迫ってることを感じさせる。

気候変動の原因となる要因から最も遠い太平洋の島々が、最も悪い影響を受けているという事実には考えさせられる。

 

また、生物の生態系が破壊されている様がよく分かる内容でもあり、こんなことをしてたら、ワールドメイト会員のように神を信仰してない人でも、自然の報復を受けても仕方ないと思えるじゃないかな。 まぁ、自然の報復というよりも多くの自然災害は人災だよね、これはもう。

自然災害も人為的な災害も、すべて人災なのかもしれないと思えた。

 

まだ沢山の内容があるけど、最後に、オバマ大統領の気になる発言を紹介して終わりにしようかな。

地球には、海の近くに大部分の人たちが住んでいる。彼らが大移動を始めたら、資源が足りないことに気がつくことになると言っていた。それは安全保障に関わる問題になるということだ。

つまり、生きていくのに必要な食べ物やエネルギーが足りなくなり、将来、国同士の争いに発展するかもしれないと言いたいのだろうか。

人口は増え続けているけども、やがて環境破壊が進めば、世界は緊迫した状況になり、人類にそれを乗り越えるだけの力と英知があるのかが問われることになる。

 

ワールドメイトでは、そんなことにならないよう願い続けてきたけど、それを解決するための方向性も示されている。 なので、深見先生のお話を聞いているワールドメイト会員は希望をつなげると思うけどね。それだけでも全く違うように思う。

ディカプリオはこの映画の冒頭で、僕は将来を悲観していると言っていた。そのためなのか、見た後に少し重い気分になったけどね。

将来は、もっと多くの人たちが悲観論になってしまうのは必至かもしれない。そうなってきた時にどうするかだよね。

でもその時は手遅れだろうから、そうならないために、今どうするかだよね。残された時間はあまり無いと、この映画の中でも何度か言われていたけど。

 

元宇宙飛行士の科学者も出演していて、その人は宇宙から地球を見て、酸素や二酸化酸素のある大気が地球の表面だけを薄く包むいかに壊れやすいものであるかを、説得力のある言葉で説明し、地球の危機を危惧していた。

それでも将来に関してはとても楽観していた。人々は何が最善であるかを理解すれば、必ずやり遂げると力強く言われていた。

 

 

宇宙に行くと、地球をとても愛しく感じるようになったそうで、人々に対しても、みんなを家族のように感じるようになったそうだ。

宇宙に旅すると信仰深くなる人が多いと言われているけども、宇宙全体にみなぎる無限の神様の存在に触れるからか、あるいは地球という一個の生命体を感じ、そこに神を感じるからかもしれないね。

 

この映画は、今月8日までは無料で公開されているそうだ。

【ナショジオ】地球が壊れる前に

 

あとついでに書くと、ディカプリオが初のオスカーを獲った「レヴェナント:蘇えりし者」の撮影もこの時期に行われていて、ロケ地のカナダの積雪地帯が記録的な高音のために雪がなくなり、途中からアルゼンチンの最南端ウシュアイアという都市、海の向こうは南極という場所まで移動せざるを得なかったそうだ。

この都市は、ワールドメイトで地球温暖化に関する神事が行われたフエゴ島にあるというのも、なんだか不思議な巡り合わせだなと思った。

 

 

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