昨日はゼレンスキー大統領の、日本の国会へのオンライン演説を聞いた。
各国で演説をしているそうだけど、相手の国の特性に応じて、しっかりと内容を考えているようだ。
日本での演説では、さすがにヒロシマの話までは出さなかったけど、核使用へのリスクや原子力発電所への侵攻による放射能汚染への懸念を強く訴えていたと思う。
【全文】ウクライナ ゼレンスキー大統領 国会演説 #nhk_news https://t.co/tURcDDxiEs
— NHKニュース (@nhk_news) March 23, 2022
東欧のウクライナからすると、欧米に比べて日本は遠い国なのかもしれないけどね。
それを踏まえた上で、お互いに自由に対する思いには差はありませんと、生きる意欲にも差はありませんと話していた。
かなり抑えた演説に思えたけど、それでもロシアから自由を守るためには、相手が強国であっても最後まで戦い抜いて勝つと言う覚悟を感じた。
多くの国民が無差別攻撃によって亡くなっているけどね。亡くなった人たちのためにも、祖国を命懸けで守ろうと思っているのだろう。
#赤い闇スターリンの冷たい大地で
— coco_movie (@coco_movie) July 4, 2021
世界恐慌下、ソ連だけの繁栄に疑問を持つ英国人ジャーナリストのガレス・ジョーンズはその謎を探る為に潜入取材を敢行するが…。
ウクライナで起きた人為的大飢饉「ホロドモール」。知らなかった…悲惨すぎる😣今作と彼の生涯で真実を伝えることの難しさが分かる。 pic.twitter.com/xtIiPH3AAj
ロシアとウクライナは兄弟国だと言われていたりするけど、実際はロシア(ソヴィエト)政府によって苦しめられてきた歴史がウクライナにはあるんだよね。
それに加えて今回のゼレンスキー大統領の不退転の決意に共鳴したウクライナ人の士気は、現在非常に高いと言われている。
それから、日本が直ぐに行動してくれたことに対する感謝の気持ちを何度も言われていたのが印象に残った。
日本は地政学上のリスク、あるいは北方領土返還のためにも、ロシアとの関係を良好にしておきたいということで、冷戦終結以降はそれなりの関係を築いてきたと思うけどね。
今、考えると安倍総理も、よくこんなしたたかなプーチン相手に、粘り強く交渉を重ねてきたなと感心するけどね。
まぁ、ワールドメイト会員の自分としては、文化やスポーツの交流はいいと思っていたし、経済交流を深めるのも良いのかなと思っていた。
それで北方領土が返ってくるとは思わないけど、民間の交流が、新たな争いの抑止に貢献できると思ったから。
でも今回の侵略の結果、日本はこれまで築いてきた関係を犠牲にしてでも、すぐさま欧米と共に強いロシア制裁へと踏み切った。
日本は欧米と協力しつつも、独自の路線で行くべきという意見もあるけどね。
ここは、来る台湾有事のことも考えて、欧米諸国と素早く足並みをそろえることが、中国政府へのメッセージにもなり、いざという時に世界も味方になってくれるとの、国益を考えての判断だったのかなと思う。
ゼレンスキー大統領もそのことを理解しているのか、今は自国の悲惨な戦争に直面しているわけだけど、一方で、これ以後も戦争をしようとする侵略者に対しても、「平和を壊してはならない」という強いメッセージを与えることが必要だと訴えていた。
習近平「台湾併合の夢」を萎ませたウクライナ戦争プーチンの沈没 @gendai_biz https://t.co/XExEOZdHmD #現代ビジネス
— 石平太郎 (@liyonyon) March 18, 2022
言うまでもなくロシアがやっていることは、人道的な見地から言えば、絶対に許せない、あってはならないことだ。
しかしそれに対して、全ての国が反対を表明しているわけではないし。
人道的な見地から反戦を唱え、ロシアへの圧力をかけている国でさえ、だからといって直接に軍隊を派遣し助けに行くことまではできない。
ロシアの存亡に関わるなら、核を使うことも厭わず、最悪相手を道連れにしても良いと思っているかもしれないプーチンのロシア相手に、自国へのリスクを考えると、 どの国も経済制裁か武器援助以上の一線を越えることはしていない。
NATO加盟国ではないことが大きいけど、これが現代においても、国際政治の厳しい現実なのかと思い知らされる。
今回のロシアの侵略に限らず、これまでも世界ではロヒンギャへの迫害や、シリアでの戦闘、チェチェンでの紛争とか、チベット弾圧など、今回以上に理不尽な大量虐殺や紛争も起きているけどね。
いずれも国際機関では解決できなかったし、多くの死者と、憎しみの連鎖だけが残ってきた。
今回はヨーロッパの白人の国で起きた、しかもロシア正規軍による人口4000万の主権国家への侵略だったからか、これまでの紛争に比べても、圧倒的な報道と批判がなされているけどね。
制裁の規模も巨大だし、ウクライナやロシアの資源や作物などの輸出が難しくなったこともあって、世界の食糧や経済にも影響が出てくるようだ。
それだけではなく環境問題にも影響を与え、核の扱いを含む世界の安全保障の取り組みに関しても、これまでとは違う世界になっていくだろうと言われている。
ワールドメイトでは、今年の3月から世界が変わるとは聞いていたんだけど、ホントにそうなってしまいそう。
ウクライナのゼレンスキー大統領、国連や安保理に不満を表明。
— ハフポスト日本版 / 会話を生み出す国際メディア (@HuffPostJapan) March 23, 2022
「本当に侵略を止められるようなツール」が必要だと訴える。
日本のリーダーシップへの期待を示しました。 https://t.co/79BsfMHV6e
今回の侵攻によって、核を持たなければ、現実的に安全保障が成り立たないと言う風潮に世界がなってしまうと、それはそれで将来的に怖い世界になってしまいそうだけど。
核抑止理論や、ましてや核の傘という戦略も、狂気に満ちた独裁者が出てきたら成り立たないだろうし、ワールドメイトで見た、深見東州先生原作のアニメ「サイキッカー・セイザン」みたいなことにならないという保証はないと思えてきた。
ゼレンスキー大統領は、「全世界が安全を保障するために動けるためのツールが必要です。既存の国際機関がそのために機能できていないので、新しい予防的なツールを作らなければなりません。本当に侵略を止められるようなツールです。日本のリーダーシップは、そういったツールの開発に大きな役割を果たせると思います。」と訴えていたけど。
今の国連の成り立ちでは限界があるのはとうにわかっているわけだし、真に世界平和を維持できる機関の必要性が、今後高まっていくといいけどね。それに日本が貢献できるのであれば、さらに良いと思うけど。
とにかく今は1日でも早く戦争が終結し、ウクライナ国民が安心して暮らせる日々が戻りますように。ワールドメイトで祈り続けたい。