ワールドメイトでは、毎年灯籠流しの神事が行われる。巷では、仏事になるのだろうけど、ワールドメイトでは、そのグレードがちょっとばかりちがうのかもしれない。
ただどちらにしても、なくなった先祖を送り出すものであるのには違いなく、昔から伝わる伝統的な先祖供養だと言える。
要するに灯籠流しは、お盆に家に帰ってきた先祖霊たちを、船に乗せて、霊界へ送り返す儀式なんだね。
ただし、起源については諸説あるようだけど、どうやら日本各地の風習で、お盆の終わりに灯籠や麦わらで作った舟を川や海に流す、「精霊舟」「精霊流し」と呼ばれるものが元になってるようだ。
そこから、長崎県のように大がかりな精霊流しの行事になったところもある。
あるいは広島には「安芸門徒」特有の、お盆に、お墓に色とりどりの灯ろうを飾る「盆灯ろう」の風習があり、それと「精霊流し」が合体して現在のような「とうろう流し」になったという説もある。
なので灯籠流しも精霊流しも、同じ意味なんだけど、灯籠を乗せて流すのが灯籠流しで、現在はこちらが一般的だ。
一方お盆の供養物や提灯や造花などで飾った精霊舟を流すのが精霊流しで、こちらは長崎や佐賀で行われているそうだ。
ちなみに長崎市では船を海に流すのは禁止されていて、そのかわり爆竹を鳴らしたり、船を引き回したり、観光の目玉になるほどの有名な行事らしい。
ということで、灯籠流しは、お盆の大事な締めくくりの供養だといえる。
でもだからといって、実際には、住んでる地域にもよるけど、灯籠流しを毎年やることはとても無理そうだ。
なので、ワールドメイトで灯籠流しがあるのは、ワールドメイト会員にとっては、スゴくありがたいことだなと思った。
しかも、ただの灯籠流しとはわけが違うからね、ワールドメイトの場合は。