最近、ハワイやグアテマラなど、大きな火山噴火のニュースが目につくよねと、ワールドメイトの仲間と話していた。
ハワイのキラウエア火山の大規模な噴火は5月3日だったから、もう一月以上になるけどね。
当初、その火口から20キロ以上も離れたところに亀裂が生じ、そこからマグマが噴出する映像が流れていたよね。
そこが住宅地だったので、家や車を飲み込むマグマの様子が生々しかった。その後も強い地震が起きたり、亀裂は増え続け、避難する人の数も膨大になっている。
なぜあんな火口から遠いところから、いきなりマグマが噴出するんだろうと思ったけど、その一帯の地下にはマグマが流れているらしいから、別に不思議なこととは言えないようだ。
すぐ近くの海岸では、日頃からマグマが海に流れ出るところを観れる観光スポットもあるくらいだから。
それだけ危険な場所ではあるけど、そのため土地の値段も極端に安くて、多くの人々が住んでいるそうだ。
それでもいきなり家の裏からマグマが噴出すれば、驚くしかないよね。
キラウエアのマグマはサラサラしているそうなので、生き物みたいに動き、全てを焼き尽くしながら川のように流れていくそうだ。それでも一気に流れ出るのではないため、今回も避難する時間はあったようだ。
これまでに600以上の住宅が壊滅してしまったけど、死亡した人はいないそうだから。
それに比べると、ちょうど一月後の6月3日に発生したグアテマラのフエゴ山噴火は、すでに深刻な犠牲が出ている。
どちらも世界の代表的な活火山だけど、グアテマラのマグマはキラウエアと違って粘性が高く、どこか火道の途中でマグマがたまったり、また溶岩に閉じ込められたガスも放出されにくく気圧が上がりやすいそうだ。
そのあたりが限界になると爆発的噴火を起こし、キラウエアと違って、激しく噴出物を出すのかもしれないけど。
今回のフエゴ山の噴火では、火山灰や岩石が斜面を滑り落ちる火砕流が発生し、住民や住宅をのみ込んでいったようだ。これは猛スピードで迫ってくるので、避難が間に合わないことが多くなり本当に危険だ。
爆発する直前にはある程度予兆もあるようだけど、まだまだ解明されてないことが多すぎて、爆発の正確な時期を知ることはできないと言われているしね。
日本も世界有数の火山国なので、遠い国で起きた自然災害では済まされないよね。
そんなタイミングに、土木学会が南海トラフ巨大地震が発生したら、20年間の経済被害が1410兆円になるとの推計を発表していた。
悪い冗談でしょうと思いたくなる数字だけど、政府が南海トラフ巨大地震の経済的被害を二百二十兆円と推計していたのに対し、様々に起きうる長期的な影響を考慮して計算した場合にこうなったようだ。
20年というのは、経済が元に戻るのにかかる期間で、その間には、計り知れないほどの経済活動の損失が発生するとは思うけどね。個人資産の消滅も含んでそれを計算するとこうなるってことなんだろうね。
国の予算でさえ、100兆円いかないのにね。さらに、首都圏の直下型地震になると20年間で778兆円になるそうだから、これはもう国難どころではないよね。
この二つは、今後30年内に70~80%の確率でくると推定されている。確率の正確性は別として、いつか必ずくると言われているし、もしも二つ合わせて20年間で2000兆円超の被害になるなんてことになると、同学会の会長が、大災害が起これば日本は最貧国になりかねないと話したことも、現実になってしまいそうだよね。
南海トラフ被害、20年間で最悪1410兆円 土木学会が推計 - 日本経済新聞
そうならないための有効な対策を進めると、かなりの損害は防げるという話ではあるけど。
いまの日本にそこまでの余裕があるのかどうか、かなり厳しそうな気もする。
地球温暖化による深刻な水位の上昇も、将来的に現実味を帯びて来るだろうし。
国際情勢も緊迫しているし、安全保障問題もますます重大になるというのに、自然災害のことだけをとっても、やることが多くて、本当に今って大変な時代なんだなと思う。
ワールドメイトにいるから、なんだかんだと言って救われているんだけどね。