日本政府は今の日本を取り巻く状況を、第2次世界大戦後で「最も厳しく複雑な安全保障環境」と言っているよね。
誰が見ても実際にそうだと思うし。
昨年12月に発表された新たな日本の防衛戦略は、これまでの平和憲法の解釈を本質的に超えるような、歴史的な政策転換とも言われているけどね。
本来なら安倍政権時代にやりたかったことだろうけど、岸田首相がここまで決断するとは、当初はあまり予想していなかった。
もしこれを故安倍総理時代に行っていれば、左翼系メディアが一斉に叩き出して国中大騒ぎになったんだろうけど。
でも、ウクライナでの戦争や北朝鮮の異常なミサイル発射、中国の独裁的で軍拡を進める体制や、EEZ内へのミサイル着弾などを見てきた日本人は、今回の防衛戦略に対して納得しているか、様子見という感じで、防衛費捻出に関する増税がらみでは揉めるかもしれないけど、さしたる混乱なく受け入れている。
日本人の意識も変わってきたのかな。
最近、中国が台湾侵攻した場合の、おおがかりな24回に及ぶ軍事シミュレーションを米国のCSISが行ったことが報道されていたけどね。
あくまでもシンクタンクのシミュレーションだけど、日本も戦火を交えることになり、日本の損害も相当なものになることが具体的に記載されていた。
ただ、日本の法律では台湾を守るために日本の自衛隊が派遣されることは現実的ではないけどね。米軍を守るために動くことは可能になったと思うけど。
いずれにしても中国が台湾に軍事侵攻し、米軍が台湾を守るために動いた場合、そうなると日本も含めて甚大なる被害がそれぞれの国に及ぶことを覚悟しないといけないことが、具体的に理解できる内容だった。
「2026年台湾侵攻」シナリオ 中国は失敗するも日米に甚大被害 米研究機関https://t.co/biYeTCJpjp
— 産経ニュース (@Sankei_news) January 10, 2023
台湾防衛に「ウクライナ・モデル」は通用しないとし、米軍の迅速な介入が不可欠で日本の役割が「要」と指摘した。
昨年の中国共産党大会の発言などからして、中国は台湾に対して実力行使に出てくるだろうと、米国も本気で思っているよね。
以前、アメリカのインド太平洋軍の司令官だったかな、6年以内に中国は台湾に侵攻する可能性があると言っていたけどね。
今のアメリカ軍の中では、これが2022年から2023年に侵攻するだろうという見方に変わったと言われているそうだ。つまり今年だよね。
米国海軍の作戦部長がそのように発言していたらしいから。
何だか、数年前にワールドメイトで聞いた通りの展開なので、ちょっと背筋が寒くなったけどね。
もちろん、そんなことにならないように、日本政府や米国だけでなく、豪州や韓国やインドなど他の周辺国にもしっかりと動いてもらいたいけどね。
また、今回のシミュレーションでは、最終的には中国が負ける想定になっているけど、中国がそれを冷静に受け止めると良いのだけど。
中国・習近平による「台湾侵攻」は近い…その際に、日米台が受ける「リアルな被害」 : https://t.co/vWahuQjkdn #現代ビジネス
— 現代ビジネス (@gendai_biz) January 12, 2023
ところで1950年に北朝鮮が韓国に侵攻し朝鮮戦争が勃発したけど、米軍はヨーロッパに対し1949年のNATO条約にもとずいて、ソ連から守ることを約束はしたけども、具体的な軍事力の配備などに動いてはいなかったそうだ。
あまりに大金がかかるから米国の大統領も躊躇していたらしい。
それが朝鮮戦争後には一変し、防衛費を一気に増大させて米軍を駐留させるなど、本格的な防衛体制をヨーロッパで築くことにつながったそうだ。
軍事専門家によると、それは朝鮮戦争がきっかけだったそうだ。
共産主義勢力は他国に侵攻するということで、今なら権威主義国家と言い換えても良いと思うけどね。
今回はロシアによるウクライナへの侵攻が、アジアにおける防衛力強化、中国への抑止へとつながっていくと言う専門家もいる。
そうなってくれると良いけど、問題はそのような体制が整う前に、中国が侵攻する可能性があるから、おそらく米軍も2023年が危ないと思っているのかも。
北朝鮮の昨年の異常なまでのミサイル発射も関連があるのかもしれないし。
と、いろいろ考えたところで、結局は各国の政治家に知恵を絞って頑張ってもらうしかないわけだから、ワールドメイト会員としては、そんな最悪のシナリオにならないように、今年も祈り続けるんだけどね。