ワールドメイトの神事は無事に終了したけど、世界情勢がいろいろと気になる。
アメリカでは、トランプ大統領のことで、また大きな疑惑や混乱が生じているようだけど。
いろいろあるから整理すると、まず5月の中頃、トランプ大統領がロシア政府関係者との会談の際に、イスラム国に関する機密情報を提供したと言われている。
ただし機密情報に関しては、大統領の権限で適切と思える範囲ならば開示できるそうだ。
アメリカはいくつかの国と情報共有の協定を結んでいるけど、ロシアに情報提供したことを、協定を結んでいる国が適切ではないと判断する可能性もあり、そうなるとアメリカとの情報共有を制限してくる可能性があるらしい。
また、情報源を危機に晒すことなく継続的に情報を入手するために、情報収集手段に関しては開示しない方針になっている。
だけど今回の会談では、情報収集手段が漏れる可能性が生じる程度の内容を伝えていたようだ。
まぁ、トランプ政権側は、適切なものだったと釈明しているけどね。
ちなみにその内容の一部は、イスラム国が、ノートバソコン型の爆弾を民間飛行機に持ち込む可能性に触れたものだったらしい。とっても怖い話だけどね。
その情報はイスラエルからのもので、その情報を入手したイスラム国の支配地域まで言及したらしい。
そんなことをすると、今後の諜報活動に影響を与えることになりかねないよね。
それから、トランプ大統領が最近解任したコミー元FBI長官に対し、ロシアとの関係で疑惑を持たれているフリン前大統領補佐官に対する捜査の中止を求めていたという疑惑が、ホワイトハウスを動揺させている。
コミー元FBI長官は、去年の大統領選挙において、ロシアが影響を与えたのではないかとする問題の捜査も行なっていた。
その件に関する議会証言も、行うことに決まったそうだ。
それにしても、このコミー元FBI長官は、昨年の大統領選挙投票日目前に、ヒラリー候補の私用メール問題の捜査再開を宣言した人だ。
ヒラリー陣営側は、落選の原因にそのことを挙げたほどだ。
実際、民主党の絶対的な基盤の州のいくつかが、ほんのわずかな差で、トランプ陣営側に持って行かれていた。
ヒラリー陣営にはその州は必ず取れるという確信があったのか、ほとんどそれらの州に足を運んでいなかったらしい。
しかし、トランプを支持しそうな白人層が多い地域でもあり、そういう予測を読み違えたことも敗因だと思うけどね。
それにしてもわずかな差だったために、あの発言がなければ、結果は変わっていたと思われているそうだ。
その発言が問題であったことを認めないコミー元FBI長官への信頼が、失われているということを、今回の解任の理由にしていた。
本当は解任される前に、ロシアの米大統領選挙への関与疑惑を巡って、捜査を拡大することを要請していたらしい。
もちろん、トランプ政権は、そのことと解任の関わりは否定しているけど。
いづれにしても、このコミー元FBI長官も大丈夫なのかなと思えるけどね。トランプ政権も危なっかしいけど、重要な役職の人物がこんな感じだと、アメリカ大丈夫かと思えてしまう。
まぁ、今後の成り行き次第では、北朝鮮とことを構えるどころではなくなるかもしれないけどね。
ところでマティス国防長官が、この北朝鮮問題の解決に軍事行動を取った場合には、「信じられない規模での悲劇が起きる」と、昨日発言したそうだ。
同盟国への被害が甚大になるという意味だと思われている。
そして、日本、韓国、中国などとの協力により外交的な解決を目指すという、軍事行動に否定的な考えを示したそうだ。
このマティス長官は、日本では狂犬と紹介されていたので、激しい好戦的な人物かと思ったら、そうではなかった。
実戦経験が豊富な不敗の猛将という意味合いからそんな呼び名がついただけで、実際には大変な読書家、研究家で、知的な人物なのだそうだ。
日米同盟に関しても理解が深く、当初懸念されていた米軍経費負担の増額も言わず、逆に日本のことを模範的であるとさえ言っていたしね。
とりあえず、アメリカの国防長官の今回の発言によって、少し救いが出て来た気がする。
もっとも、弾道ミサイルの大気圏突入技術の開発は、先日の北朝鮮によるミサイル発射の分析の結果、さらに進んでいることがわかってきた。
なので今後、アメリカの警戒が一層強くなるだろうとも言われているけどね。
金正恩が核と弾道ミサイル開発を断念するとは思えないし、また、中国が北朝鮮のバックにいる限りは、真に解決することはないだろうし、まだまだ懸念される日々は続きそうだ。
ところで中国の習近平主席は、フィリビン大統領との会談において、権益を主張するなら戦争になると警告していたらしい。
ドゥテルテ大統領が南シナ海の石油探査に意欲を持ち、「中国のものだというのはあなたの見方だ。我々のものなのだから、採掘できるというのが我々の考えだ」と習近平主席に伝えると、「我々は友人でけんかはしたくない。だが、その問題を押し通すなら戦争になる」と言われたそうだ。
5月中旬には、アジアインフラ投資銀行とも大きく関わる「一帯一路国際フォーラム」を中国で開催し、日本とアメリカも参加するなど、秋の第19回共産党大会に向け、習近平体制の基盤固めのアピールもしている。
中国国内における権力闘争は、今の所、習近平体制に対抗勢力も組み込まれているように見えるし、国際社会においても、アセアン諸国やEU諸国やアフリカ諸国との関係を、穏やかに確実に深めているようにも見える。
しかしドゥテルテ大統領に対する今回の発言でもわかるように、本当は覇権的であるし、相手の国のことを考えているとはあまり思えないよね。
そして、事実上の一党独裁の国だし、経済だけは自由経済を取り入れてはいても、国内には常に不安定な要素を抱えている。
そんな中で秋の党大会に向け、中国情勢がどのように変化していくのか、とっても気になってきた。
引き続きワールドメイトで、平和のうちに国際情勢における問題が解決に向かうように、そして国内の景気もよくなるように祈ろうかな。