G7伊勢志摩サミットは、5月の26〜27日に首脳会議が開催される。
ワールドメイトでのお話にも、最近よく出てくる伊勢志摩サミットだけど、今回のサミットでは会議の他にも、幾つかの大きなことが検討されている。
まず、オバマ大統領が広島に行って演説することが検討されているらしい。しかもそれは2009年の、プラハ演説の流れをくむものになるかもしれないという。
プラハ演説では、「核兵器を使ったことがある唯一の国として、行動を起こす道義的責任がある」と、核兵器の無い世界を目指すことを世界に向けて訴えた。
20世紀に自由を求めて共に戦ったように、21世紀には、恐怖のない生活を世界中の人々が送る権利を求めて、我々は共に戦わねばならない。そして核保有国として——核兵器を使用したことのある唯一の核保有国として——、合衆国には行動する道義的責任がある。我々は単独ではこの取り組みを成し遂げられないが、それを主導し、開始することはできる。
故に私は本日、信念を持って表明する。米国は、核兵器のない世界の平和と安全を追求するのだと。私は、甘い考えを持ってはいない。この目標は、直ちに達成される訳ではない——恐らく、私の生きている間は無理であろう。
この目標を達成するには、根気と忍耐が必要である。だが我々は今、世界は変わり得ないという声を気にしてはならない。「我々はできる (Yes, we can)」と主張せねばならないのである。
オバマ大統領のプラハ演説(日本語字幕付き) 2/3
実際には、なかなかそう簡単にいかないのが現状だけど、この時のオバマ大統領の言葉は真実だったと思う。
そのオバマが、人類初の核被曝都市となった広島で演説することは、本当にこの先、核廃絶が夢でなく現実になるためにも意義があることだと思う。
原爆投下に対する、アメリカの日本への謝罪に受け取られることを懸念する米国の意向次第になるだろうけど、大きな視点からもって、実現できるようにと願いたい。
過去を謝罪して欲しいというより、核を世界から無くして欲しいと、日本人の多くは思ってるように思う。
核兵器の無い世界、戦争の無い平和な世界は、人類の悲願だから。もちろんワールドメイト会員の悲願でもある。
それからもう一つ、伊勢志摩にサミットが決まった時から意向を示していたようだけど、今回のG7参加首脳みんなで、伊勢神宮へ参拝する段取りの交渉が続いているそうだ。
なんだか、これもすごいニュースだなと思う。ワールドメイト会員も、毎年参詣を欠かさない伊勢神宮だけど、日本の主宰神であり、太陽神でもあるわけだし、他にもいろいろな意味がある伊勢神宮に、世界の先進国首脳が揃って参拝することにでもなれば、これは素晴らしいという気がする。
ということで、サミットの方は、すでに昨日から関係閣僚の会合が、広島で始まった。
まずはG7の外務大臣たちが集まって、外相会議が続いている。広島宣言を出して、核軍縮・不拡散の決意を示すことが、決まっているそうだ。そして世界の指導者や若者たちに被爆地の訪問を促すらしい。
また、ケリー米国務長官ら核保有国の米英仏を含む外相らが、今日、平和記念公園を訪れ、原爆慰霊碑に献花した。
核保有国(米英仏露中)の現職外相の訪問は原爆投下後初めてだったそうだ。
核廃絶は、テロ問題とも絡んでくる。
テロに核が渡れば、どんな悲劇が起きるかわからないし、これだけテロが頻発する今だからこそ、過去最高に切実な問題として取り組んでほしいものだ。
ところで今回のG7伊勢志摩サミットの主要議題として上がっているものは、以下のものがあるそうだ。
- 新興国経済の減速、原油価格の下落、貿易の減退等によって不透明さを増す世界経済が直面する課題について
- テロ対策、中東情勢、ウクライナ情勢、北朝鮮情勢等の政治・外交問題について、
- COP21の成果をもとにした今後の気候変動に関する取組と、原油価格下落や地政学的不安などで変化が激しいエネルギー情勢、エネルギー安全保障の確保について
- 「持続可能な開発目標(SDGs)」を中核とする「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の採択後初めてとなるサミットであり、この実施を積極的に主導していく。
- 年1兆ドルに上る世界のインフラ投資の需給ギャップを踏まえ、持続可能な成長に資する形で「質の高いインフラ投資」を実践することの重要性と、貢献できる内容について
- ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の推進に向け、公衆衛生危機への対応。母子保健、生活習慣病、高齢化を視野に入れた保健サービスの確保等について
- 教育を含む女性のエンパワーメント、自然科学・技術分野における女性の活躍推進など、あらゆる分野での女性活躍推進に向けて。
- パナマ文書が大きな問題を提起する中、税率の極めて低い租税回避地(タックスヘイブン)を利用した国際的な課税逃れ問題について。
まだまだ他にも出てくるかもしれないけどね。
これを見て気がついたのは、ここに上がった多くの議題は、深見東州先生が昨年から今年に開催された、「世界人権サミット」、「世界の若い議員と語り合うグローバル・オピニオン・サミット」、そして先日の「世界の医療と国際政治サミット」で議論されてきた問題が多いことだ。
テロや紛争においては、その陰でとてもひどい人権侵害がおきていることを、「世界人権サミット」で知った。
また、人身売買が、テロ活動とも大きくつながっていくことも分かった。その撲滅に向けて取り組むことが、テロの撲滅へもつながる。
また、「世界の若い議員と語り合うグローバル・オピニオン・サミット」では、日本のODAについて議論が交わされた。
質の高いインフラ投資に関わることでもあり、開発途上国の若い政治家の率直な意見が多く聴けた。
また、主催した世界開発協力機構が提携しているIPUと共に進めている女性の地位向上、民主主義への取り組みや推進とも、多いに関係していたサミットだった。
その取り組みが、人権に関する課題の解決、紛争の解決、経済の発展の鍵となる大事なものだというのも理解できた。
そして、世界の保険と国際政治サミットでは、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の推進、感染症などの公衆衛生危機への対応、保健サービスに関することについて議論された。
また、「持続可能な開発目標(SDGs)」に関しても触れられた。
ということで、深見東州先生は世界開発協力機構(WSD)のサミットを通して、G7サミットをまるで先取りするかのように、様々な問題について専門家を交えた率直な議論を行い、社会への喚起や政治家さんへの有意義な提言を行われていたのかもしれない。
また、ワールドメイトでは、それらと全く違う宗教者としての立場から、世界の紛争解決や平和に向けて、また気候変動による災害、自然災害などがなくなるようにと祈りを捧げてこられてきた。
ちなみに、「持続可能な開発目標(SDGs)」に関しては、ワールドメイト会員も、これが達成されていくように祈るようにしている。これが本当に達成できれば、世の中も、とても素晴らしくなっていることだろうから。
今の所、「持続可能な開発目標(SDGs)」に関しては、その中に気候変動や、開発援助も含まれるけど、EUが大きく主導して貢献しているようだ。
G7の4カ国はEUだし、当然なのかもしれないけどね。
日本が、今後、どのような主導的な役割を果たしていけるのか、今回のサミットでは、そこも注目したい。