自民党の総裁選挙は、岸田さんが総理に選ばれたということで、大方の予想通りになったといえるよね。
でも議員票や党員票の獲得数を見ると、メディアの事前の予測というか、報道とはかなり違った結果になっていたけど。
菅総理がそのまま無投票で再選される流れから、8月26日に岸田さんが総裁選への立候補を表明し、その後菅総理の不出馬表明と続き、4氏の争いとなった。
その結果、総裁選が盛り上がったことで、自民党の政治家の背景とか、リベラルから保守までさまざまな考え方が党内にあることとか、いろんなことがわかってきたので、個人的にはすごくよかったけどね。
ワールドメイト会員の中でも、河野さんがいいとか、高市さんがいいとか、選挙権がある国政選挙よりも、よほど政治に関心と興味を持った人が、今回多かったんじゃないかな。
まぁ、誰が総理になっても、今の難しい国際情勢とコロナ禍の中では、なにをやってもマスコミに叩かれ、野党に攻められ、世間からは批判される、難しい舵取りになるしかない状況だとは思うけどね。
そんな中で、確実に少しづつでいいから、成果を上げてほしいけどね。安全保障の分野では特に。
安倍政権時代に提唱された「自由で開かれたインド太平洋」という重要なビジョンは、日本の外交の存在感を初めて世界に示した素晴らしい成果の一つになった。
インド・太平洋地域は、民主主義や欧米のような価値観とは相いれない国も多いけど、逆に、日本の果たす役割が、今後この地域で大きくなる気がする。
その中で、今後は同盟国と強い絆で協力して、どこまで中国の影響力拡大にしっかり対応できるのか。そこが、喫緊の心配のタネだけど。
そもそも日本は防衛費を増やすといっても、中国の軍事拡大には太刀打ちできないし、時間もかかるし、法的な整備も簡単ではないし。
アメリカは、かなり本気で中国の影響力や力を削ごうとしていると言われているけどね。
とはいえ今のバイデン政権は国内の問題が山積みで、どれだけ本気で取り組めるのかなと、どうも不安が拭えないけど。
それに日本もだけど、アメリカも経済的な結びつきが中国と深いだけに、中国の現体制がこのまま続く限り、あまり良い方向に向かう道筋が見えてこないよね。
EUも、中国に対しての対応が変化してはきたものの、アメリカと足並みが揃っているとは言えないし。
中国と深い関係を築き上げたドイツが、メルケルさん退任後に、急に変わるとも思えないし。
EUを脱退したイギリスは、ユーラシア大陸の両端の島国同志、古いロイヤルファミリーを抱く国同士として、強い協力関係に期待したいところだけど。
まぁ、とにかく複雑で難しすぎる国際情勢の中、岸田首相が非常時のリーダーとして力を発揮できる人なのかどうかだよね。
決選投票で敗れた河野さんも国民や党員の人気は高いようだけど、話を聞いてると、首相になって本当に大丈夫なのかなと、どうも不安を感じてしまうところがある。
高市さんは意外なほどしっかりした考えと答弁ができる人だと分かったけどね。でも今首相になるとメディアの格好の標的にされ、中国の反発や動向次第では、現実的に追い込まれてしまう気がするし。
岸田さんに、複雑に利害が絡み、混迷する時代をうまく乗り切るリーダーシップを期待できるのかも不安だけどね。
まぁ、そんなこと心配しても仕方がないし、誰かが首相にならないといけないわけだし。
あまり過度な期待は持たないようにしてるけど、日本の国がよくなってもらわないとみんな困るよね。
日本だけではなく、世界が平和と安定に向かってほしいし、陰ながらワールドメイトで祈り続けようっと。