日本武尊が倭姫命から授けられた三種の神器の一つ、天叢雲剣(草薙剣)を祀る熱田神宮。
それもあって伊勢神宮に次ぐ大社とされている。
伊勢と熱田の両方に参拝した人ならわかると思うけど、熱田神宮の本宮は伊勢神宮と同じような社殿の配置、そして神明作りになっている。昔からそうだったのではなく、明治になってからそのような作りに変更したそうだ。
ワールドメイトで、もう少し詳しく天叢雲剣(草薙剣)の意味を知ったけど、なるほどそれで伊勢神宮に次ぐ大社なのかと納得した。
また、剣は意志の力を表しているそうだけど、鹿島神宮や宗像大社の剣の威徳とは違う働きをされる神様だ。
ヤマトタケルが、火に囲まれて危なかった時、天叢雲剣で草を薙ぎ払って助かったように、生きていく中で様々な誘惑を受けても、その迷いを吹っ切って超えていく力を授かる。
また、攻撃されたり妨害されたりして心が弱っている時に、心を蘇生し乗り越えていく力を与えてくださる。
ワールドメイトで聞いたのは、一般的にはゴタゴタしたことをスパッと解決したい時に行くと良いそうだ。また、最後のどん詰まりの時に踏ん張っていく功徳があるそうだ。
戦国時代には、織田信長が今川義元との戦いの前に戦勝祈願をしたことでも有名だよね。あの神に頼ることなんかしそうにない信長でさえ、圧倒的な不利な戦の前には、熱田神宮の神のご加護を受けるしかないと思ったのかも。
その桶狭間の戦いでは、天候も味方し、見事に奇襲作戦が成功して奇跡的な勝利を得た。
そして、熱田神宮にお礼の意味で寄進した信長塀が今も残っている。初めは400メートルあったらしいけど、現在は120メートルが残っているそうだ。
初めていった時は、鬱蒼とした常緑樹の森が街の中にあることに驚く。
6万坪に及ぶ広大な境内は、「蓬莱島」の名でも知られていて、地元のオアシスになっているそうだ。こんな街の中に静寂な空間があるのもここの大きな特徴だと思う。
その広大な森の中を、3つの鳥居をくぐって、ようやく本宮に行き着く。
はじめにも書いたように、伊勢神宮に似た雰囲気を感じる。
ただし、熱田神宮の本宮は、太平洋戦争で焼けてしまったそうだ。それで、伊勢神宮の式年遷宮の時の古材をつかって昭和30年に再建された。
その後、平成25年の創祀千九百年祭に向けて改修工事が行われ、新しくなったそうだ。
この外玉垣御門の前で祈ることができる。ここが拝殿となっている。
拝殿より御垣内を拝すると、一番奥にある社殿が本殿で、熱田大神が鎮まっている。拝殿から向かって「外玉垣」「内玉垣」「瑞垣」の垣がある。
ここは鶏がいるのでも有名で、名古屋コーチンというニワトリのようだけど、けっこう飛ぶので驚く。
昔、飛びつかれてキックされたワールドメイト会員を見たけど、鳥は神様の使いだからね。何か行いが悪かったのかな。笑
こちらの神楽殿では祈祷が行われる。
境内の森の中は清々しくて、とっても気持ちの良い空間だ。