国際スポーツ振興協会が主催した「ISPS HANDA 医療従事者応援!! チャリティレディーストーナメント」での、深見東州(半田晴久)先生のお話が、メディアでいろいろと紹介されていた。
とてもいい話だなと思ったし、せっかくなのでまとめてみた。
試合そのものは、8月3日と4日の2日感で行われ、黄金世代と言われる吉川桃さんが優勝していた。
すごくいい笑顔だけど、渋野日向子とか、実力と人気を備えた選手が女子には大勢いるよね。
黄金世代の吉川桃V「内容も良くてすごくうれしい」
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https://t.co/GkbIhHo6S2— 日刊スポーツ (@nikkansports) August 4, 2020
この大会を開催した目的について、半田晴久会長のお話
このように賞金をかけてプロ同士が真剣勝負をやらないと、ゴルファーとしての本当の力は出てこないと思います。ISPSの趣旨のもと、医療従事者にもよく、女子ゴルファーにもゴルフをする場と賞金を稼ぐ場を与えたいと思い、しかも観客を入れてやる初めての試合をやりたいと思いました。
プロアマ戦を開催しなかった理由は
女子プロのトーナメントをやるスポンサー企業というのは、華やかな女子プロとプロアマ戦をやりたいためにやっている面があります。この大会は、そういう趣旨でやるのではなく、純粋な思いでやっていることを受け取っていただきたいという意味で、プロアマ戦をやりませんでした。
観客を入れようと思ったのは
女子プロに、観客が入った本来のゴルフトーナメント感覚を取り戻してほしいということです。やっぱり、「ナイスバーディー」とか、観客の拍手や声援があるのが本来のゴルフです。女子プロの皆さんの中には、観客がいる試合がいかに尊いかを改めて思い知った人もいると聞きました。
今大会のメインテーマは医療従事者へのチャリティーで、出場する選手は、獲得した賞金の税引後の金額から各自の経済状況に応じて、「全額」「半額」「3分の1」「5分の1」のどれかを選んで寄付することの承諾が条件だった。(金額は非公開、寄付先は事前に所得税控除をしてくれるリストを作成し、選んでもらえるようにしていた)
この度のコロナ禍では、プロ野球、サッカー、ラグビーなど、スポーツ選手が自分のお金を寄付しています。いいプレーで励ますとか、募金やオークションで皆さんを助けたいとか、身銭を切らないことは真心があるとは思えません。真実とは思えません。この大会をきっかけに、自分のお金や賞金を寄付する習慣が日本のゴルフ界に広がって欲しい。欧米選手や大山プロのような心掛けが当たり前になってほしい。それが本当のチャリティ精神でしょう。それがあってこそ、募金やオークションでの寄付も本物のチャリティーになるはずです。
大山志保選手に「大山プロの存在そのものが多くの女子プロを勇気付ける、ぜひISPSのアンバサダーになってください」と、2月に要請
今大会は、本来は大山志保記念としたかったのですが、まだ現役ですので、引退したらそうさせていただくつもりです。大山プロは、黄金世代やプラチナ世代に押されるように、20代後半や30代の選手の引退が続出する中、怪我や手術を経験しながら43歳でこんなに素晴らしいゴルフをされています。また、自分のお金を数々のチャリティーに寄付してこられました。40歳を超えても、全くモチベーションが衰えないのは、優勝したら賞金を寄付できるという気持ちがあるから。こんな素晴らしいゴルファーは、ほかにいらっしゃるのでしょうか。
引退を急ぐ女子プロ選手に
20代後半や30代そこそこで引退するのは早すぎます。黄金世代、プラチナ世代が出てきたから、もう勝てないとネガティブになることはありません。(貴金属にたとえて)自分たちは鉄の女世代でもいいじゃないですか。大山プロのようなゴルファーがいることを忘れないでほしいですね。
それから、選手たちの感想もまとめてみた。
大山志保選手
「医療従事者を支援するという試合ですので、最前線でご尽力いただいている方々へ、少しでも私たち選手の気持ちが届けばいいと思います。そしてISPSの活動が少しでも医療従事者の皆さまの力になればうれしい。」
「やっばり、今の自分があるのは、たくさんの人々に支えられてきたからで、怪我をした時や、プロになりたての時は経済的にすごく大変だったんです。そういう時、家族、親戚、ファンや周りの人たちが支えてくれました。そのおかげて今の自分があるということを一生忘れないでやっています。自分が調子に乗りそうな時は、なぜ自分がここにいるのかを考えます。」
「そういう人たちに、今度は、私が何をしてあげられるかを考えた時に恩返しというか、自分が支えたい。震災などがあれば支えるべきだと思う。お互い支えあって生きていると思うので、人のことを思いやって、これからも過ごしていきたいと思います。」
優勝した吉川桃選手
「優勝できて嬉しいです。この大会は、寄付ができるというので出てみたいと思いました。半田会長にいい機会を与えていただきました。私の友人にも看護師がいますが、なかなか休みが取れない中で仕事をしているので、少しでも楽になれるよう力になりたいと思います。久々に観客ありだったのもすごく嬉しかったです。」
原英莉花選手
プラカードを掲げるなど、気勢を上げて応援してくれたファンに、「ありがたいの一言に尽きますね。頑張りたいと思います。」
主催した半田会長については、「半田会長はご自身のワールドを持っていらっしゃる方で、すごいなと思いました。私も自分の価値観を大事にしたいと思いました。
「今回自分たちがチャリティーをしているというよりも、(半田会長に)させてもらっているという感じなので、個人でもできることがあれば、学んでいきたいなとホントに思いました。」