ワールドメイトで聞けるお話の中には、時々ギリシャ神話やエジプト神話、仏教の仏様とか、世界中の神様のお話が出てくる。
そういう神話に出てくる神々からインスピレーションをうけて、古代の文明は創造されてきたというお話を聞いた。
だからこそ古代の人々は、あれだけの素晴らしい文化を開くことができたんだろうね。
そんな古代文化を創造してきた神さまの中で、最も有名なのは、なんといってもギリシャ神話に出てくる神々だと思うけど、今回はその中から、トロイア戦争の物語を紹介しようかな。
トロイの木馬で有名なトロイア戦争は、ギリシャの神々も別れて応援していたという、なんともギリシャ神話らしい物語だからね。
神話の中の物語と言っても、トロイの遺跡が実際に発掘されてからは、本当にあったのではないかと言われているようだ。
では、前回の最後にも紹介したけど、トロイア戦争につながる「パリスの審判」の場面から、まずは別な絵画を紹介。
このトロイア戦争の発端は、後に英雄アキレウスを生む、海の女神テティスとギリシアの王ペレウスとの結婚式からはじまる。
女神と人間の結婚というのもスゴいことだけど、こんなことはギリシア神話では珍しくない。
その結婚式の宴会に呼ばれなかった争いの女神エリスが、招待されなかったことに腹を立て、宴会場に黄金のリンゴを投げ込む。そのリンゴには「最も美しい女神へ」と書いてある。
「そのリンゴは私のもの」と、ゼウスの妻ヘラ、知恵と戦いの女神アテナ、愛と美の女神アフロディーテの3女神が名乗りをあげる。
「私が一番美しいわよ」ともめて、どうにも決着がつかないので、3人はゼウスに誰が一番きれいか聞くが、ゼウスも恨まれるのを避けて、羊飼いの美少年パリスに美の判定を決めさせることにするんだね。(〜▽〜)
上の2枚の絵画は、その「パリスの審判」の様子を描いたものだ。
そして女神たちは、リンゴを手に入れるために、パリスに贈り物を与えると告げる。
ヘラは、「世界の支配権を与える」。
アテナは、「あらゆる戦いにおける勝利と知恵を与える」。
アフロディーテは、「人間界で一番美しい美女を与える」と、それぞれ得意分野の贈り物を条件にする。
そしてパリスは、支配よりも、勝利よりも、美女を選択するんだね。
ということで最も美しい女神はアフロディーテに決定。(^。^)
パリスはアフロディーテの手引きで、世界一の美女であるスパルタ王メネラオスの妻ヘレネを手に入れる。
これが世界一の美女と言われたヘレネ。美しいよね〜(*⊥*)
ところで、ヘレネを略奪してトロイに連れ去ったパリスは、実はトロイの王子だったんだね。
一応、ヘレネも納得して駆け落ちしたということで、二人の幸せそうな絵画がこれ。
しかし、妻をさらわれたメネラオスは怒って、兄のミケーネ王アガメムノンに相談する。
そして、ギリシアの盟主アガメムノンは、全ギリシア軍を率いて、トロイに攻め込むことを決意する。これが10年続くトロイア戦争になる。
このとき、ギリシアの知恵者オデュッセウスは、美しい妻ペネロペを娶ったばかりで、遠征には行きたくなかったようで、狂人のふりをするも、見破られて結局参加することに。
これが、そのペネロペ。こんなきれいな妻がいれば、参加したくないのも無理も無いよね。
それにしても憂鬱そうなのは、旦那が戦場に行くからかな〜。
そしてトロイア戦争最大のヒーローであるアキレウスも、戦に出れば死ぬと言う宣託をうけていたため、母である女神テティスは戦場に行かせたくなかったようだ。でも、結局は行くことになる。
これは、女神テティスが、息子のアキレウスを行かせまいとしてるところかな。
いざ出陣の時になると、ギリシャ側総大将アガメムノンが女神アルテミスを怒らせたという宣託があり、逆風で船を進めることができなくなった。
そこでアガメムノンは、神託によって、なんと自分の娘のイピゲネイアを、人身御供としてアルテミスに捧げる決心をする。( ̄▲ ̄。
アガメムノンは、オデュッセウスを妻のクリュタイムネストラのところに遣わし、ギリシャ一の英雄アキレウスと結婚させると偽って、娘イピゲネイアを連れてこさせた。
そこで真実を知った娘イピゲネイアは、自ら犠牲となる覚悟を決めて生け贄となる。その時の様子がこの絵画。
剣を今や抜こうとしているのはアキレウス。勝手に名前を使われたり、イピゲネイアへの同情などで、怒ったんだろうね。
結局この時のことが原因で、妻クリュタイムネストラは夫アガメムノンを憎むようになり、後に愛人と共謀して殺してしまうことになる。
そしてイピゲネイアは、祭壇で殺されようというその瞬間、アルテミスが彼女を鹿と入れ替え、彼女を遠いタウリスの地へと運んだという話がある。
これがアルテミスがイピゲネイアを救い出すところだ。
国のために自らの命を差し出したイピゲネイアは、トロイア戦争の隠れたヒーローといえるかも。
ところでワールドメイトで深見東州先生から聞いたお話では、ギリシャ神話に限らず、神話というのは象徴的に表現されていることが多いそうで、必ずしもそのままの意味では無いそうだ。
とりあえずこの続きは今度また。
次回は、いよいよトロイでの決戦となる。
ギリシャの英雄アキレス。
母である女神テティスが、息子のアキレスを不死の体にするために、冥府を流れる川、ステュクスの水に浸した。
そのとき、テティスの手はアキレウスのかかとを掴んでいたためにそこだけは水に浸からず、かかとのみは不死とならなかったそうだ。
次回はそのアキレスが大活躍する場面と、悲劇の最期を遂げる場面も紹介。
どうも、ギリシャ神話にはまると、やめられなくなる。