ワールドメイトは神道がベースなのはいうまでもないけどね。
静岡の総本部には皇大神御社があり、信仰の中心になっている。
神社があるといっても神社神道ではなくて、日本古来の神道をベースとする教派神道に属するけどね。
神社神道は昔からある神社での、氏子さんや崇敬者らによって行われている信仰を思い浮かべればわかりやすいかなと思う。
現在は、ほとんどの神社が神社本庁の傘下に属して指導を受けているけどね。中には、神社本庁に属さない独立した靖国神社のような単立の神社や、神社本庁以外の団体に属する神社もあるけど。
わかりやすくいうと、一般的に神社神道は宗教につきものの教理教典がないと言われているのに対し、教派神道は、どこの教団も教えがたくさんあるよね。それぞれ微妙に違うと思うけど。
教派神道の成立はややこしいけど、明治維新で古来からある、あるいは幕末におこった神道の信仰が、いったん国の神道の中央機関に全部属して管理下におかれたため、独自に布教活動ができなくなったそうだ。
だけど明治政府は、一定の条件を満たす神道の民衆宗教団体を、神社とは別に独立することを認め、そこから神道黒住派など、13の神道系教団が独立分離していった。
それらの教団は従来の神道の伝統を基盤とするもの、神社崇敬を基盤とするもの、山岳信仰を基盤とするもの、教祖の宗教的体験からきたものなど、いろいろだけど、それらの教団を教派神道と呼んだ。
そして国家神道(神社神道)以外の諸宗教は学校教育から排除され、国家神道にもとづく宗教教育が貫徹されるようになる。国家神道は、宗教にあらずと、超宗教家していく。
その後教派神道から分かれてできた教団もある。また、大本は戦後、教派神道連合会に属している。
今は、それらの組織的な布教活動をする神道系の教団のことを指して、教派神道と言う場合もあるようだ。
それにしても、こうしてみると、神道というのはなかなか多様な宗教だというのがわかる。
八百万の神の存在があり、いろいろな次元での教えがあるため、明治政府がやった神主や僧侶による教導職による教えの敷衍なんかうまくいくはずがないよね。失敗したのも無理もない。
たくさんの小さな宗教団体が次から次へと出てくるのも分かる気がするけどね。
ワールドメイトで勉強してわかったのは、さらに神様の下にも龍神がいたり、眷属がいたりと、本当に多様だから、そうなるんだろうね。
ワールドメイトではそういうややこしい神道の、神様への信仰の実践ポイントを学べるけども、それ以外に歴史や学術的なことを勉強していくのも、なかなか面白い。
日本人として、知っておいたほうが良いことがたくさんあると思った。