青森と秋田にまたがる十和田湖は、ワールドメイトでも何度か行ったことがあるけど、素晴らしいパワースポットと言われている。
雄大で神秘的な眺望を、周囲を囲む山の展望台から見ることができる。
最も高いところにあるのが、十和田湖の北側、標高1000メートルを超える御鼻山展望台で、標高400メートルにある十和田湖はもちろん、八幡平や岩手山、岩木山まで広く見渡すことができる。
反対の南側の瞰湖台から見ると、またかなり違う素晴らしい十和田湖の雰囲気が味わえる。
上の2箇所とこの発荷峠展望台が、「十和田湖三大展望所」と言われているそうだ。ここは湖の南西にあたる。
冬の十和田湖は、神秘的な神々しさを感じるよね。
湖の青さと澄み切った空の青さが眩しい。
秋も深くなると、このあたりの紅葉は息を呑むばかりの美しさになるようだ。
また、発荷展望台から近い紫明亭展望台からの眺望は、ハート形に見えるスポットとして人気だそうだ。
ところで最近、原子力規制委員会が、原発の安全規制に生かすということで、過去に巨大噴火をしてきたカルデラの6箇所で、噴火予兆に関する研究を開始すると、ニュースで流れていた。
実は、その一つが十和田になるそうだ。十和田湖がカルデラ湖なのは聞いていたけど、超巨大噴火が1万5千年前くらいに起きていたそうだ。
そのときに発生した火砕流は青森市付近にまで到達したらしい。
ちなみに、過去12万年間の間に噴出量が100立方キロメートルを超える超巨大噴火は日本で10回ほど起きているそうだ。
有名なカルデラが日本にはたくさんあるけど、阿蘇カルデラを始め、阿多カルデラ、姶良カルデラ、鬼界カルデラは九州で、屈斜路カルデラ、洞爺カルデラ、支笏カルデラ、阿寒カルデラ、摩周カルデラなどは北海道なので、九州と北海道に多いよね。
本州では5万年くらい前に、箱根カルデラで超巨大噴火があったと聞いていたけど、十和田のことはよく知らなかった。
そして、日本の有史以来最大と言われる大噴火は、実は915年に十和田で起きた噴火と言われているそうだ。
マグマの噴出量は、1万5千年前の10分の1ほどだったらしいけど。
十和田湖は、御倉山がある御倉半島と中山半島という二つの半島が突き出たような、なんだか不思議な形だなと思っていたけどね。その半島の間を中湖というそうだ。
ここが中湖。
1万5千年前の超巨大噴火で、今のような十和田カルデラが形成された後も活動が続き、中湖にあたる付近には成層火山(五色岩火山)ができたみたいで、その火山の5千年前の噴火の時、火口と湖がつながり大爆発となって今のような二重カルデラが形成されて中湖になり、少なくとも915年の大噴火の時には、今のような形の湖になったのではと推測されているようだ。
そう言われてみると、たしかにそんな形跡を感じるよね。
そんな大規模な活火山としての歴史知ると、十和田湖(十和田火山)が富士山と同レベルの活火山だと言われている意味が理解できるし、今回の6箇所の調査の対象になったこともうなづける。
去年公表されたハザードマップでは、大規模噴火が起きた場合の災害の可能性として、火砕流や火砕サージが青森市など30キロ先まで到達すると予想されていた。
毎日(1/24):十和田火山:ハザードマップ、火砕流30キロ先到達https://t.co/4Y05kraX35「青森、秋田両県などでつくる「十和田火山防災協議会」は24日、両県境にある十和田火山で噴火が起きた場合に、災害が発生する可能性が高い範囲を示したハザードマップを初めて公表」https://t.co/cJsp2tUZxj pic.twitter.com/7N9fwkczvA
— rima (@risa_mama117) 2018年1月25日
こんな美しい景色を見てると、ここが大規模な火砕流を引き起こす活火山だということを忘れてしまいそうになるけどね。