地球温暖化の原因と言われる二酸化炭素の濃度が、3月に400PPMを超え、観測史上最高値になった。
これは危険水準と言われている。
昔からワールドメイト会員も懸念してきた地球温暖化だけど、現実を見る限り、なかなか抜本的な解決には至っていない。
たしかに1997年の京都議定書に始まる取り組みから、ヨーロッバや日本ではその対策がある程度進んではきたけどね。
ただし日本はその前から省エネ技術の開発で、すでにエネルギー効率が良かっただけに、京都議定書の目標達成は困難なものがあったらしいけど。
それでも排出量取引や森林による吸収源の確保で、なんとか目標はクリアできるらしい。
しかし、排出量の巨大な中国、米国などの取り組みは進まず、最近になって、ようやくやる気のある発言が聞かれるものの、それでもダントツに排出量が多い中国が2030年を排出のピークとするなど、現実問題としてこの先も危険水準を更新し続けるのは確実だよね。
個人的には、日本は見方によれば世界一貢献していると思うけど、数字上は削減の基準年をいつにするかでまったく印象が変わるし、また予期せぬ東日本大震災もあって、今はまるで非協力的であるかのような印象に見える始末だよね。
それでもここにきて、2030年までに温暖化ガス排出26%削減を打ち出してきてはいる。ただし基準年が震災後の2013年になっていたり、日本まで見かけの数字で飾るようになってきたようだ。
ワールドメイトでも、10年以上前、温暖化に関してはその壁を越えるのは難しいと言われていた。
だからたとえ10年ほど先延ばしになったとしても、あくまで解決ではないので先が見えない。
そんな暗い状況の中、今日のニュースによると、年々増加の二酸化炭素排出量が、2014年は13年と同じにとどまったと、国際エネルギー機関のまとめで分かったそうだ。
過去40年で、世界の経済は成長したけど排出量は横ばいというデータは初めてらしい。
各国の対策が少しは効果を挙げ始めたのは事実のようだ。
しかし、二酸化炭素は年々大気中に蓄積されていくものだから、濃度としてはまだまだ上がるわけで、まったく安心できないけどね。
海洋大気局の研究者は「上昇を止めるには、化石燃料からの排出量を80%減らす必要がある」と指摘しているそうだから。
地球全体の二酸化炭素の経年変化