来年は、62回目の伊勢神宮式年遷宮の年だ。
前回は20年前の、1993年(平成5年)に行われている。
ワールドメイトの人たちも、その時はかなり参加したと聞いた。
690年にはじめての遷宮が行われて以来、途中中断したこともあったけど、1300年以上も続いている大切な伝統行事だ。
それだけ続いてきたということは、単なる耐用年数の問題とか以上に、多きな意味が秘められているとワールドメイトに入会して聞いたことがある。
たとえばワールドメイトの主張ではないけど、言い伝えでは、内宮の東側の敷地を米座(よねのくら)といい、西側の敷地を金座(かねのくら)と呼ぶそうで、「米座に神殿がある時代は平和や繁栄の時代、金座に神殿がある時代は戦乱や不況の時代になる」と言う説があるそうだ。
ということで、明治以降、それぞれの式年遷宮の時に、何があったかを見てみると。
- 54回 1849年(嘉永 2年)金座に遷宮 ペリー来航・幕末の動乱期〜明治維新
- 55回 1869年(明治 2年)米座に遷宮 明治維新後の新政府による国づくり・西南戦争
- 56回 1889年(明治22年)金座に遷宮 第一次世界大戦・日清戦争・日露戦争・日韓併合
- 57回 1909年(明治42年)米座に遷宮 世界の列強の仲間入り・大正ロマン・デモクラシーの時代・関東大震災
- 58回 1929年(昭和 4年)金座に遷宮 世界恐慌と大不況の時代・515・226事件〜満州事変〜第二次世界大戦勃発と敗戦・朝鮮戦争・イスラエル建国と中東戦争勃発
- 59回 1953年(昭和28年)米座に遷宮 高度経済成長の時代〜経済大国へ・東京オリンピック・大阪万博・ベトナム戦争
- 60回 1973年(昭和48年)金座に遷宮 第一次、第二次石油ショック・イラン革命・イランイラク戦争・貿易摩擦・第4次中東戦争・天安門事件・ソ連崩壊・ベルリンの壁崩壊・昭和天皇御崩御・湾岸戦争・バブル崩壊
- 61回 1993年(平成 5年)米座に遷宮 55年体制終焉・バブル崩壊後の失われた20年・イラク戦争・リーマンショック・アラブの春・東日本大震災・異常気象、自然災害多発
- 62回 2013年(平成25年)金座に遷宮
たしかにこうして見てみると、当たっている気もしないでもない。
それにこの20年は、いろいろと大変なことが多かった時代だと思ったけど、こうして過去から見てみると、日本だけは平和な時代だったともいえそうだ。
来年は金座に遷宮になるけど、戦争や動乱などが おきないように、ワールドメイトで祈りたい。
ところで、来年の式年遷宮では、浩宮様の妹である元紀宮様が伊勢神宮の臨時祭主をされるそうだ。
神社の神職で、宮司というのは知っていると思うけど、伊勢神宮だけは祭主という神職が特別に存在していて神職の長となるそうだ。
臨時祭主に黒田清子さん=伊勢神宮
神宮司庁は7日、伊勢神宮の臨時祭主として黒田清子さん(43)が4月26日付で就任したと発表した。現在の祭主は昭和天皇の四女、池田厚子さん(81)だが、高齢であることを配慮したという。祭主は天皇陛下の代わりとして、伊勢神宮で行われる祭りをつかさどる。
時事通信(2012/05/07-13:30)
本当は紀子さまも名乗りを上げられたそうだけど、結局は黒田清子さん(元紀宮さま)に決まったということだった。
ちょうどワールドメイトでは、天孫降臨の地霧島で、第二回目の霧島神業があっていたころの話かな。
それからもう一つ興味深いことは、ワールドメイトで、伊勢と同じく日本国家に大きな働きがあると言われている出雲大社も、来年60年に一度の大遷宮が行われる。
前回も戦争の関係で、偶然にも同じ昭和28年に、伊勢と出雲という日本を代表するふたつの神社の遷宮が行われている。
そして、そのあとバブルが崩壊する1990年代はじめまで、日本は破竹の勢いの繁栄を遂げている。
太陽のような恵みと繁栄をもたらす伊勢の神様と、国の守りの要たる出雲の神様の神徳を大いに盛り上げて、今回もそうなることを願いたいけどね。