「世界の医療と国際政治サミット」に参加したワールドメイト会員は知ってるけど、深見東州先生が、日本にも、アメリカのCDCのような組織が必要ではないかと、そこで提言されていた。
CDC(米疾病対策センター)とは、アメリカの感染症対策の研究所で、アメリカの連邦機関の一つではあるけど、世界で最も人々の健康と安全保護に関しての影響力と実績がある組織だ。
危険なウイルスへの対策については、世界中がここに依存していて、ここから発表されるものが、グローバルスタンダードとみなされているそうだ。
致死率の極めて高いバイオハザードレベル4に対応できる施設を持つ、数少ない一つでもある。国連のWHOの事務局長代理補には、ここの出身者が多く、慣例化しているそうだ。
そのCDCが、ジカ熱の脅威に関して、「当初考えていたよりも、やや恐ろしい」「このウイルスについて得た情報はどれも、当初考えていたよりも怖いウイルスだと示すものばかりだ」とさらなる警戒を呼びかけている。
会見に同席した米国立アレルギー感染症研究所の所長も、「知れば知るほど、このウイルスに対する不安は増大する」と語っている。
小頭症を引き起こすだけでなく、早産や新生児の失明とも関連があることがわかってきたそうだ。
また、ジカ熱感染者のうちの5%程度ながら、筋肉を動かす運動神経が障害され、四肢に力が入らなくなるギラン・バレー症候群など、神経症状との関連はすでに言われている。
中南米を中心に爆発的な猛威をふるい、オリンピックは大丈夫かという声すら聞かれるほどなのに、さらに対策が急がれることになるよね。
ウイルスを媒介するネッタイシマカやヒトスジシマカだけでなく、輸血や性行為でも感染が広がると言われている。流行する地域では人口の25〜80%が感染する可能性があるそうで、プエルトリコでは全島にウィルスが広がり、数十万の感染者が出ている可能性があるそうだ。
ブラジルでも小頭症の子供が急増していて、妊婦の渡航自粛の呼びかけが行われている。
アメリカでは、30州でその媒介する蚊が存在し、北限はサンフランシスコやニューヨークに達する。
日本では、代々木公園でデング熱を媒介したヒトスジシマカが、このジカ熱も媒介する。しかもわりと広く全国的に生息している。
北海道出身のワールドメイト会員に聞くと、さすがに北海道にはいないよと言っていたけど。
WHOの非常事態宣言などで大きく騒がれだした時、日本では冬の時期だったし、流行の可能性は低いということで全く気にしてなかった。
今後は、オリンピックでブラジルに行く人が増えるだろうし、夏に向けて蚊には注意しておこう。ブラジルでは、8月は冬になるけど、蚊は活動しているらしいから。
とにかく感染していても、5人に4人は、発熱や発疹、結膜炎、筋肉痛、頭痛などの症状が出ないそうなので、気がつかづに妊娠してしまうケースなどが怖いよね。
そして、発症してなくても、その人を刺した蚊が他の人を刺すと感染するので、知らないうちに広がる可能性もないとは言えない。ボウフラが湧かないように気をつけないとね。
ヒトスジシマカの発生源は墓地の花立て、手水鉢、空き缶、プラスチックの容器、古タイヤなどが多い。特に樹木によって覆われている日陰にそれらがあると、高確率で発生するようだ。
直射日光があたるところでは、水温が40度以上になって死滅するそうだ。
ちなみにウィルスを持つ蚊に刺されても、潜伏期間がWHOによると2〜7日と言われているので、直後は症状は出ないし、調べても感染しているかどうかもわからないそうだ。
それから、ブラジルの大学などのグループが、ヒトのiPS細胞から小型の脳の組織を作り出し、ジカ熱のウイルスを感染させて変化を調べたところ、脳の組織がウイルスに感染すると、神経細胞がはがれ落ちるなどし、感染していない脳の組織に比べ11日後の段階で成長した部分の大きさが40%小さくなっていたそうだ。
またiPS細胞から脳の神経細胞の元になる細胞を作り出してウイルスを感染させたら、数日で神経細胞の大半が死滅したそうだ。
脳が成長する段階で、神経の組織が形づくられるのを妨げている可能性が証明されつつある。
本当に、毎年のように、世界は感染症の危険と戦わないといけなくなった。深見先生が言われるように、CDCのような組織が日本にも必要だと思う、と、ワールドメイトの仲間も言っていた。
参考資料
北海道大学などは、研究論文「ジカウイルス感染症の輸入リスクおよび国内伝播リスクの推定」を英国科学誌「PeerJ」に発表し、ジカ熱が今年末までに日本で流行する確率は16.6%であると発表した。
日本の国内伝播を認めるリスクは16.6%で高くはないが、推定は今年1月末までのデータを使用しており、2016年8月に開催されるリオデジャネイロオリンピックによる人の移動で、この確率は高くなる可能性がある。