ここ数年、国際情勢の中でアメリカの力が徐々に弱まり、中国は逆に台頭してきている。
アメリカの世界的な影響力が衰退していくことは、10年くらい前からワールドメイトでは聞いていたけどね。
まぁ、それまではアメリカ一国のことしか考えないような勢力が強かったようだし、それで、あれだけアメリカは強かったのだろうという人もいるようだ。
一方で、このまま中国が強くなっていくことについては、未来に不安を感じる日本人がとても多い。中国がどんな国なのかが、だいだいわかっているからね。
かといって、あれだけの大きな国が混乱するようなことにでもなれば、それはそれで大変なことになるから、徐々に変貌してもらうしかないわけだけど。
今の所先日の安保法案の整備が整ったことで、また、アジアの国やオーストラリアと協力的な体制を構築していることなど考えると、軍事的な脅威からのリスクはかなり減っていくのかもしれない。
そして、今回のTPPにおける大筋合意により、また一歩大きく前進したともいえそうだ。
日米両国首脳の発言を見ても、この合意がたんなる通商条約というだけではなく、アジア経済のルールを中国主導で決めさせないためにあることが、よくみてとれる。
なので、この合意により、いろいろな効果が出てくるのではないかと期待したい。
これで軍事的な脅威だけでなく、アジア経済が中国主導になることのリスクも防げればいいと思う。
もちろん、アメリカでの議会の承認がまだだし、中国もアジアインフラ投資銀行を立ち上げたり、いろんな手を打ってるから、攻防はまだまだ続くのだろうけど。
アジアの国々も、日本にアジアをリードして欲しいと思っていても、中国経済にかなり取り込まれているから露骨なことはできにくいだろうし。
ただ一歩一歩そうやって、中国への包囲網が確立していくにつれ、中国の思うようにはならなくなるのかもしれない。
それに追い打ちをかけるように、最近の中国経済の衰退は、中国政府をかなり苦境に追い込んでいると言う人も多い。
本当は2008年のリーマンショックから、中国経済の勢いに陰りはでていたのだろうし、それをなんとか繕いながら、ここまできていたのかもしれない。
だけど中国経済の実態は隠れているし、中国政府すらもわかってないのか、いろいろな憶測や推測はあるけど真実はよくわからなかった。それが最近になって、実態がだんだんわかりつつあるようだ。
ただし先ほども書いたように中国経済が混乱すると、当然世界経済への影響も甚大になるだろうから。
すこしづつ変貌してくれるのが良いと思えるけど、それがどういう形なのかはよくわからないけどね。
ということで、まだまだ緊迫した状況は続くと思うけど、なんだかんだ言っても、日本にとって良い方向に進んでいるのではないかと最近思えてきた。
ワールドメイトの支部で、もっと国際情勢のことについても祈り続けようかな。