今年はワールドメイトで、火山の爆発による被害が出ないように祈ることが多くなってきた。
箱根はかなり落ち着いてきているけど、桜島や阿蘇、そして口永良部島の爆発的噴火など、一昔前に比べ火山活動はここ数年でずいぶん活発になった。
3.11の大地震以来そうなったという説はよく聞くけどね。大地震と火山爆発の連動がよく言われているよね。
何らかの関係があるのは間違いないと思うけど、ただ、それを科学的に証明することはできないようだ。
そもそも火山噴火はバターンが毎回同じではないし、予測が難しいといわれている。
なんらかの兆候はあるけども、だからといって、それが大爆発につながることは少なく、単なるノイズとの区別がつかないようだ。
それに火山噴火は人工による実験は無理だし、かといって地下数キロのマグマだまりのようすを、正確に把握するのも困難だ。
今のところ実際のデーターをコツコツ収集して研究している段階なので、確実な予測はまだまだ難しいそうだ。
ところで、本当にこれだけは勘弁してほしいという火山爆発は、一般に破局噴火と呼ばれるものだと思う。
巨大レベルのカルデラ噴火で、破局的な災害をもたらすそうだ。
これが起きようものなら、広範な地域で生き物は絶滅するといわれている。
規模が最大級のものになろうものなら、人類の存亡に関わる可能性も出てくるようだ。
もちろん破局噴火ではなくとも、大規模噴火のレベルで富士山や箱根が爆発すると、大変なことになるけどね。
ちなみに破局噴火とは専門用語ではないので、細かい定義は決まってないそうだ。
火山噴火の規模は、火山爆発指数で表すことが多く、噴出物の量で、VEI0〜VEI8まで段階がある。
たとえば国内で過去最大の破局噴火は、9万年前のVEI7の阿蘇のカルデラ噴火だ。
600km3のマグマを噴出し、800度ともいわれる高温の火砕流が数百キロのスピードで、鹿児島の一部を除いて、あっというまにほぼ九州全域に達したのではないかと言われている。
高さ数百メートルの高温の巨大火砕流が猛スピードでくるなら、逃げようにも不可能だよね。もはや生物は生きていられないはず。
当然、火砕流が届かなかった西日本でも大被害を受けただろうし、北海道や関東でさえ、火山灰が10センチ積もったということだ。
そうなれば植物も枯れてしまうだろうし、その頃の日本には、どれだけ人が住んでたのか知らないけど、あまり住めなくなってしまったかもしれない。
ちなみに、太古の昔、阿蘇はいまよりも何倍も高かったという説もあり、それが、大爆発で吹っ飛んだとも言われている。
火砕流の怖さは雲仙普賢岳の例でもわかるように、火山ガスと混合しているので、とにかく流れるスピードが速い。
そして、高温マグマの細かい破片を含む高温ガスなので、巻き込まれたら一瞬で焼き尽くされてしまう。
そんなものが広範囲にあっという間に流れていくのだからたまらない。
津波も怖いけども、津波は沿岸地域が主であり、さすがに100メートルの壁を越えてはこないだろうけど、阿蘇規模の破局噴火の火砕流は、その程度の高さは軽く超えると言われている。
大地震と大津波で文明が滅んだことはなくても、破局噴火では文明が滅ぶこともありうるようだ。
そんな破局噴火は、いきなり来るわけではないから、運良く兆候を察知して避難できたとしても、それでも長期間住めなくなるから大変なことだ。
そんな破局噴火はめったにこないから、当分は大丈夫と思う人も多いだろう。確かにそう願いたいけどね。
ただこればかりはなんともいえないらしく、日本では7300年前の喜界カルデラの噴火以降は、破局噴火は発生していないので、いつ来てもおかしくないという人もいる。
ちなみに鬼界カルデラの破局噴火は、九州の縄文人の生活を壊滅させたと言われている。
いつかはまた、必ずそのような破局噴火が日本でおきるそうだけど、だからといって災害対策をするには規模が大きすぎで、逃げる以外の方策はたてようがないよね。
なので、いまのところそんな噴火がおきる気配がないことを、とてもありがたいことだと思いたい。
しかし最近の活発な火山活動から、南九州の5つのカルデラ噴火を心配する人はいるだろうけどね。
破局カルデラ噴火はなくても、大規模噴火ならば、いつ来てもおかしくないのは事実だからね。
引き続きワールドメイトで祈ろうかな。火山噴火ばかりは、祈る以外にないよね。川内原発もあるわけだし。