日本が推薦した8つの史跡が全て登録になってよかった。
事前審査では、ユネスコ諮問機関のイコモスが、沖ノ島と付近の3つの岩礁からなる4資産だけ登録するように求めていただけに、喜びの声も大きいよね。
ワールドメイト会員にとっても、馴染みの深い宗像大社は、福岡県の海辺近くにある辺津宮、そこから12キロ離れた海に浮かぶ大島の中津宮、さらに50キロ離れた絶海の孤島、神宿る島の沖ノ島(沖津宮)、の3つ揃って宗像大社だからね。
なので、沖ノ島周辺だけを登録するのは嫌だなと思っていた。
ところで資産のメインが、一つの神社と神域によって登録されるのは、厳島神社以来になるんじゃないかな。
厳島神社は世界遺産になった影響からか、日本を紹介するときに、必ずといってよいほど用いられているよね。
海に浮かぶ赤い大鳥居の写真は、今や富士山の写真よりも多く使用されているんじゃないかと言う声もきく。
そのおかげで、日本の神社の存在が、世界で知られることになったかも。
それまでは、京都や奈良のお寺などが、よく使われていたらしいから。そして、海外の人たちが、日本で一番行ってみたいところの上位には、厳島神社がよく選ばれる。
面白いのは、その厳島神社と宗像大社は、同じ宗像3女神と言われる市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)、田心姫命(たごりひめのみこと)、湍津姫命(たぎつひめのみこと)を御祭神としている。
厳密に言うと宗像大社は、沖津宮に田心姫神、中津宮に湍津姫神、辺津宮に市杵島姫神が鎮座している。
その宗像3女神は、名声、立身出世を遂げさせてくれる弁財天の本地と言われている。
宗像3女神は素戔嗚尊の剣から生まれたけど、ワールドメイトで聞いた剣の意味は、剣は切れば切るほど数が増えるところから「数霊」を表すそうだ。なので、宗像の神様は経済運用の神になるそうだ。
さらに、生かすも殺すも言葉次第というような「言霊の剣」という意味もあり、使いこなすことで立身出世を遂げ、名声を得るという弁財天の神徳になるそうだ。
そんな、ありがたい弁才の神様なんだよね。
そして、深見東州先生の著作にも書かれているけど、宗像大社は、古代より朝廷から手厚く保護されてきた。
天皇の御胸にある旨を宗とし、そのお思いになる方向に人物金を結集するのが、この神様の本当の働きだと書かれていたから、皇室にとって、重要な神社だったことがわかる。
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ところで七夕は過ぎたばかりだけど、日本での七夕伝説発祥の地と言われているのが、この大島の中津宮らしい。それは初耳だったけど。
沖ノ島では、海の正倉院と言われるほどの、8万点もの貴重な遺物が見つかり、全て国宝に指定されている。一括遺物の国宝数としては日本一だそうだ。
それでも、まだ島全体の2割程度しか発掘されてないとも言われている。枯葉を除けば遺物が見つかるというほどの宝の島なのだそうだ。
この島で見たり聞いたりしたことを決して口外してはならない、一木一草一石たりとも持ち帰ってはならない、女人禁制などの掟があり、そのため近代まで、長い間、広く知られることはなかったという神秘の島だ。
4世紀後半から550年にわたり大規模な古代祭祀が執り行われ、7世紀後半になると、大島、九州でも同様の古代祭祀が行われるようになる。
古代祭祀終了後も、三宮では社殿を伴う信仰が続き、海を介して一体となる神事も行われていたそうだ。
宗像大社は、三つの信仰の場において、自然崇拝的祭祀から、社殿における祭祀までの流れを追うことができる、ほかに例を見ない神社だそうだ。
毎年10月1日には、田心姫神と湍津姫神が船に乗って海上神幸し、辺津宮の市杵島姫神のもとを訪れる「みあれ祭」という神事が行われる。
国宝は辺津宮にある神宝館に展示されているので、そこで見ることができるようだ。
現在は、拝観料大人800円、高校・大学生500円、小中学生300円になっていた。
世界遺産に登録されて、拝観する人も増えるといいね。
Okinoshima, Japan 4K (Ultra HD) - 宗像・沖ノ島関連遺産群アーカイブス