今回のマスターズで松山英樹が優勝したことは、アジア系アメリカ人へのヘイトや暴力が増えているアメリカの現状に、大きな意味を持つと言うメディアの報道を見かけるよね。
差別的な言動が実際に減るといいけどね。
まぁ、アメリカで起きてる人種差別は、日本から見るとなんだか複雑な気がするけど。
黒人が白人に差別されているかと思ったら、黒人がアジア人にひどいことをするし。
男子ゴルフ松山優勝は「アジア人差別の中、日本を元気づける」 欧米メディアが称賛:東京新聞 TOKYO Web https://t.co/gdE8f3JRP3
— 東京新聞 スポーツ事業部 (@tokyosports6910) April 13, 2021
ところでゴルフって、タイガーウッズは別格として、アフリカ系アメリカ人ゴルファーの活躍をほとんど見ないよね。アジア系アメリカ人は多いけどね、
ジャーナリストの中には、「スポーツでジェンダー差別と人種差別が最も解消されていないのがゴルフ」という人もいるけど。
【ゴルフ】米ゴルフツアーの選手たちはなぜ「黒人差別」に沈黙するのか…ウッズはトランプと仲良し https://t.co/qlIMbG0mvo #日刊ゲンダイDIGITAL #ゴルフ #タイガー・ウッズ #トランプ #スポーツ #黒人差別 #人種差別
— 日刊ゲンダイDIGITAL (@nikkan_gendai) September 15, 2020
アメリカのPGAツアーが、大リーグやバスケット(NBA)、アメリカンフットボールに比べて、黒人差別問題にあまり積極的な抗議行動を取らないこともあるのかな。
大リーグやNBAは、抗議のための試合延期やボイコットなんかもしていたよね。
かつては、全米プロゴルフ協会には白人男性しか入会できなかったそうだ。1961年に、黒人ゴルファーのシフォードが入会を果たすまではそうだったらしい。
だから、なんとなく白人のスポーツとか、人種差別が解消されていないというイメージが残っているのかも。
タイガーウッズも、人種に関係なくゴルファーやゴルフファンから、高い人気を誇って尊敬される存在だけど、そうなる前には、差別的な待遇を常に受けていたことも告白していた。
1997年にアフリカ系アメリカ人として初のマスターズ優勝を達成するけど、黒人系のゴルファーに道を開いたシフォード選手のことに触れ、深く感謝していた。
人種差別と闘った黒人初の米PGAツアーメンバー チャーリー・シフォードが死去。その功績を振り返る http://t.co/K7nYkjyANb #golf #ゴルフ #パーゴルフ
— パーゴルフ (@pargolf_jp) February 24, 2015
話は変わるけど、今回松山英樹を最後まで一番苦しめたのは、ザンダー・シャウフェレという選手だと言われているよね。
でも、深見東州先生によると、ザンダー・シャウフェレと3日目4日目に二人で回ったけど、相性が良かったことが、今回の優勝の要因の一つでしょうねと言われていた。
ふ〜ん、そんなものかなと思っていたら、以下の記事を読んで、ホントにそうだったんだなと思った。
松山英樹を最も苦しめ、最も助けたシャウフェレ 実は日本に縁ある親日家 #松山英樹 #シャウフェレ #golf https://t.co/z3WaRbNy2p
— 日刊スポーツ (@nikkansports) April 20, 2021
ザンダー・シャウフェレの母親は日本で育った台湾人なので、シャウフェレも日本語が少し話せるそうだ。
そしてプロ転向後の初戦が、2015年の日本ツアー「ISPSハンダグローバルカップ」だったというのも不思議なつながりを感じてしまった。
ちなみに、深見東州先生が会長のISPS HANDA(国際スポーツ振興協会)は、ゴルフのジェンダーギャップにも一石を投じる大会を世界で開催しているけどね。
男女が同じコースで、同時間に、同じ賞金額をかけてプレーするという画期的な大会を、ヨーロッパやオーストラリアの公式ツアーで開催されてきた。
今年の8月も、北アイルランドで、「ISPSハンダワールドインビテーショナル」が開催予定になっている。
東京オリンピックもだけど、ISPS HANDA が冠スポンサーする試合も気になる
東京オリンピック開催がどうなるのか、そろそろはっきりさせる時期が近づいているよね。 個人的にはオリンピックはやってほしいなと思う。たとえ、海外からの観光客を断り、観戦にも、人数制限を行なったとしてもね ...
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話は戻るけど、アメリカの黒人差別の歴史は長いけど大リーグでは、1947年にジャッキー・ロビンソンが黒人で初めての大リーガーとなった。
ロビンソンは差別的な屈辱を受ける中で、大リーガーで大活躍する。
その結果、他のチームも黒人選手を入団させるようになる。
ロビンソンは、黒人選手として初めて殿堂入りを果たし、選手生活を終えた後も人種の平等を求める戦いを続け、アフリカ系アメリカ人の公民権を認めさせることに大きく貢献したと言われているそうだ。
ブルックリン・ドジャースのゼネラルマネージャー、ブランチ・リッキー は、国民的スポーツの野球において人種差別を廃止する時期が来たと考えていた。その 大きな理由のひとつは、アフ リカ系米国人選手を採用する ことによってチームの競争力を強化できることであった。 黒人選手が他の選手やファンから人種差別的なヤジを浴び、時にはそれ以上のひどい扱いを受けることは避けられず、それに耐えられる強い精神力と勇気を備えた人物が必要であることをリッキーは理解していた。
ボクシングのモハメド・アリは、ベトナム戦争への徴兵を拒否し、全盛期を棒にふってまで信念を通した。
当初は同じ黒人からも大きな批判を受けるけど、最後は賞賛に変わり復活する。
「金持ちの息子は大学に行き、貧乏人の息子は戦争に行く。そんなシステムを政府が作っている」と、階級差別と人種差別に基づく痛烈な批判を行い、公民権運動に貢献したと言われている。
おもしろい。ここまで深くは知らなかった。黒人初のメジャーリーガーのジャッキー・ロビンソンはアリを批判し、著名なスポーツライターはアリを「役立たず」「白人の重荷」と呼んだ。 / “モハメド・アリは、ベトナム戦争反対に全てを賭けた” https://t.co/okJHnG9GWM
— 深町秋生・最新刊「鬼哭の銃弾」 (@ash0966) June 11, 2016
音楽の世界になると、ブラックミュージックは今のポピュラーミュージックのルーツとも言われているよね。
ネットフリックスで、モータウンの歴史を綴った「メイキング・オブ・モータウン」を先日見たけどね。
モータウンはそれまでのソウルやR&B、ブルースなどの黒人音楽を、白人にも受ける洗練されたポップ曲に作り替え、1960年代に米ビルボートトップ10に79曲を送り込む革新的な大成功を収めた。
しかも黒人だけでなく、白人の従業員も雇うなど、人種の壁をいろんな意味で破ってきたことも知った。逆にそれが黒人たちの批判も浴びていた一面もあったようだけどね。
巧みな戦略と徹底したアーティストの教育によって、白人たちからも大きなファン層を獲得し、同時にロックをはじめ、ボピュラ ーミュージックのアーティストに多大な影響を与えた歴史がよくわかるドキュメントだった。
当初は人種差別の影響を受けていたし、あのマイケル・ジャクソンにしても、ソロになって驚異的な成功を収める直前までは、オンエアーをしてくれない局もまだ存在していたそうだから。
モータウンは政治的なメッセージソングを作ることには慎重だったけど、1970年前後には、若者たちの時代の変化に合わせてメッセージ色を持つ歌も出していたことも知った。
モータウンが黒人音楽の歴史を変えた後、今日まで、たくさんのアフリカ系アメリカ人、あるいはヒスパニック系のミュージシャンや歌手が世界的な大成功を収めていくよね。
そういうものを見ていると、少なくとも音楽界には、人種の壁は全くなくなったように見えるけどね。
スポーツ界でも黒人選手の大活躍によって、人種の壁がなくなり、社会に受け入れられてきた歴史があるんだなとわかったし。
そういうことからも、今回の松山英樹のマスターズ優勝は、アジア人へのヘイトクライムに対して、なんからの良い影響を与えることもあるのかもね。
憲法や法律で平等を謳うことは最も重要なことだけど、現実には音楽やスポーツによって、平和的に、人種の壁が徐々になくなってきた事実があるんだなと思う。
スポーツや音楽には、そんな力があることを、深見東州先生がいつも言われていることだけど、改めて感じてしまった。