深見東州著作の紹介

「人に喜んでもらえることが一番の喜び」、イチローの引退会見に「大天運」に書かれていることがダブる

先日、ワールドメイトのことを知るのに役立つ本ということで、深見東州先生のベストセレクションを紹介した。

今日はその中の一冊「大天運」について、もう少し詳しく紹介してみる。

なぜ紹介したいと思ったかというと、先日のイチローの引退会見を見ていて、この本に書かれていることとダブルような、印象に残った言葉を感じたから。

 

 

イチローは引退会見の中で、「生き様というのは僕にはよくわからないですけど、生き方と考えれば、さきほどもお話しましたけれども、人より頑張ることなんてとてもできないんですよね。あくまで測りは自分の中にある。それで自分なりにその測りを使いながら、自分の限界を見ながらちょっと超えていくということを繰り返していく。そうすると、いつの間にかこんな自分になっているんだという状態になって。」と語っていた。

 

おそらくイチローにとっては他人と比べてどうかではなく、あくまで比較する測りは自分自身の中にあるんだろうね。

言い換えると、記録とか、ライバルとかを目標にしていたわけではなく、一応目標にはしていたのかもしれないけど、本当は自分の中にある高い理想に向かって、一歩一歩着実にチャレンジし続けていったのだろうと思う。

イチローに、まるで求道者のような孤高の雰囲気を感じるのは、そんなところにもあるのかもしれない。

 

次の発言に一番感動したんだけど、そこからもそのことが垣間見える気がする。

 

──いま思い返して、印象に残っているシーンは。

今日を除いてですよね。この後、時間がたったら今日が一番真っ先に浮かぶのは間違いないと思います。それを除くとすれば、いろいろな記録に立ち向かってきたんですけど、そういうものは大したことではないというか。

自分にとって、それを目指してやってきたんですけど、いずれそれは僕ら後輩が、先輩達の記録を抜いていくというのはしなくてはいけないことでもあると思うんですけど、そのことにそれほど大きな意味はないというか。そんな風に今日の瞬間を体験すると、すごく小さく見えてしまうんですよね。その点で、たとえば、わかりやすい10年200本打ったとか、MVPをとったとか、オールスターでどうたらというのは、本当に小さな事にすぎないと思います。

今日の舞台に立てたということは、去年の5月以降、ゲームに出られない状況になって。その後にチームと一緒に練習を続けてきたわけですけど、それを最後まで成し遂げられなければ、今日のこの日はなかったと思うんですよね。今まで残してきた記録はいずれ誰か抜いていくとは思うんですけど、去年の5月からシーズン最後の日まで、あの日々はひょっとしたら誰にもできないことかもしれない。ささやかな誇りを生んだ日々であったと思うんですよね。去年の話だから近いということもあるんですけど、どの記録よりも自分の中では、ほんの少しだけ誇りを持てたことかなと思います。

 

今回のインタビューではないけど、引退前のNHKの取材で、本当なら去年の試合に出れなくなった時点で、終わっててもおかしくなかったと言っていた。それは多くの野球関係者もそう思っていたことだと思うけどね。

そして、「僕にとって現役でなくなるということは1つの死を迎えることと同じですよね。プロのアスリートにとっては」とも語っていた。

そんなイチローだからこそ、そのあと今年の開幕戦の舞台に立てるまで、どれほどの葛藤とプレッシャーの中で、それを乗り越えてきたんだろうと想像してしまう。

 

普通なら、あれだけ過去に栄光がある人なんだから、もっといい時期のうちに引退して、早く楽になってもよかったはずなのに、そんな選択はイチローには微塵もなかったんだろうね。

最後の最後まで、力尽きるまでやり通した生き様からくる何かに、スゴく感動して震えてしまった。

 

 

そんなイチローは、こんな風にも語っていた。「ある時までは自分のためにプレーすることがチームのためになるし、見てくれる人も喜んでくれるかなと思っていたんですけど、ニューヨークに行った後ぐらいからですかね。人に喜んでもらえることが一番の喜びに変わってきた。その点で、ファンの方の存在なしには、自分のエネルギーはまったく生まれないと思います。」

この部分を聞いて、ああ、イチローも、やっぱりそうだったんだと、すごく納得できた。

 

それまで、次々と大記録を打ち立ててきたマリナーズから、ヤンキースに移った2012年は、その前々年からの不振が続いていて、10年連続200本安打などの、多くの連続記録も途切れてしまっていた時期だった。

メディアからも年齢による衰えと批評され、実際に38歳という年齢に加え、体格的にも大リーガーでは小柄な部類のイチローだけに、引退も近いのではと思った人も多かったと思う。

 

でも、そこからヤンキースで再び活躍し、地区優秀も経験し、その後も往時の力はないものの、それから7年後の45歳までしぶとく生き残って、日米通算最多安打など、数々の実績を残してこれたのは、それが世界最高峰の大リーガーが舞台なだけに、本当に考えられないほどスゴいことだなと思う。

どこまでも野球に対する愛を貫き、ストイックなまでに努力を欠かさなかったからだと思うけどね。

そしてヤンキースに移ってから、人に喜んでもらえることが一番の喜びに変わったということも、大いに関係しているように思った。

それまでは自分のためにプレーしていたのが、ファンに喜んでもらう、つまりファンを幸せな気持ちにすることが、一番になったんだろうなと思う。

 

 

イチローの話の引用が長くなったけども、イチローの話に、大天運に書かれている、絶対的な強運である天運を掴む方法と、ダブっているものを感じてしまった。

大天運に書かれている深い内容は、とても簡単に説明できないのを承知の上であえて書くけど、神霊世界から見た運の良し悪しの違いは、ズバリ徳をどれだけ積んでいるかの違いになるそうだ。

徳にもいろいろあるけど、簡単にいうと、徳とはどれだけ人に益する行いをしたかになる。

その徳が大きな人は天運に恵まれるわけだけど、それだったら自分には徳がないからと天運を諦める必要もない。これから徳を積んでいく方法も書いてあるからね。

もし、これまで、自分の幸せばかりを考えていた人だったら、人を幸せにすることを考えるようにして、実行していくことが大事になるんだろうけどね。

 

ただ、これがむづかしいのは、自分自身を十分に研鑽していなければ、あまり大したことはできない、大きな徳を積めないことだろうね。

なので、まずは自分自身を立派にするための努力と研鑽から始めるのが大事になる。

イチローの場合、プロ野球選手として、どこまでも己に厳しく、とてつもない努力によって偉大なレベルまで磨き上げていたからこそ、ある時から人に喜んでもらえることが一番ということに気がついてからは、さらに多くの人を幸せにし続けることができたのかもしれない。

それが45歳という現役最年長メジャーリーガーになるまで頑張り通すことができた、そして最後も感動的な素晴らしい引退のセレモニーを迎えることになった要因の一つなのかもしれない。

今現在大リーガーで、イチローの次は41歳の選手で、あとは38歳くらいの選手が数人いるらしいけど、ここまでやれたことが奇跡のようなことだとわかるよね。

 

 

周りがなんと言おうが50歳まで絶対に現役でやるという、強くて高い志を持ち続けたことも、大きな要因だったと思うけどね。

深見東州先生がワールドメイトでよく言われる、大砲の原理と同じことだなと思う。

昔の大砲の玉は、玉の重力で的より下にあたるそうだけど、人の目標もそれよりも少し低くしか達成しないそうなので、目標は高く持つべきということだ。

 

ということで、大天運には、そのような天運を掴むための努力の方向性や、具体的なノウハウまで書かれているので、あとはどれだけやるかになるんだけどね。

イチローの会見を見て、改めて「大天運」に書かれていることは大事なことだなと感じたので、興味がある人は読んでみるといいかも。

 

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