東北にはパワースポットと言えるような山々がたくさんあるけど、東北第2の高峰である鳥海山も、素晴らしいところだというのをワールドメイトで聞いていた。
そもそも昔から山麓周辺の人々の守り神として、信仰の対象となって崇められていたそうだ。そして、多くの神山霊山がそうであるように、修験道の盛んな山でもあったそうだ。
出羽一宮の大物忌神社の本宮が山頂にあることでも知られている。
(山形県側から見た鳥海山)
秋田と山形にまたがり、国定公園にも指定されている。その美しい雪を抱いた姿から、出羽富士の異名を持つそうだ。あるいは羽山とも言われている。
(秋田県側から見た鳥海山)
また、昔からの呼び名では鳥見山というのもあるそうだ。なんだか鳥に関する名前が多いけどね。
ちなみにかつては出羽三山として、この鳥海山と月山と葉山の三つが、そう呼ばれていたそうだ。しかし、現在の出羽三山は、湯殿山、月山、羽黒山となっている。
日本海に面して急に立ち上がっている独立峰で、二重式火山(火口やカルデラの内部に小さい火山体をもつ火山)が、新旧2つあって、それらを称して鳥海山というそうだ。
(写真右が東鳥海、左が西鳥海)
古い方は西鳥海と呼ばれ、カルデラ湖の鳥海湖辺りを中心にしたいくつかの山からなり、現在はかなり侵食されている。
それに対して東鳥海と呼ばれる方は、最高峰2236メートルの新山を中心に周りを七高山などの外輪山が囲んでいる。
新山は 1801年の爆発によってできた溶岩ドームで、レンガを積み重ねたようなゴツゴツした岩山になっている。
(写真の奥が新山)
ご来光の時に見られる神秘的な現象として、鳥海山のシルエットがピラミッドのようになって日本海に投影される「影鳥海」という幻想的な景観が見られるそうだ。
この山だけの特殊な現象であり、本当に山があるようにしか見えないけど。
でも天候に左右されやすくて、なかなか見れないようだけどね。気象の変化が激しい山だそうだから。
(ご来光の後に「影鳥海」は見られるという)
それから、酒田市になるけど、日本海には、鳥海山の山頂部が吹き飛んできて出来たという言い伝えがある飛島という小さな島がある。それほど日本海に近いところに鳥海山はあるということだよね。
飛島(写真下)の方角から見た鳥海山
その裾野が海岸まで伸びているため、海抜ゼロから登山ができる貴重な山として、登山愛好家からも人気があるそうだ。
海抜ゼロから登れる山は非常に珍しいんだね。
秋田と山形を結ぶ観光道路「鳥海ブルーライン」で、五合目あたりの鉾立駐車場まで行き、そこから登る人も多いそうだ。
曲がりくねった道が続く。
登山道は、夏でも雪渓が残る。
頂上から見る景色は絶景。
雲海に沈む夕日。
空にはミルキーウェイが輝いている。
ただ、道路は冬季は閉鎖されていて、例年ゴールデンウィークの連休前にだいたい開通するようだ。
鳥海山5合目付近の道路は、10メートル近い雪壁がそびえ立っているそうだ。
見る場所によって、姿がいろいろ変わるよね。