いよいよ衆議院が解散し選挙になる。
それにしてもなんだかんだ言って、野田首相は最後に意地を見せた。
国会での党首会談では迫力があったし、解散の時期をいきなり示して、安倍総裁に定数削減の確約を迫るあたりは気合いが全身に漲っていたと感じた。
対する安倍総裁も、前回の首相のときと比べると、話し方に迫力と重みがまして、俄然貫禄が出てきたように感じた。
それにしても民主党もさんざんに言われているけど、野田首相は前首相の轍を踏まずに、したたかにやってきたといえるかもしれない。
消費税増税に道筋をつけたり、原発を再稼働したり、是非は別にして、一般的に人気のない政策でも実行してきたように感じる。
定数削減も民主党に有利にならないと言うし、この時期の解散も、党内では反対派が多かったのに押し切った。
ということで、これ以上下手に延命せずに、この時期に解散したのは良いのではないかと思う。
自民党はともかく、第三極はまだまとまってないし、選挙体制がとれないうちに解散した方が、民主党にとっても良かったのかもしれない。
下手に来年、衆参同時選挙なんかにでもなれば、ごそっと両院共に減って存在感が失せてしまったかもしれないからね。
理想としては昔の自民党のように一党の政権で長く続くより、2大政党、3大政党で、互いに切磋琢磨しながら行く方が、政治に良い意味での緊張感が出て、有権者も政治に対して関心が高まるような気がするけどね。
今回はどこが勝つかは別にして、大いに関心は高まるだろうけど、将来そういう体制になるように、自民党と民主党と第3極勢力での政界再編がすすんで3つどもえになると面白いけどね。
なんて勝手なことばかり言ってるけど、主張をわかりやすくして、違う選択肢がある方が、選挙も盛り上がる気がした。
そもそも自民党55年体制を崩し、今日ほぼ二大政党といえる形になってきたのは、壊し屋といわれる小沢さんの力が大きいそうだけど、もし今後三大政党にでもなるとすれば、またその力を発揮していくのかもしれない。
もちろん石原さんや橋本さんの存在も大きいと思うけどね。
とにかく今回の選挙か、その次くらいまでには、日本の政治家も官僚をしっかりと使いこなせる、しっかりした政治に変わればいいけどなぁ〜。
そして優秀な政治家がたくさん出てきて、日本が国際政治の中でリードしていけるようになってほしいと思う。