能登半島の羽咋市で開催されたISPSハンダグローバルカップは、日本のゴルフファンにとっては、世界との壁を見せつけられた結果に終わってしまった。
それは残念なところだけどね。
ところで今回の大会では、アルバトロスというホールインワンよりも確率が低いという記録が二つも出ていた。同一の大会で2回も記録されるというのは、日本ツアーでは初のようだ。
パーより3打少ない打数で終わるわけだから、パー5の所を2打で上がるか、パー4でホールインワンするかになる。これはパー3で、ホールインワンを記録するよりもはるかに難しいらしい。
それが2度も出たんだから、すごい確率になるそうだ。宮本勝昌と武藤俊憲の2選手が達成していた。
アルバトロスという名前は、絶滅危惧種に指定されているアホウドリの英名だそうだ。日本では尖閣諸島とか、小笠原諸島など、限られた離島にしか生息してない鳥らしい。会場となった朱鷺の台カントリークラブの朱鷺も、絶滅危惧を超えて野生絶滅になってるけど、シンクロしたのかな。まあ、これは余談だったけど。
それで、この羽咋市は、以前チラッと紹介したけど、「ナポレオンの村」というドラマのモデルになった高野誠鮮という人が住んでいる街だ。
そのドラマは見てないけど、高野誠鮮さんは、本当は住職だけども羽咋市の臨時職員になり、地元の古文書に記されていた「神力自在に空を飛ぶ物体」に着目し、UFOを町づくりに生かす戦略を発案した人だ。
そして、本物を置いた博物館を作ることにこだわり、米航空宇宙局(NASA)やロシア宇宙局と直談判して交渉に成功し、宇宙船や関連機材などを調達してきたというスゴい人物なのだ。
たしか、ワールドメイトでの深見東州先生のお話にも、一度出てきたと思う。なんでも真正面からぶつかっていき不可能を可能にし、切り開いていくところなんかは、ジャンルは違うけど、まるで深見先生のような人だなと思った。
そうやって、1960年代に旧ソ連が打ち上げた「ボストーク宇宙船」や、米国初の有人飛行計画「マーキュリー計画」で使われたロケットなど、超一級の貴重なものを集め、1996年に「コスモアイル羽咋」がオープンした。それは、全国の宇宙ファンを魅了する本格的な施設で、日本ではここにしかないものなので、毎年多くの人が訪れるそうだ。
今回、ISPSハンダグローバルカップの会場や記者会見にも登場した宇宙人サンダーくんは、そこでアルバイトしているという設定だ。どうやら宇宙に帰るための資金を貯めているらしい。
今回のゴルフ開催のテーマの一つは地域おこしなので、ゴルフの試合会場にもサンダーくんはやってきて頑張ってバイトしていたようだ。
そして、世界の強豪と日本選手の活躍を見ようと、はるばる能登の朱鷺の台カントリークラブまで、8000人以上の人が来たそうなので、地方起こしにゴルフの試合が一役買うことができたようだね。
ちなみに、もう一つのテーマであるスポーツの社会貢献については、1億円の賞金の5%に当たる金額が、チャリティーとして社会貢献活動に寄付された。
ガラディナーで、羽咋市の市長さんや、日本高等学校ゴルフ連盟、日本ブラインドゴルフ協会に目録が渡されたそうだ。
また、羽咋市の小・中学生の社会見学の授業の一環として、大会本部やプレスルーム、そしてグリーンで試合を見学するなど、地域の活性化にもなったようだ。
話を高野誠鮮さんの町おこしの話に戻すと、念願がかなって、以後、羽咋市のメイン観光地となる「コスモアイル羽咋」が建設され、それが今年の7月で開館20周年を迎えるそうだ。
スゴい偶然というかタイミングで、今回のISPSハンダグローバルカップが開催されていたんだなと思った。ただ、それが言いたかっただけなんだけどね。
ついでに、3つ目のテーマのグローバル化については、今大会は日本選手にとって厳しい結果になったけど、考えようによっては、これを機に男子ゴルフのグローバル化が進み、男子ゴルフの未来を変えていくきっかけになるかもしれない。
有望な若い選手が、早くから海外へ出て海外選手の中で揉まれないと、日本選手も日本の男子ツァーの底上げも難しいだろうなということだけは、素人目にもわかったからね。
そういうことで、今大会のテーマであった、グローバル化、社会貢献、地方活性化の3つテーマは、どれもテーマに沿った成果を上げたのではないかなと思った。
あと、これはゴルフとは関係ないニュースだけど、メンダコが長生きしているニュースを見つけた。この生き物が、宇宙人のように見えるんだけどね。サンダーくんよりも宇宙人ぽくない?
展示から37日目。メンダコちゃん、泳がなくていいんだよ! pic.twitter.com/UPBHpcol5M
— 沼津港深海水族館 (@NumazuDeepsea) 2016年6月15日
それから、この阿蘇のドームハウスのニュースも、なんだか円盤のように見えるんだけど。