ワールドメイトっぽい日々

皇室祭祀の大嘗宮の儀と、戴冠式の聖別の儀

大嘗祭が無事に終わった。

この大嘗祭の意味については、いくつかの専門家の解釈があるようだけど、概ね「国家、国民のために、その安寧、五穀豊穣を皇祖天照大神及び天神地祇に感謝し、また祈念すること」ということになるらしい。

ワールドメイトではさらに突っ込んだ話も聞いてるけど、いずれにしても、とても大事な儀式であることに間違いない。

 

 

古来の神道の、宗教的な儀式になるためか、憲法違反になるのではないかとか、あるいは税金で贖うわけだから、もっと簡略してもよいのではなどの意見もあるようだけどね。

政教分離と信教の自由の原則は大事なので、それを守った上で、もしも憲法に抵触するというのであれば、そうならないように法解釈を変えるか、特例のようにすればいいんじゃないのかな。

お金をかけずにもっと簡略すれば、という意見もわかるけど、簡略といっても限度というものがあるし、そもそも儀式には、簡略してはいけないものがあるからね。

宗教的な儀式というものが、どういう性質のものかという理解がある人でないと、なかなか納得できないとは思うけど。

 

それでも、伝統ある行事なので、簡略すべきではないという人も多いようだ。このような儀式を長い間に渡って残している国は、他にないから簡素化せず、大事にしたいという意見もある。

そんな人たちは、この儀式の重要性を、心の奥のどこかで感じているのかも。

 

 

それから改めて感じたのが、海外の王家と天皇家の違うところ。

そのような国家的に重要な宗教的儀式を、天皇陛下自らが斎主となってされているんだなと思った。

 

時代とともに、今や世界の王家も、政教分離で政治的権力を持たないところが多い。その中で王家としての役割が国の伝統に基づき定められている。

そんな王(キング)や、その王を束ねる立場と言われる皇帝(エンペラー)とも違い、天皇は祭祀王(プリースト・キング)という人もいるけど、その方が適切な表現だなと感じるよね。

 

海外では、天皇はエンペラーと呼ばれているけど、だからと言って、王より上の立場という認識にはならないようだ。

それでも今日まで続く最古の王朝だから、そのことを持って、海外でも敬意を持たれているのは確かだよね。

 

 

それから、中心となる大嘗宮の儀の具体的な中身はベールに包まれている。

それが秘事・秘儀というものだから、一般公開したりする性質のものではないというのは、ワールドメイト会員はすんなり理解しやすいと思うけどね。

公費で行うわけだから、歴史的な研究の観点からも公開してほしいという意見もわかるけど、ちょっと秘事への理解が足りないよね。

 

 

少し話はそれるけど、エリザベス女王の半生を描いた「クラウン」という史実に基づくドラマを見たことがある。

これがスゴく面白いけど、そのワンシーンに、エリザベス2世の戴冠式という、やはり一世一代の重要な儀式のシーンがある。

1000年の歴史を持つという戴冠の儀式で、今なをこの儀式を行なっているのは英国だけになるらしい。

 

 

それでエリザベス2世の戴冠式では、宮廷内の反対意見を押し切って、初のテレビ中継も行われたそうだ。

でも、戴冠式の中で最も重要で、最も尊いと言われる聖別の儀のところだけは放映されなかったそうだ。

そこでは、英国国教会のカンタベリー大主教が、エリザベス女王に対して、「ソロモンが司祭ザドクと預言者ナタンによって聖別された王であったように、汝は聖別され、清められ、民の上に立つ女王となる・・民を治めるため神に遣わされた・・」というような、油を用いる聖なる儀式が行われていた。

 

なぜそんな重要な儀式が見れないのか、と聞かれて、女王の叔父であり元国王ウィンザー公爵が、「それは我々が人間だからだ」と答える下りが面白い。

また、この儀式のことを、「難解で複雑で、どんな聖職者も歴史家も法律家も、その意味を理解できない」とも。

しかし、「ベールをはずしたら、残るものは、並の才能とわずかな想像力を持つ若い女性だ。しかしこうして油で聖別すれば、不思議にも、そこに現れるのは女神様だ」とのべる下りがあり、とても印象深かった。

この儀式について、的確に表現した言葉なのかもね。

 

 

日本の天皇家や大嘗祭には、もちろん違う意味もあると思うけど、王室の伝統となる儀式というものを理解するのに、少し役に立つかもしれない。

ということで、まだまだ即位関連の儀式は続くそうだけど、それだけ、時間と手間暇をかけて大切に伝統を守り行うからこそ、本当に日本の神々様も喜ばれると思う。

そして国民の多くも、天皇の存在と儀式が大事なものであることを理解できるのかなと思う。

 

ちなみに、英国の国王は、神様にのみ忠誠を誓うそうだ。

日本の皇室は、神様への忠誠というか、もっと親しみのある関係で、国民と神様の間をとりもつ役割があるように思えるけどね。

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