今月の11日〜14日の九州北部豪雨では、一級河川が次々に氾濫し大きな水害がおきてしまった。
過去100年で1度しか氾濫したことのない河川が今月だけで2度氾濫したそうだ。
そういう意味で、100年に一度の豪雨という人もいるようだが、しかし、前回紹介したように、今後、豪雨になる傾向が増えるとも言われている。
過去のデーターを超えて、経験則だけで判断できないようなことがおきてしまう、そんな時代になっているのかもしれない。
ところで、今日も九州の一部では、まだまだ大雨が降っているところもある。
しかし、全国的には強烈な猛暑になるところが多く、熱中症になる人が続出しているようだ。
ワールドメイトの支部でも、軽いめまいとかを感じる人がいたけど、意外に熱中症については、知識がない人が多いようだ。
熱中症になると、かなり危険な状態になるし、暑さで亡くなる人もたくさんいる現状を見れば、絶対に侮れない。
そこで、なぜなる!?熱中症のメカニズムから、参考までに引用してみる。
「熱中症」は日射病や熱射病などの総称で、「高温下での運動や労働のため、発汗機構や循環系に異常をきたして起こる病気。体温上昇、発汗停止とともに虚脱・けいれん・精神錯乱・昏睡などを起こし、生命の危険を伴うこともある」とされている。 |
熱中症を引き起こすそもそもの根底には、ヒトの体温を調節するメカニズムがある。熱中症のメカニズムを体温調節の仕組みから見てみよう。
1. | 皮膚の表面から空気中へ熱を放出する |
2. | 汗をかき、その汗が蒸発するときに熱を奪うはたらき(気化熱)を利用する |
体温よりも気温が低ければ、皮膚から空気中へ熱が移りやすく、体温の上昇を抑えることができる。また、湿度が低ければ汗をかくことで熱が奪われ、体温を上手にコントロールすることができる。
しかし、気温が体温より高くなると、空気中への熱の放出が難しくなるため、体温調節は発汗だけに頼ることになる。ところが真夏日によくあるように、気温が高いばかりでなく、湿度も75%以上になると、汗をかいても流れ落ちるばかりでほとんどほとんど蒸発しなくなる。そのため、発汗による体温調節すら事実上できなくなってしまう。
また、体温が37℃を超えると皮膚の血管が拡張し、皮膚の血液量を増やして熱を放出しようとする。しかし、このとき体温がさらに上昇し、発汗などによって体の水分量が極端に減ると、今度は心臓や脳を守るために血管が収縮しはじめる。つまり、ここでも熱が放出できなくなってしまう。
熱中症は、こうして体温を調整する機能がコントロールを失い、体温がグングン上昇してしまう機能障害だ。実は、炎天下ばかりでなく、室内で静かに過ごしていても起こり得る。実際、高齢者が室内で熱中症になって倒れているのを発見されるというケースも少なくないという。
ということで、引用は一応ここまでで終わり。
で、肝心の熱中症の対策としては、強烈な暑さを避ければいいわけだけど、なかなかそういうわけにもいかない時がある。
炎天下を長時間歩かないといけないときもあるし。
また、急に暑くなるときもあるし、そういう時は、特に何も用心してないことが多い。
帽子を被る(日傘をさす)とか、全身黒い服にするのを避けるとか、そういう準備は、普段から気をつけたいところだ。
それから暑さに加え湿度が高い時などは、汗が蒸発しにくいため、だらだらと汗ばかりかいて汗の量が増え、脱水症状になりやすい。
そして人間は軽い脱水症状の時には、のどの渇きを感じないそうなので、そういう暑くて湿度が高い時ほど注意して水分をこまめにとったり、塩分を補給しないといけない。
ただしアルコールでの補給は、尿の量が増えてかえって水分を失うのでやめた方がよさそうだ。
基本的に熱中症は、梅雨の合間に突然気温が上がった日や、梅雨明けの蒸し暑い日に起こりやすいらしい。
その頃は体がまだ暑さに慣れていないために、うまく調節機能が働かないということだ。
本格的に暑い日が続き始めると、体がしだいに暑さに慣れてきて、熱中症になりにくいように適応するそうだ。
それでも気候の変化よりも、どうしても調節が遅れてしまうので、暑い時は油断はできないと思う。
それにしてもちょうど今くらいが、熱中症になりやすい時期だというのは間違いない。
8月には、ワールドメイトでは恒例のお盆の供養があり、お盆の時期が近づくと、別な意味で体調に変調がおきることがあるけど、その前に、熱中症には気をつけたいと思う。