フロリダのオーランドで、アメリカ史上最悪の銃乱射事件が発生した。50人以上の人たちが犠牲になっている。
今回の事件に限らず、銃乱射やテロによる殺戮は世界中で頻繁に起きている。いったいどれだけの市民が犠牲になってきたのか、悲劇のニュースを聞くたびに悲しい気持ちになってしまう。
しかし、テロや銃乱射などの行為を完全に防ぐことは不可能だし、今後とも繰り返されることは間違いない。
そして、もしかするとこの悲劇が、今後の米国大統領選挙にも影響を与えるようになるかもしれない。
オバマ大統領は、涙ながらに銃規制を訴えたけど、ヒラリーも銃保持の権利を保障する憲法修正第2条の廃止を求めているそうだ。一方でトランプは、銃所持の権利を擁護しているので、この事件の解明次第では、銃規制に関することが選挙の重要な争点になるかもしれない。
首謀者はISに傾倒していたそうだけど、もし、IS主導のテロということであれば、イスラム過激派テロを口実に、イスラム教徒に対する入国禁止を唱えるトランプの勢いが増すことになるかもしれない。
今回の事件は、まだ、テロと決まったわけではなく、犯人は、精神不安定で病んでいたという証言もあるようだ。
何れにしても、下手をすると、民意が極端な方向に分かれて対立を招くことになるかもしれない。テロのたびに、そういう懸念がいつも言われてきたし、また、テロ組織は、そういう混乱を招くことを、目的の一つにしているのだろうから。
それから、今回の事件は、ゲイに対する嫌悪が動機の可能性もあると書かれていた。
そういう性的な嫌悪感からくる差別意識、また、人種の違いからくる差別意識や宗教の違いからくる差別意識など、暴力的な行為に結びつきやすい。難民問題にしても、そういう差別意識があるのか、暴力沙汰になることが起きている。
もちろん、それぞれ事件の背景には、経済の困窮などの幾多の問題があり、差別意識と言っても複雑な事情や感情が合わさっていると思うけどね。
本当ならば、そういう差別意識の障壁を取っ払ってくれるのが、音楽だったり、スポーツだったりすると思う。互いに嫌悪しているもの同士であっても、スポーツを通してその悪い感情が抑えられ、仲良く一つになっていく一体感が生まれるし、良い意味で歪みが発散されていくように思う。
深見東州先生がスポーツを支援されるのも、スポーツを通して、社会を良くすることに役に立つし、平和につながるという思いを持ってあるからだと思う。
ただスポーツも、同じ国のチームを応援する者同士は良い関係でも、他国のチームに対しては差別的な嫌悪感を持つようでは良くないよね。感情が、あまりに行き過ぎると、喧嘩や暴力沙汰になることもあるから。
今開催されているサッカー欧州選手権では、イングランドとロシアのサポーターが激しい乱闘になっていた。これはフーリガンなので、普通にスポーツを楽しむファンとは違うようだから、ちょっと別に考えないといけないだろうけどね。
スポーツ界では、こういういきすぎた差別的な行為や、暴力的なものを厳しく取り締まり、罰則を与えて、ある程度改善してきた。
そして、スポーツに関わる一部の人たちに問題があるからといっても、本来のスポーツの持つ価値が無くなるわけでも、素晴らしい可能性が失われるわけでもないからね。
同様に宗教も、ほんの一部の宗教が社会的問題を起こしたからといっても、本来の宗教の持つ尊い普遍的な価値が無くなるわけでもないし、神様への信仰の尊さを見失うことはないと思うけどね。
ということで、今回の事件の犠牲者の人たちの冥福を祈り、そして、今後の大統領選挙や、難民問題などの世界情勢にとっても、悪い方向に行かないようワールドメイトで願いたい。
すぐには暴力が無くならないと言っても、願い続けることは大事だから。