ワールドメイトの神事が終わった。
今回は、その間に伊勢志摩サミットが開催され、その後、増税の正式な延期、衆参同日選挙はしないことを安倍首相が表明するなど、重要な決定や行事が続いた。
「文春」の記事によると、この7日間は、政府内に非常な危機が勃発していたことが書かれている。いつもスクープを得意とする「文春」だけど、かなり、信ぴょう性の高そうな内容だった。
どうしても増税を延期するつもりなら、絶対に衆議院を解散し、衆参同日選をやるという麻生財務大臣と、公明党に配慮して、衆参同日選をやりたくない菅官房長官の、ガチの対立だったらしい。
まあ、そのことは、他のマスコミにも書かれていたけど、そこまで決定的な対立のようには書かれてなかったように思う。
しかし、それは政権内部が一枚岩であるように演出していただけで、実際は、甘利経産省が今年の1月末に辞任して以来、どんどん険悪になっていたようだ。
それまでは二人の間を、甘利大臣が仲裁し、緩衝材になっていたので表面化しなかっただけで、その役目が果たせなくなったので表面化してきたそうだ。
ということで、ワールドメイトでも懸念されていた、この参院前の6月は、安倍政権にとって分裂しかねないような大きな危機が起きていたのは間違いないようだ。
文春によると、第一次安倍政権は、内部の崩壊から政権が崩れだしたということなので、今回の内部の対立に、安倍首相は相当頭を痛めていたのではないかと予測していた。
結局、安倍総理は増税を延期し、そして衆参同時選挙を見送る決断を行った。まあ、今の日本の状況からすると妥当な線だと思うけどね。
しかし、その決断で政権内部の対立が激しくならずに済んだのは、ひとえにオバマの広島訪問を含めサミットの思いがけない大成功によるものだった。
支持率が大きくアップしたので、自民党は参議院選挙だけでも十分に戦える目処が立ったと判断した、と、マスコミも報道している。
もちろん、参院選の結果次第では、また対立が再燃するかもしれないけどね。
そして、増税延期に関しても、一応納得している人が多いようだけど、公約違反だとする攻撃にさらされる可能性は高い。
ワールドメイトでは、昨年末の伊勢神宮参拝の時に、6月以降になると、なんかいい感じになるようなことも言われていたので、油断せず後半に期待しようかな。
それから、共和党の指名候補になったドナルド・トランプだけど、共和党の主流派に接近しているようだ。
ドナルド・トランプが、大統領になったときのことを想像できないんだけど、地球温暖化に関してだけでも、懐疑派を政策チームに入れ、パリ協定も破棄すると言っているので、大変なことになりそうだ。
今年は、4月までの世界平均気温が、すでに毎月過去最高を記録し続けている。
去年も、エルニーニョ現象の影響もあり、圧倒的に最高記録を更新したのに、今年はエルニーニョからラニーニャに変わっても、このまま最高記録を更新するのは間違いないと専門家から言われていた。
日本は、これでも他の高い地域に比べると高温化の割合は小さいようだ。世界を見ると、毎週のようにどこかで、激しい異常気象が発生している
あと、英国のEU離脱か残留かを決める国民投票も、今月23日だけど、世界の注目を集めている。
欧州内での戦争を繰り返してきた反省からできた部分もあるだけに、それに逆行する動きにも見えるけどね。
英国は、2年前もスコットランド独立の住民投票が行われたけど、なかなか複雑な事情があるのだろう。
日本ほど古い歴史はないけど、古くからロイヤルファミリーがいて、世界の政治や米国にも影響力の強い国だけに、その動向が注目される。