これから「プラシド・ドミンゴと、深見東州と仲間たち」コンサートに行く。
先日ワールドメイトで、オベラに詳しい人に聞いた話では、ドミンゴは今でこそ現代の最高のオベラ芸術家といわれているけど、代表作といわれるオテロを初めて歌おうとした時は、みんなに破滅するから止めたほうがいいと反対されたそうだ。
ドミンゴ自身は絶対にできると思っていたらしいけど、声の性質がリリックで、オテロのドラマティックな役ができるはずがないと言われたそうだ。
でも唯一、ビルギット・ニルソンだけが、その10年前からきっとこの人はいつかオテロの第一人者になると思っていたらしい。逆に言うとオテロというオペラは、そんなに難しいオペラらしい。
イタリアオペラの代表作であり、最も困難なオベラという人もいるそうだ。
しかし結局は大成功に終わり、さらに、それから何年もの間に何百回のオテロを歌ったかは知らないけど、どんどん進化して素晴らしくなったそうだ。
今ではドミンゴのオテロの役は特別なものになり、ドミンゴのオテロを超えるものはないとさえ言われているそうだ。
それを証明するように、このオテロを歌った後拍手が鳴り止まず、カーテンコールが100回を超えたこともあるらしい。劇と変わらないくらいの長いカーテンコールになったらしい。
拍手するほうも疲れると思うけどね。でもそれくらい素晴らしかったんだろう。
またある時は、カーテンコールの時にあまりの興奮と感動に包まれた観客が、”ドミンゴ”、と叫ぶのならわかるけど、”オテロ、オテロ”と叫んでいたそうだ。
これはつまり、そこにドミンゴではなくオテロという架空の人物を見ていたことになるのだろう。それぐらい白熱した演技というのか、なりきった演技を見せてくれたんだろうね。
そんなにスゴいものを見てみたい気がする。よほど共感を呼ぶオテロを演じたにちがいないよね。
そうじゃないと、そこまではならないだろうから。
ドミンゴがそういうスゴい人なんだということは、よく理解できたので、今回のような機会に行けてホントに良かったと思う。