朝鮮半島の緊張が高まっている。
北は「準戦時状態」を宣言。韓国も最高水準の警戒態勢に入った。
これまでも何度となく緊張状態はあったから、日本ではまたかと思う人もいて、それほど関心がないようだけど、何かのはずみでいきなり戦争になってしまうのが、これまでの歴史から学べることだからね、油断はできない。
ワールドメイトでは世界の平和を祈り続けるけども、真に平和な世の中になるにはまだまだ長い道のりがかかるよね。
それにしても同じ民族同士が争うというのは、本当に悲しいことだなと思う。
その国の国民の意思や人権などあったものじゃない。
複雑な事情があるにしても、それが独裁国家のこわいところの一つだよね。
ワールドメイトでも人権に関する話を聞くことがあるけど、民主主義が進んでいるところほど、人権が尊重されているよね。
深見東州先生はワールドメイト以外の活動でも、人権問題に真剣に取り組んである。
なかでもアフリカやアジアでの民主主義の推進に、これまでずいぶん貢献されてきている。
日本では当たり前のことのように思っていることだけど、北朝鮮や中国を見ると、民主主義がいかに大事で尊いかを改めて思い知らされる。
民主国家では国民の意思が尊重されるから、個人の人権も尊重されるという当たり前のことに思いをはせ、今さらながら日本に生まれてよかったと思った。
それにしても韓国政府も同じ民主国家のはずなのに、日米韓の協力に関して積極的と思えない行動が多いのに疑問を感じる。
過去の歴史的にもそうだけど、南北共に中国の影響下にあるのだろうから、朝鮮半島の問題は、まだまだ混迷を深めそうだ。
そして万が一の時は、日本にも確実に影響が波及するわけだから、よそ事の問題では済まないよね。日本も重大な岐路に立たされているわけだから。
【砲撃後の朝鮮半島情勢】南北、緊張エスカレート パイプも仲介者も不在
20日の砲撃の応酬で高まった韓国と北朝鮮の緊張状態は、北朝鮮が21日から前線地帯に「準戦時状態」を宣言したことでさらにエスカレートした。拡声器による宣伝放送中止を韓国に迫る北朝鮮は対話のポーズも示して揺さぶりをかける。一方の韓国は強硬姿勢一辺倒で事態収拾の意思を見せない。南北間には現在、対話のパイプも仲介者もなく、危険な状況に陥りつつある。
▽心理戦
「大韓民国の医療陣は妊娠25週で生まれた体重380グラムの男児の命を救いました」
韓国軍が南北軍事境界線付近で実施している宣伝放送は連日、進んだ医療技術など韓国社会の優位性を誇示し、北朝鮮に圧迫を加えている。20キロ先まで声が届くという拡声器を使い、北朝鮮兵に自国の体制への疑問を抱かせ亡命を誘う「心理戦」だ。
外部からの情報流入を嫌う北朝鮮は、南北関係が落ち着いていた 盧武鉉 (ノ・ムヒョン) 政権期の2004年、南北軍事会談で放送の中断要求を韓国にのませた。 李明博 (イ・ミョンバク) 前政権も放送再開を控えたが、 朴槿恵 (パク・クネ) 政権は今月、非武装地帯(DMZ)の韓国側地域で地雷が爆発し韓国兵2人が負傷したのを受け、ためらうことなく再開した。
▽揺さぶり
一方、北朝鮮による韓国領土への砲撃は、1953年の朝鮮戦争休戦後は 延坪島 (ヨンピョンド) 攻撃の1回だけで、20日の砲撃は軍事的に重い意味を持つ。
北朝鮮は砲撃の約1時間後に送った軍総参謀部名義の通知文で、48時間以内に放送を中止しなければ軍事的対応を始めると威嚇。21日からは準戦時状態入りを宣言し、戦時ムードをあおるのに注力している。
ただ、準戦時状態の対象は軍事境界線周辺に限定。威嚇の通知文発送と同じ時間帯には、対韓国政策を統括する 金養建 (キム・ヤンゴン) 朝鮮労働党書記の名義で「事態を収拾し関係改善の出口を開くため努力する意思がある」と表明する書簡が韓国大統領府宛てに伝えられた。
韓国世宗研究所の 鄭成長 (チョン・ソンジャン) 首席研究委員は「北朝鮮は何としても早期に放送を止めたいと考えている。放送を続ければ軍事挑発を行う可能性は高く、大統領府と北朝鮮国防委員会の間で接触を模索すべきだ」と指摘する。
▽強硬姿勢
だが朴氏は「挑発には断固報復する」が口癖。政権内に対話を口にできる雰囲気はない。統一省の報道官は金書記名義の書簡を「誠意が疑わしい」と切って捨てた。
韓国では、砲撃の発端になった地雷が軍事境界線から韓国側に約400メートル入ったところに仕掛けられていたため、北朝鮮の侵入を許した軍の監視体制が問題視されている。
20日の砲撃にも応射まで約1時間かかったとの批判が出ている。朴氏と軍高官は批判をかわそうと強硬な姿勢を示し、事態収拾を難しくしている。
北朝鮮当局との交渉経験が豊富な韓国仁済大の 金錬鉄 (キム・ヨンチョル) 教授は「軍出身者が大統領府の要職に配置されている朴政権では政府が軍を統制できていない。北朝鮮は米国と中国の関与を呼び込むことも目的に今後も緊張を高め続けるとみられ、危険な状況だ」と分析した。
(ソウル、北京共同=粟倉義勝、松本安二)