ワールドメイトでも、早い時期から関心が高かった地球温暖化に関する話題。
今、仙台で開催中の国連防災世界会議では、気候変動を懸念する声が活発に出ているそうだ。
その一人、クック諸島の代表は、この会議に合わせたようにおきた巨大サイクロンの被害を受けたバヌアツのことにも触れ、「気候変動の影響でサイクロンは頻度も激しさも増してきていて、毎年サイクロンの季節には何が起きるかと恐れている。重要なのはことばだけでなく行動に移すことだ」と述べたそうだ。
そして2015年以降の国際行動指針に、地球温暖化によって災害の規模や頻度が深刻化していると明記することで、参加国の意見が一致したようだ。
近年の異常気象は温室効果ガスによる温暖化の影響との見方が、ようやく世界で受け入れられつつある。
国連でも因果関係の合意が得られれば、中国やアメリカにCO2削減努力がもっと求められるにちがいないよね。
それが今年11月パリで開催される気候変動枠組み条約第21回締約国会議に、良い影響を及ぼすことは間違いないと思う。
全ての国が参加して、2020年以降の温暖化対策の枠組みを決める節目の会議なので、とても重要なものになるだろうからね。
ただアメリカは、温室効果ガスを2025年に2005年比で26〜28%減らすとした目標を出し、EUはすでに、2030年までに温暖化ガスの排出量を1990年比で40%削減という目標を、国連気候変動枠組み条約事務局に提出したそうだ。
あの腰の重い中国でさえ、遅まきながら2030年頃に排出量を減少に転じさせると発表している。
しかし日本はエネルギー政策の見通しが不透明なだけに、具体的な削減目標に触れず、遅れをとったと言われている。
当然日本にも風当たりが強くなるだろうし、どれぐらいまでの目標をうちだせるのかが心配だけど。
ただ省エネ技術はどこよりも優れているので、その高い環境技術で途上国の温室効果ガス排出量削減に貢献し、日本の削減分として取り込む考えのようだ。すでに複数の国との間に、技術を提供する合意があるそうだ。
最終的には世界全体で、必要にして十分な目標に決定できるかどうかに、人類の行く末がかかってくるからね。
ワールドメイトでも、そのことを真剣に祈ろうかな。
ところでバヌアツの被害についても少し触れると、今月の13〜14日、瞬間最大風速85メートルの過去最大級サイクロン「パム」が、南太平洋のバヌアツを襲い、甚大なる被害をもたらしている。
首都のポートビラでは9割の建物が倒壊したと言われていて、被害の全容は、いまだにわかってないほど大きいようだ。
また、ツバルでも大きな被害が出ていて、バヌアツ同様、非常事態宣言が出されている。