そろそろ衆議院選挙の開票が始まる頃だと思うけど、今回は各政党の政見放送や街頭演説などを、かなり聞いた気がする。今までは関心はあったけど、あまり深く聞いてなかったから。
しっかり理解できたかどうかは怪しいけど、各党とも、党による政策の違いを一生懸命にアピールしているように思えた。
そうしないと、選ぶ方からするとわかりにくいから当然かもしれないけどね。
しかしどう聞いても、自民党の安倍政権と希望の党の違いは、巷でも言われてるけど、ほとんどわからないよね。
希望の党は反安倍ということで、違いはしがらみのないことらしいけど、明快な違いとは思えなかった。
消費税の増税か凍結かの違いはあるけど、景況感が上昇しなければ、また凍結する可能性もあるだろうから、あまりあてにならないしね。
そうなると、政治家としての経験と厚みのある人が多いか少ないかだけなのかなと。
そうであれば、安倍総理が解散した理由は、森加計隠しのようなどうでもいいことではなく、やはり小池さんの今後の勢力拡大を恐れていたんだろうなと思った。
来年になると、かなり陣容が整うだろうから、新党の力が充実する前に勝負をかけたんだろうね。
最新の国民生活世論調査では、今の生活に満足と答えた人が過去最高の約74%もいたらしい。
これが、安倍政権のおかげかどうかについては、いろいろな意見があると思うけど、その状況が本当なら、政権交代が起きる気運があるとは言い難いよね。
しかし、そこに似たような考えや政策を持ち、国民への政治的なアピールが上手な小池さんが出てきたことで、自民党は都議選では敗北した。
それが、やがて国政においても自民党の票を奪い、浮動票も大きく取り込む勢力になることを予感したのかもね。
最終結果はまだ出てないけど、そういう意味で行くと、今回の解散の決断は、自民党にとってはタイミングが良かったと言えそうだ。
そして民進党が解党して、まさかあんな風になるとは、さすがに誰も予想してなかったけどね。さらに合流する、排除するのすったもんだの結果、希望の党への支持も縮んでしまったのも、予想外の結果だった。
それにしても今回、立憲民主党を、小林よしのりのような右の人が応援するとは思わなかった。
冗談かと思ったと、ワールドメイト会員で言ってる人もいたけど。
小林よしのりさんによると、安倍政権は保守ではなく、枝野さんの方がよほど保守らしい。
どうも今の政治や政党を、リベラルとか保守とか、イデオロギーで決めつけて見てしまうと、かえって判断を誤るような気がした。
そもそも安倍政権にしても、最近の政策を見ても、働き方改革とか、女性の活用とか、学費の無料化とか、イメージを良くする狙いもあるだろうけど、本当はリベラルと言われるような人が言ってきたことに積極的だよね。
基本的人権とか、個人の自由を重んじるのは、リベラル的な思想だと思うけど、近年の日本に醸成されてきた雰囲気でもあると思う。
だから、リベラルな政策を上手に取り入れて、良く言えば、今の時代の空気を読んで、上手に対応しようとしているようにも見える。
保守というのは、「長い歴史や伝統、それらの蓄積を守り生かしながら、時代時代の変化を受け入れて漸進的に改革を進めていく思想」ということらしいので、それからいくと、もともと保守とリベラルは、相反するものではないと言う人もいる。
どうも、一般的な論調にある、右が保守、左がリベラルという、あたかも対立する概念であるかのような、そんな単純なものではないというのが、今回の選挙を通して感じたことだった。
ということで、あまりイデオロギーに囚われると、本当に的確な判断ができないような気がする。
マスコミとしては、政治家や政党を色付けし、保守とリベラルの対決のように書いた方が、分かりやすいのかもしれないけど。
ワールドメイトの深見東州先生は、基本は真ん中よりやや右だと思うけど、でも政治家ではないからイデオロギーに関係なく、何が一番日本にとって、あるいは世界の平和にとって必要なのかを、時代の趨勢を考慮しながら柔軟に考えられているように思う。
それから、今国民の一番の関心である安全保障の問題では、安倍政権に限らず、歴代の自民党政権はアメリカと仲良くというか、ほとんど追従してきたような感じにも見える。
なんでもアメリカの言うままではなく、自分たちの国は自分たちで守るくらいになりたいと思ってる人も多いと思うけど、こんな核の時代に、あまり現実的とは思えないので、アメリカと仲良くするのがベターになると思うけどね。
ただ、そのために朝鮮半島で有事が起きると、どうしても日本も巻き込まれることになるのは必至だと言われている。そこが難しいところだよね。
だから、戦争だけにはなって欲しくないし、ワールドメイト会員もみんなそれを願っているんだけどね。