衆議院選挙戦は、すでに始まっていると言えるけど、昨日はネット党首討論会がニコ生で放送された。140万人が見たらしい。
後からタイムシフトで見たけど、なかなか白熱していた。
外交安全保障問題と憲法改正についての議論がメインで、発言は1回につき30秒以内なので、短くポイントを絞って話さないといけない感じだった。
じっくりした内容にはならないけど、ダラダラならずに、テンポよく進んだのでよかったかも。
自衛隊を違憲という共産党には、各党からずいぶんと突っ込みが入っていたけどね。
基本的に共産党は別としても、それ以外の党の考えは、違いはあるけど、かなり近い部分も多いんだなと感じた。もちろん、保守からリベラルな政党まであるから、違いも大きいとは思うけどね。
その違いをはっきりさせなければ党として選挙を戦いにくいから、違いばかりが大きく強調されて、歪んで報道されたり、あるいは逆に違いがわからないと、批判的に報道されたりするのかな。
なので、党首や政治家の話を直接聞かないと、その党や政治家を理解するのに余計なバイアスがかかってしまう気がする。動画でもニュースなどの一部の映像だけを見るのではなく、通して聞かないと理解しにくいと思った。
話は変わるけど、今回安倍総理の遊説が、産経新聞によると、計画的な妨害グループによってヤジ妨害されていると書かれていた。そのため演説日程を直前まで公表しない対応をしているらしい。
安倍総理に限ったことではないけど、こんな妨害はするべきじゃないよね。政治家の生の声、とりわけ首相の考えを直接聞きたい人にとっては迷惑だろうから。
日本をよくしようと思うのなら、政治家の生の声をできるだけ聞いて、勉強して賢く選択できるようにならないといけないのにね。ちょっと残念な気がした。
それから、昨日の夜の某テレビ局のニュースで、今回の討論会のことを取り上げていた。
その中で安倍総理と小池党首は、討論会中に一度も目を合わさなかったとアナウンサーが驚いていた。そして、互いにそっぽを向いている写真も出ていた。
さらに、最後にみんな並んで握手することを求められた時も、小池党首の隣の安倍総理は、小池党首と握手をはじめはしなかったということで、手を引っ込めている写真も出ていた。
実際に見た人はわかるけど、何度か目を合わせて討論していたんだけどね笑。
互いにそれほど深く突っ込んではいない感じはしたけど。
握手の拒否については、別な報道によると、枝野党首が「これから戦う相手にそれはできない」と拒否したので、小池知事らも手を引っ込めたらしい。
その後、「やっぱりいいじゃないですか」と小池党首が促したので、結局みんなで握手をしたそうだ。
瑣末なことだけど、こんなことまで事実と違う報道をしなくてもいいのになと思う。
それにしても枝野党首が、「これから戦う相手」と言ったように、政治というのは権力闘争なんだなと、改めて思った。
日本を良くしたいという理想も持っていると信じているけど、そのためにはまず政治権力を握らないといけないということで、相手を蹴落としても勝つことがメインになってしまうんだろうね。
北朝鮮のような独裁国家に比べると、戦う自由があるだけでもはるかに素晴らしいとわかってはいるけど。
民主政治といっても実態は権力を握るための闘争だから、それが様々な国が国益を主張してくる国際関係になると、さらに激しくなるのも、今の現状では仕方がないことなのかな〜。