あまり話題になってないけど、新たに地球に衝突する可能性がある小惑星が発見された。
それは、およそ8年後の2032年12月12日にもっとも接近すると言われている。
その直径は、40~90メートルほどになるらしい。
アポロ型地球近傍 #小惑星 2024 YR4 が2032年12月22日に地球へ衝突する可能性が指摘されており現在の推定では約1.3%の確率です.トリノスケールでレベル3に相当し注意が必要なレベルです.推定直径は43m-97mです.
— Atsuo ASAMI 浅見敦夫 (@AsamiAtsuo) January 31, 2025
POTENTIAL ASTEROID IMPACT NOTIFICATION https://t.co/SLj4SH4MWK pic.twitter.com/T0dRtSjkuD
1908年にツングースカに落下した小惑星が、NASAの話では40~80メートルと言われているから、ほぼ同じような規模かも。
その時は、上空5~10キロで爆発した。
それでも、2000平方キロのシベリアのツンドラに被害がおよび、広範囲の森が消滅したそうだ。
東京都まではいかないけど、大阪府よりは少し広い面積になるよね。
ちなみに日本で一番面積が狭いのは沖縄県で、次が大阪府、そして東京都になる。

小惑星衝突の話は、かなり昔からワールドメイトの話にも出てくるんだけどね。
だいたい大きさが、ツングースカや今回発見された小惑星クラスだと、1000年に一度くらいの頻度で地球に衝突する可能性があると、科学者は分析しているらしい。
まぁ、惑星衝突なんて、定期便ではないし、頻度はあくまで確率計算からの目安だよね。
衝突の可能性をどうやって計算するのか知らないけど、今回発見された小惑星の衝突する確率は、当初1.3%だったけど、最新の分析では少し上がって1.9%らしい。
それでも確率的には低そうに見えるけど、天文科学者からすると重大視するレベルになるらしい。
NASAが主宰する国際小惑星警報ネットワーク(IAWN)は異例の警告を発しているそうだ。
国連が警戒体制を敷くのに十分なレベルと言われている。
自由の女神像の高さほどもある新発見の地球近傍小惑星が2032年12月22日に地球に衝突する可能性が浮上し、国連の惑星防衛組織が警戒態勢に入った
— Forbes JAPAN (@forbesjapan) February 7, 2025
→確率1.3%、2032年に小惑星が地球に衝突する可能性 https://t.co/SQ8RBU7QWr
去年12月の暮れに発見されて、今年の4月までは観測ができるそうで、さらに精度が高い情報が出てくるかもね。
だけど、その後は観測できなくなり、次に観測できるのは2028年になるそうだ。
2029年には、こちらの方がもっと恐ろしいけどアポフィスが、4月13日に地球から3万2千キロ以内までに接近する。
今のところ、当初の衝突の可能性が1%を超えたのは、今回発見された小惑星と、このアポフィスだけになる。
アポフィスは340メートルもの大きさがあるので、もしも衝突すれば、広島級原爆3万倍とか言われているから、今回発見された小惑星どころの被害ではなくなる。

静止衛星の内側に来るほど接近するのはわかっていて、肉眼でも見えるらしい。
今のところ、小惑星の絶好の探査機会になるとのことで、各国のいろんな調査ミッションが行われるようだけどね。
NASAが2021年に、さらなる軌道分析によって、衝突の可能性がないとの判断を下していたから。
まぁ、ほとんどの人は安心していると思うけどね。
そして最近になって、可能性はきわめて低いとしながらも、今後、小さな小惑星や彗星などがアポフィスに衝突するようなことがあれば、軌道が変わるというシミュレーションが発表された。
そのため、天文学者の間に懸念が広がっているそうだ。
2027年までは太陽の影に入っているから、今は観測ができないけど。
〈先週に読まれた記事ピックアップ〉地球に迫るメガトン級破壊力の小惑星「アポフィス」の正体 4年後の最接近で衝突の確率は? https://t.co/vpPrXMU12l
— AERA dot. (アエラドット) (@dot_asahi_pub) January 6, 2025
ところでアポフィスの名前の由来は、エジプト神話に登場する。
秩序ができる前の混沌の世界に戻そうとする邪悪な神として、大蛇の姿で描かれるアペプからきている。
太陽をのみこみ、運行を邪魔し、日食を起こすと信じられていたそうだ。
そのギリシャ語がアポピスで、小惑星アポフィスの由来になっている。
ワールドメイトでは、エジプト神ラーやセトなどもよく登場するけど、神話ではアポピスの天敵になる。
太陽を邪魔するアポピスは、太陽神ラーにとっては最大の敵と言えるよね。
セトはラーが乗る太陽の船を守って、アポピスを打ち負かすそうだ。
イシスもアポピスに魔術で対抗する。
なんだかこの神話、予言のように思えてくるんだけど。

小惑星衝突に備えた対策として、人工衛星とかをぶつけて軌道を変えるとか、いろんな技術の研究が行われ、すでに実験も行われている。
早めに惑星軌道を正確に予測できれば、その地域の住民を避難させることも可能になる。
そんな現実的な備えも行いつつ、やはり大都市を一瞬で消滅させるような、小惑星の衝突は起きないに越したことは無いよね。
それだけでも怖いことだけど、落下地点によっては、大地震や津波、大規模な火山噴火の誘発を招いたりしないとも限らないから。
そうなると、噴煙で本当に太陽が隠れてしまうかも。
アポフィスは小さな隕石の塊という専門家もいて、大気圏に突入すると爆発し、チェリャビンスクに落下した隕石のようなものが、世界各地に落ちてくる可能性もあるらしい。
ロシアのチェリャビンスク上空で爆発した17メートルの隕石でも、広島型原爆の約30個分のエネルギーが放出されたそうだし、広範囲に被害が出ていたよね。
ロシアの隕石、空前の規模の爆発 - ナショナルジオグラフィック ニュース http://t.co/nRMJ9qx7CK #natgeojp
— ナショナルジオグラフィック日本版 (@NatGeoMagJP) November 7, 2013