深見東州先生は、「ナブッコ」や、「リゴレット」、「ファルスタッフ」という、バリトンの3大難曲と言われるオペラのタイトルロールを、過去に演じられてきた。
そういう最高に難しいものを体験した上で、ジャズやポップスを歌われると、前とは歌の次元が変わったように感じる。
最高の音楽を体験し、最高の音楽理論を習得された後では、何かが違ってくるのだろう。
ワールドメイトで聞いた話によると、世界一の時計グループであるスウォッチグループの会長は、すべてのブランドの時計を購入し、毎日、両腕に複数つけているそうだ。
最高の時計をたくさん持ち、身につけているそうだ。そうやって時計にどっぷりとつかって、時計を愛しているらしい。
そこまでするから、時計に対する深い理解が得られるようだ。プランドのわずかな違いや素晴らしさがわかるようになり、豊富な知識とともに感覚が研ぎ澄まされていくようだ。
また、そうやって最高のものを身につけて体験しているから、多くの人が親しむレベルのものも、深く理解できるようになるそうだ。みんなが、どういうものを欲しいのかまでわかってくるとのことだ。
深見東州先生が最高に難しいオペラを体験し、最高峰の音楽理論を身につけられて以降、ポップスを歌うときに、普通の歌手にないような素晴らしい歌い方になられたのも、それと同じことかもしれない。
逆にいうと、自分自身が経験しどっぷりとつかっていない、微妙な感覚というものがわかってない分野で事業をしても、うまくいきません、と言われていた。
そして、何度も言われてきたことだけど、小さなちょっとしたことがすべてなんですよ、と言われていた。
商品が売れるとか売れないとか、そういうものは、本当にちょっとした違いによるものの積み重ねによって決まるようだ。
だから、そういう小さな、繊細な感覚がわからない分野で仕事をしても、決して成功しないんだろうね。
また、料理にしても細かいことがすべてだと、いつも深見東州先生は言われている。
ワールドメイトの神事会場で食べるものは、繊細絶妙な味を感じることがとても多い。深見東州先生が直々に作られる機会も多く、何度か頂く機会があったけど、なんとも言えない不思議な美味しさだった。
どうやったらこんな味が出せるんだろうと、何度思ったことか。とにかく絶妙な美味しさに感心する。
料理にしても音楽にしても、時計産業などのビジネスも、政治も御神業も、すべてのことにおいて、小さなちょっとしたことがすべてなのだそうだ。
その違いの、わずかな感覚がわからないと、何をやってもなかなかうまくいかないのだろう。
だから若い時は最高峰を目指し、勉強して極めていくことが大切だと言われていた。そうしながら、良いものは広めていくそうだ。
深見東州先生の生き方を見ると、最高のものを極める努力を先行させながら、同時に人々を教育し、良いものを世に広げていく努力をされてきたと思う。
今回の、ワールドメイトの灯籠流しの時に話されていたのは、昔、黄金のカンパチがトカラ列島で釣れるという話を聞き、その海まではるばる出かけて行かれたというお話だった。
そこで巨大な魚にあたり、30分ぐらいかかってようやく釣りあげたそうだ。
それは黄金のカンパチではなかったそうだけど、1メートル超えるような、たくさんの大物魚がたくさん釣れたそうだ。
それを体験して、渓流釣りや防波堤釣りで終わる人生もあれば、はるばる遠くまで行って巨大で美しい魚を釣る人生もあるけど、深見先生はどちらを選ぶべきかと思い、やはり、はるばる遠くまで行って、大物を釣る人生を行こうと思われたそうだ。
だからどんなに死ぬほど忙しくても、難しくて脳みそが溶けそうになる音楽理論を学び続け、音大やオーストラリアの大学まで行ってパフォーマンスを学び、修士号まで取られたそうだ。
そのオーストラリアで、当時5大バリトンと言われるほどの優れた指導者と出会うことになる。さらに、卒業後はオペラの主役を毎年務めるようになり、最高のものを体験しながら身につけられていった。
それがあったからこそ、今のようにジャズでもポップスでもなんでも歌えるようになり、それも高いレベルで歌えるようになられたのだろう。
そして、今回来日したアンジェラ・ゲオルギューや、昨年のルネ・フレミングと、ソプラノの2大ディーバも喜んで共演し、ホセ・カレーラスやプラシド・ドミンゴのような世界のスーパースターとの共演も可能なレベルになられた。
あそこまでの大スターになると、お金だけでは呼べないだろうし、ましてや、よほどの相手としか共演するはずすがないからね。
ワールドメイトで話を聞いていて、音楽において、渓流釣りではなくトカラ列島の大物釣りのような人生を送られてきたんだなと思った。
困難があっても、最高のものに、はるばる時間をかけて飛び込んでいかれたからこそ、優れた大物たちとの出会いが待っていたんだなと思う。