ワールドメイトでオぺラファンになったという人は、少なからずいるようだ。
熱烈なファンまでとはいかなくても、よくオベラも聞くようになったという声は、たまに聞く。
ワールドメイトの深見東州先生が、本格的にオベラの上演に取り組まれたのが、かれこれ10年以上前の話だけど、それ以来オベラファンが増えたようだ。
日本のやや退屈な感じのオベラ界に、ユニークな解釈で、新演出のオベラを数作上演されてきて、どれも好評を博したけどね。しかしもっと評価されてもいい気がする。
このたび来日して共演するプラシド・ドミンゴは、世界のオベラ史上でも最も偉大なキャリアを残した歌手と言われるだけに、日本のオベラ界にも面白いオベラが出てきたことを知ってもらいたいなと思った。
今日は、そのプラシド・ドミンゴの数千回におよぶオベラ出演の中で、動画にアップされているものの中から、これはというものをまとめてみた。
もし、26日の東京国際コンサートに行く人がいれば、時間が許す限り見ていくのもいいと思う。
自分も、ここ数日で幾つか見たけど、とても面白かった。
日本語訳はないけど、ストーリーを知っていれば問題なく楽しめると思う。
まずは、だれでも一度は聞いたことがある「カルメン」から。
これは必見だと思う。カルメン役のエレナ・オブラスツォワがすごくいい演技をしている。ファンになってしまうかも。
歌唱力もロシアを代表するメゾといわれるだけあって言うことない。ドミンゴもさすがと言うしかなかった。
残念ながら、エレナ・オブラスツォワは今年亡くなったそうだけど。
作曲 ジョルジュ・ビゼー
クライバー指揮、ゼッフィレッリ演出
ウィーン国立歌劇場管弦楽団、合唱団
オブラスツォワ(Ms) ドミンゴ(T) マズロク(Br) ブキャナン(S)
次は、プラシド・ドミンゴ出演のオベラの中でも、最も人気の高い、そして代表作のひとつと言える「オテロ」。
これは、テノールにとって最高に難しいレバートリーで、はじめは皆出演に反対したそうだ。リリックな声のドミンゴに、ドラマティックな役を歌えるはずがないと。
しかし、ドミンゴは絶対に自分にふさわしい役だと信じて、やりとげただけでなく、それまでにない解釈を持って役に挑んでいる。
以来、多くの公演を重ねるなかで、ドミンゴのオテロを超えるものはないという評価を得ていく。その中には、1時間半もの間に、101回のカーテンコールを受けた時もあるそうだ。
Verdi OTELLO Muti sottotitoli ita
作曲 ジュゼッペ・ヴェルディ
ムーティ指揮、ヴィック演出
ミラノ・スカラ座管弦楽団、合唱団
ドミンゴ(T) フリットリ(S) ヌッチ(Br)
次は「道化師」。これは映画作品になっている。
ドミンゴは、オテロやカルメンなど、ドミンゴ主演の映画がいくつかあるようなので、これもそのひとつなのだろう。
短いけど、これも、ドミンゴがよく演じたオベラのひとつだそうだ。
これも悲劇で終わるけど、構成も面白いし、映画としてもなかなかの出来なのではないかと思う。
Pagliacci Full movie. Domingo - Stratas - Pons, Zeffirelli
監督 フランコ・ゼフィレッリ
作曲 ルッジェーロ・レオンカヴァッロ
プレートル指揮
ミラノ・スカラ座管弦楽団、合唱団
テレサ・ストラータス(ソプラノ)
プラシド・ドミンゴ(テノール)
フアン・ポンス(バリトン)
フロリンド・アンドレオッリ(テノール)
アルベルト・リナルディ(バリトン)