ワールドメイトでは大山の神事が続くけど、国際記念物遺跡会議(イコモス)が百舌鳥・古市古墳群を世界遺産に登録するようユネスコに勧告し、6月30日からの世界遺産委員会で登録が決定されるようなので、そのことを少し書こうかな。
令和になって、日本の皇室が世界でも大きく取り上げられていたけど、そのタイミングで百舌鳥・古市古墳群の世界遺産への登録がほぼ確実ということになったので、素晴らしいことだなと思う。
学術的には証明されてないけど、大山(だいせん)古墳などいくつかは、歴代天皇の陵墓として日本では広く知られている。
中でも大山古墳は世界最大級の墳墓ということで、今後、日本の皇室のことが、古代史からも世界の脚光をあびることになるかもね。
歴代の天皇も喜んでいるのかな〜。☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
「百舌鳥・古市古墳群」世界遺産へ ユネスコに登録勧告 https://t.co/XjVQBsq28c
→ユネスコの諮問機関、イコモスが、世界文化遺産に「百舌鳥・古市(もず・ふるいち)古墳群」(大阪府)を登録するよう勧告した
→6月30日から開かれるユネスコ世界遺産委員会での登録がほぼ確実となった
— 産経ニュース (@Sankei_news) May 13, 2019
まぁ、お墓がデカければいいわけではないけど。
一応、世界的にも有名なクフ王のピラミッドや秦の始皇帝墓陵と比べると、こんな感じ。
長さ(メートル) | 高さ(m) | 体積(㎥) | |
ギザの大ピラミッド | 約230 | 約147(現在139) | 約258万 |
始皇帝陵 | 約350 | 約76 | 約300万 |
大山古墳 | 約525(水中4メートルでの底辺の長さ) | 約40(水中4メートルの底から) | 約210万(水中からの体積) |
という感じで体積では負けるけど、全長や基底部分の面積では世界一だよね。
ちなみに、墳墓は3重のお堀に囲まれ、長さ840メートル、幅654メートルに及ぶ47万平方メートルもの領域があり、甲子園球場が12個入る広さになるそうだ。
お堀の周囲を巡る周遊路は2850メートルだから、かなり早く歩いても30分以上かかりそう。
また、堀の底4メートル以下には、年月を経てヘドロが深く堆積しているそうなので、それを除くと、古墳自体の全長も600メートルを超え、体積も300万㎥を超える可能性があるらしい。そうなると、文句なく世界一になってしまうよね。
祝!令和初、大阪初、世界遺産 ♪
ほぼ決定(笑)
花や水鏡の綺麗な古墳もあります
美しい古墳探してみてください☆#世界遺産 #百舌鳥・古市古墳群 pic.twitter.com/00jV6B0bko— Kudochan (@kudochan_tweet) May 14, 2019
この大山古墳の南側には上石津ミサンザイ古墳(履中天皇陵)があり、こちらは古市古墳群にある誉田御廟山古墳(応神天皇陵)に次いで、日本で3番目に大きな古墳になる。
その間に、大仙公園という大山古墳に負けないくらい広い公園があるけど、そこにも小さな古墳が点在している。
今回、世界遺産に登録される予定の古墳は49基で、実際には古市古墳群には123(現存87)基、百舌鳥古墳群にも100以上の古墳があったそうだけど、開発などで破壊されて現在では44基が残っているそうだ。
その中で古市古墳から26基、百舌鳥古墳群から23基が今回世界遺産に推薦されている。
うち29基は、天皇や皇族のお墓ということで宮内庁が管理し、一般の立ち入りはできないそうだけどね。
また考古学上は、宮内庁が定める被葬者と年代が合わないなどもあるけど、特にそれが今回の勧告において問題になることはなかったようだ。
前々回に登録された沖ノ島も、今でも立ち入りはできないそうだし、また、誰のお墓かわかっていないと言っても、それで古墳の歴史的な価値や真実が損なわれるとは思えないからね。
「国際記念物遺跡会議」(イコモス)は、「傑出した古墳時代の埋葬の伝統と社会政治的構造を証明している」として、普遍的な価値が認めらたそうだから。
4、5世紀に作られたのは間違いないようだから、古墳時代と呼ばれる中でも最盛期になるようだ。
全国には20万基以上の古墳があるとされ、どこに言っても古墳がある感じだよね。
大山古墳のような巨大古墳は少ないけどね。今回の百舌鳥・古市古墳群には、全国の巨大古墳の上位3基が揃い、上位10基のうちの5基が入っている。全国に散らばる古墳の代表的な地域になるよね。
\ブラタモリ #仁徳天皇陵 古墳へ‼/
▽25日(土) 午後7:30〔総合〕今週18日(土)は大阪ミナミ、来週25日(土)は #古墳 の町・大阪府堺市へ!
仁徳天皇陵古墳でタモリさんの「古墳LOVE💕」がさく裂!
→https://t.co/oQ7QnYsMJa
#世界遺産 に登録される見通しとなった古墳ですね!タイムリー♪— NHK大阪放送局 (@nhk_osaka_JOBK) May 14, 2019
話はそれるけど、古墳時代は多くの謎に包まれているよね。これだけの巨大な古墳が作れたわけだから、当時の大和朝廷(王権)はかなりの力を持っていたと言われてはいるけど。
その大和朝廷の成り立ちについても、様々な学説があって、正直はっきりしていない。
大化の改新以降は、天皇中心の中央集権が進み、律令国家が確立されていく過程がかなりわかっているけどね。
それ以前の聖徳太子の頃の飛鳥時代や、仁徳天皇の古墳時代になると、いまだに定説と言えるほど確立されたものは少ないと言える。
ましてや、それ以前の神功皇后や、耶馬台国、ヤマトタケルの時代になると、記紀や中国の文献に少し出てくるだけで、詳しいことはほとんどわかってないよね。そもそも中国の文献があてになるかどうかも怪しい。
現在の学説では、10代崇神天皇から始まったとする説が有力らしく、それ以前の天皇の存在を疑う人も多い。
その崇神天皇の王朝も、大陸の騎馬民族から来たと唱える学者もいる。
まぁ、真実はもっと複雑だと思うけど、そんな古代の謎を象徴する古墳群が、世界遺産になったことは、素直に喜びたい。
ワールドメイトでも、いろいろ聞いてはいるけど、これを契機に、学術的にも、もっと古代史の真実がわかってくるといいけどね。
関西国際空港から入国する外国人の9割が大阪市内や京都に直行し、通過されがちな泉州地域。仁徳天皇陵古墳を含む百舌鳥・古市古墳群の世界遺産登録を機に観光ルートを開拓します。https://t.co/ayQUcexBly
— 日本経済新聞 電子版 (@nikkei) May 15, 2019
ところで、畿内には古墳が集中しているし、他にも古い文化がたくさん残っているけど、関西では唯一大阪だけ世界遺産がなかったので、ホント良かったよね。
近年増加する海外の観光客にしても、大阪の場合は大阪市内での買い物や食べ歩き、そして大阪城、USJなどが人気の中心だったらしく、古墳を見にいく人は極めて少なかったそうだから。
今後は新たに古墳ツアーなんかも、増えていくかもね。
まぁ、ワールドメイト会員的には、あまり古墳に行く人は少ないかもしれないけど笑。
6月28日にはG20大阪サミットが開催され、2025年には大阪・関西万博の開催も決まっているし、そんな新たな大阪の観光名所として、また、日本の古い歴史を世界にアピールする上でも大きな期待がかかるよね。
#世界遺産 に推薦中の「百舌鳥・古市古墳群」について,
評価機関イコモスから「記載」の勧告がなされました✨✨6~7月の世界遺産委員会で正式決定されます!!
(撮影:堺市)#文化庁#世界遺産#イコモス#百舌鳥・古市古墳群 pic.twitter.com/UBQDNb2sjD— ぶんかる【文化庁公式】 (@prmag_bunka) May 13, 2019
それにしても、前方後円墳の形ってホント鍵穴みたいだよね。
この大山古墳の鍵穴を開けると、何か出てきそうな感じ・・