ワールドメイトのお盆神業も無事に終わり、気持ちがなにかほっとした感じがする。
いつもワールドメイトの灯籠流しの時は、涙が自然とこぼれてくるけど、今年は少し違った。
ご先祖さんからの「ありがとう〜」という、うれし涙的な感覚というより、「幸せ〜」という喜び的な感覚のような、そんな違いを感じた。
ご先祖さんも年々救われているので、子孫に対する感傷的な気持ちより、もっと高い次元の幸せを感じているのかもしれない。
毎年、少しづつでも参加し続けてきて良かったと、しみじみ感じてしまった。
ところで今回のワールドメイトの神事の中で、昨年3月福島第一原発が非常に危なかった頃に、ワールドメイト会員で必死に御祈願をした話が出ていた。
たしかみんなで御祈願を始めたのが、忘れもしない3月14日の午後だった。
東京電力福島第一原発3号機が水素爆発をおこし、専門家の話で、チェルノブイリの二の舞になりかねないという内容を、そのときはじめてワールドメイトで聞いたからだった。
政府や東電の情報を受けての原発事故ニュース報道では、原発事故がこの先危機的な状況になるのかどうか、ほとんどの人が、まだ正確な判断ができていないような状況の時だったと思う。
ところがワールドメイト内では、すでに日本の国民の命に関わる、のっぴきならない事態がおきているという雰囲気に、一遍で変わっていった気がする。
自分もそのときがはじめて、この原発事故の危機の重大性を感じたのを覚えている。それまでは、あまりにすさまじかった大津波のショックで、原発の事故に関しては、まだそこまでピンと来ていなかった気がするからね。
そして、それから日にちが経つに従って、最悪東日本に住めなくなる状況になる可能性があったということが、だんだん明らかになってきたと思う。
今になって考えると、アメリカやフランスの人々が、早々と西日本まで避難したり、国外に逃げていったのは、あながち大げさなことではなかったのだろうね。
あの時は、そこまでしなくてもいいのに、という声も多かったけどね。
でも彼らとしては正確な情報がどこまでわかっていたのか別として、最悪の事態を想定して備えていたのかもしれないよね。
そして、その根拠となる理由の一つに、3号機にプルサーマル燃料が使われていたこともあるようだ。
3号機は、プルサーマル運転と呼ばれているもので、ここが水蒸気爆発や核爆発をおこそうものなら、本当にチェルノブイリクラスになってしまった可能性があるそうだ。
そして14日の3号機の爆発は水素爆発だったけど、となりの4号機も翌日の3月15日に水素爆発を起こしていた。
「東京電力福島第一原子力発電所4号機で3月15日に発生した火災に伴う爆発の際、使用済み核燃料一時貯蔵プールに、爆発の衝撃で隣接する場所から水が偶然流れ込み、プール内にあった核燃料の過熱を食い止めた可能性があることが、東電の調査でわかった。
過熱が続いていれば核燃料が溶融し、現状を大幅に上回る放射性物質が放出される最悪の事態もあり得たとしている。」
(2011年4月28日14時31分読売新聞)
この時は本当に奇跡的な偶然によって、最悪の事態が回避されていることを東電も認めている。
そして、6月7日の正式な報告でわかったことが、
『政府はIAEA提出の報告書に、1〜3号機の炉心が溶融して、圧力容器から抜け落ち、格納容器に堆積している可能性あると報告書に入れた。
※この事象はメルトダウンと呼ばれる炉心溶融より深刻で、メルトスルーと呼ばれる事象。※※メルトスルーが起こると、格納容器に落ちた高温の燃料で、水が急激に水蒸気になり、格納容器が耐えられずに水蒸気爆発が起こるとされている。今回実害の少ない水素爆発で止まっているのも事実で、溶け落ちた量の問題なのだろう?』
というものだった。
これからすると、水蒸気爆発がおきなかったことが、なにより奇跡的なことだったのではないかと思えてしまう。
もし、3号機が水蒸気爆発を起こしていたらと考えると、東京なんかも放射能で汚染されてしまい、だれも住めなくなっていたかもしれない。
もちろん、原子炉には幾重にも安全装置があり、地震が起きた時点でそういうことがおきないように制御される仕組みがある。
だからといって、今回のようなことになった場合でも、絶対安全と言えるほど大丈夫だったのだろうかな?
(続きはまた明日に)