熊本地震では余震が収まらない。また、強い余震の警戒も続いている。
そんな中、なかなか避難場所に物資が届いてないという報道が目立つようだ。
仕分けする人の不足、トラックを運転する人の不足、道路の崩壊、渋滞など、いろいろ原因があるようだ。
その地域に詳しいワールドメイト会員の話によると、熊本は、東北もそうだけど、とても広大な地域にわたって人が分布しているので、なかなかすべてを迅速に回るのは困難なのではないかと言っていた。
熊本市内の中心部はともかく、市の外れやそれ以外の市や町になると、普段から公共の交通機関ではなく、車で移動するのが普通なのだそうだ。
それだけ広い地域にわたって人が住んでいるのだろう。
そして、東日本大震災の時に、ワールドメイトの救援隊の人たちが言っていたけど、被災地のかなり奥に入っていくと、まだ、全くどこからも支援物資が届いていない地域や、足りてない避難所が見つかったそうだ。
さらにそこで近くの違う場所も教えられて、次々初めて物資が届いたという避難所に行ったという報告があったのを覚えている。
今回も届いているところには、十分届いているのかもしれないけども、そうでないところもたくさんあるのだろう。少しでも、そういうところに届くように、ワールドメイトでも祈りたい。
そして、今のところ余震や受け入れ態勢が整わないため、ボランティアも現地に入れないようだけど、地元のワールドメイトの人たちが回って物資を届けているという話も聞いた。
何れにしても、大変な状況が続いている。早く届いてくれればと思う。
それから自衛隊と並行して、米海兵隊のオスプレイ(MV-22)も投入されている。
それまでの大型輸送ヘリシーナイト(CH-46)の3.5 倍の積載量で、速度は2倍ほどになるそうだ。日本では評判悪いオスプレイだけど、非常時の山間部への輸送などには活躍してくれそうだ。
それにしても地震活動が依然として活発で、しかも初めの熊本市東部付近の本震を中心に、北東は大分県中部まで震源が拡大し、南西は八代まで伸びているという、観測史上例のない広範囲に拡大する地震になっている。
また、新たに南阿蘇までと思われていた断層が、阿蘇のカルデラ内まで伸びているのが発見されている。
そして、本震の震源地近くでは、新たに益城町中心部に伸びる断層が発見され、その上では激しい倒壊が起きていたそうだ。
そのように、発見されてない断層があったり、広範囲に、連続して拡大する動きなど、予測できなかったことが、今回の地震ではたくさんあるようだ。
また、溶岩の上に積もった火山灰などの軟らかい地盤も、被害を拡大した原因と見られている。
何れにしても、犠牲になられた人たちは、断層帯付近に集中しているそうなので、改めて内陸部の活断層の浅い震源で発生する直下型地震の怖さを思い知った。
日本には、発見されているものだけで、そんな活断層が2000か所もある。
今回のように発見されにくいものもあるそうなので、未発見のものも含むと、日本で安全な場所と言えるところは、わずかな場所に限られるのかもしれない。
そして、今回の地震をおこした布田川断層と日奈久断層は、中央構造線という、長野、愛知、紀伊半島、四国、九州と横断する、長さ1000キロに及ぶ日本最長の活断層の西の端に当たるそうだ。
活断層は、別れたり、途切れたりしているので、それごとに名前がついたりするようだけど、それらをどう認定するかは専門家にもよるそうだ。
ちなみに活断層というのは、内陸型地震の原因となるもので、東日本大震災のような海溝型地震は、海のプレートが陸のプレートの下に潜り込んで、それがやがて跳ね上がる時に巨大な地震となりやすいものだ。
そして日本列島のようにプレートの移動があるところでは、押し合ううちに陸のプレートの中の岩の層が壊れてしまうので、それが内陸型の地震の発生になるそうだ。
岩の層に圧力がかかって壊れて断層ができ、地震が起きる。その中でも、繰り返し将来も活動するだろうという断層を活断層というそうだ。(260万年前より以後に活動したもの全部を活断層と呼ぶこともある)
ただし、川などからの堆積物が厚く積もっていたりするところでは、断層が地表には現れないので、地下に活断層があってもわからないようだ。
それも、ちょっと怖い気もするけど、今回の地震で新たに見つかった断層も、川の堆積物でわからなかったのだろうと言われていた。
一般的に、一つの活断層による内陸型地震は周期が長く、海溝型の方はそれに比べると短いそうだ。
ただし、活断層はたくさんあるので、頻繁に起きているように感じるかもしれないそうだ。
話を戻すと、今回の地震は、中央構造線という日本最大級の断層の中で、その全部が活断層ではないけど、近畿から四国などはかなり活発と言われる活断層があり、そういう他の活断層に飛び火する可能性を言う専門家もいる。
過去には、この中央構造線の活断層でおきた大きな地震の記録がないそうだ。
つまり今回の熊本が初めてであり、それだけに引き金となって、四国、近畿へと連動して続くのではないかと言いたいようだ。
今回の熊本地震は、阪神淡路大震災と並んで、内陸型地震としては、最大級の地震になってしまったけど、近畿では将来M8クラスの内陸型地震の発生の可能性が、以前から指摘されているそうなので、そちら側につながらないように願いたい。
もちろん、そこから南海トラフの巨大地震にも、決してつながることがないようにワールドメイトで祈りたい。
しかし、なぜ、伊勢や鳴門と重なっているんだろう?偶然かな。
あと、今回の活断層による地震予知もされていたそうで、この周辺域では30年以内にM6.8以上の地震が発生する確率が7〜18%だったそうだ。
そして阪神淡路大震災の時は、0.02〜8%だったので、こういう数字だけを見ると、直ぐに地震が来ると思った人はいなかったように思う。
逆に、南海トラフや首都圏地震の確率は、30年以内に70%なので、この数字がいかに怖い数字かがわかるけどね。
しかし、最終的に活断層がいつ動くかは、今の地震研究ではわからないので、神のみぞ知ると、専門家も言っていた。
それから海の向こうでも、巨大な地震が発生し、エクアドルでは死者が400人を超える大惨事となっている。
16日未明の熊本の本震の後、31時間後におきたこの地震の規模はM7.8だった。1987年にもM7.2の地震がおきていて、1000人が死亡している。
今回も安否の不明者は、まだ数百人もいるそうだ。
同じ環太平洋火山帯でおきた大地震であり、太平洋を挟んだ反対側でおきていて、もともと世界の地震の9割はこの環太平洋火山帯でおきるものだから、特別な関連性はないとは思うけど、これ以上活発にならないでほしい。
これもワールドメイトで祈ろうかな。