オリンピックが終わったとたん、秋雨前線が活発化して梅雨前線の末期みたいな豪雨を各地にもたらしている。
台風が来たのならともかく、8月のお盆のころに、これだけの大雨が長く続くのは記憶にない気がする。
今年も豪雨による災害は、欧州や中国など、世界のさまざまなところでも発生し、ニュースでも大きく報道されていたけどね。
一方では熱波や高温による山火事も、カリフォルニア州やイタリア、ギリシャなど世界で発生し、大きな災害になっている。
異常気象、世界で猛威 熱波や洪水 人類へ警鐘「前例のない災害」対応を https://t.co/AxWE838f8v
「前例のない災害」(米専門家)をグテレス国連事務総長は「人類への警鐘だ」と訴え、早急な対応を呼び掛ける。
— 産経ニュース (@Sankei_news) August 14, 2021
ワールドメイトのお盆神業の間に報道されていたけど、異常気象に起因する災害は、国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の7年ぶり第6回報告書でも、今後も深刻になるという内容だった。
このような予測は、これまでもいろんなところから報告されてはきたけどね。
ただ「IPCC報告書」の場合は、66カ国200人の科学者だけでなく、意見が異なる各国の政策担当者も参加し、激しいやりとりの末にまとめられているそうだ。
それだけに今の科学的な見地の集大成とも言え、そこが、「人間の影響が大気、海洋及び陸域を温暖化させてきたことには疑う余地がない」と報告したことは、何よりも重みのある警鐘になる。
この一年くらいの間、世界の主要国は本格的な脱炭素の流れに変わり、今後加速しそうな気配になってはきているけどね。
とは言っても、まだまだインドをはじめ途上国は厳しいし、主要国も実際にどこまで実行できるのか、かなり厳しそうにも思えてしまう。
さらに報告書では、たとえ各国が強力な排出量削減を達成しても、2021年から2040年に「1.2~1.7度上がる」と報告している。
そう遠くない時期に、人類に深刻な影響を与えるかどうかの「境界」と言われる1.5度上昇になるということだよね。
ちなみに、今はすでに「1.09度」上がってしまっているそうだ。
かなり昔からワールドメイトでも心配されていたことが、だんだん現実になりそうな気もするけど。
問題が大きすぎて、世界の脱炭素社会への移行がどれくらい困難なことなのか、よく把握できてないけどね。
英国で今年の11月に開催予定の、地球温暖化対策を話し合う第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)で、どこまで世界がまとまることができるかにかかってくる。
【Science Portal 8月13日公開!】
「温室効果ガスを多く排出し続けると #世界の平均気温 は産業革命前と比べて2021~40年の間に1.5度以上上昇する可能性が非常に高い」などと警告する最新報告書を、国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が世界に向けて公表しました。https://t.co/RJgExe0fDp— サイエンスポータル(+ウィンドウ&チャンネル) (@sciportalJST) August 13, 2021
もう一つ、終戦記念日に、ちょっと気になるニュースを見つけた。
と言っても、一月くらい前のニュースになるけどね。
中国の動画サイトに、中国の軍事チャンネル専門のインフルエンサーが、もし日本が台湾問題に足を突っ込んだら、核攻撃を受けない限り核兵器を使用しないという原則から日本を外して核を日本に使用するべきだ、という過激な内容をアップしていたらしい。
もちろん、中国当局からすぐに削除されたらしいけどね。米国と争っている時に、いたずらに日本を刺激しても得策ではないよね。
「日本が台湾有事に武力介入すれば、中国は日本を核攻撃すべき」という動画がアメリカで拡散https://t.co/lN6YSxGVeo
— ニューズウィーク日本版 (@Newsweek_JAPAN) July 20, 2021
別に、一人のナショナリストの過激な発言ということで、終わらしてもいいことだけどね。
ただ中国では反日をベースにした愛国教育を受けている人が多いから、そんな極端な意見でも賛同する人がそこそこいるらしい。
さすがに核を使えば世界から孤立することは分かっているから、実際に使うことは無いだろうけどね。
それでも軍の中に暴発する人が出てくる可能性が絶対に無いとは言えないし、いくら厳重な管理下にあるとはいえ、核兵器は世界から早く無くなって欲しいと切に思う。
毎年終戦記念日の前には、原爆投下の悲惨な歴史が必ず報道される。
同じ過ちを決して繰り返してはいけないのは当然だけど、たとえ個人の意見であっても、核使用を口に出すことはやめて欲しいよね。
愛国心は大事だけど、行きすぎて偏狭な愛国心になってしまうとこわいなと思う。