トランプ大統領がやたら物議を醸しているけど、世界の趨勢は、核保有国であり、強大な軍事力を持つ大国によって、戦後は米国とソビエト(ロシア)、さらにこれからは中国も加わるかもしれないけど、決まってきたんだなと、つくづく感じさせられる。
今のロシア政府はもちろんソビエト時代とは違うけど、領土的な野心を持ち、しかも工作活動を行い漁夫の利を得たり、狡猾で悪どいことをしてきたという遺伝子は、かなり受け継いでいる気がする。
アメリカもそれを警戒しているから、冷戦に勝利した後も、ロシアが再び強大な国になるのは避けたいと思っていたんだろうね。
ロシアに変わったからといっても、長い間天敵同時だったわけだし。
アメリカがNATO拡大に走ったのも、東欧諸国にロシアが関与したり、再び西側に対抗できないようにする狙いがあったと思うし。
しかしその間プーチンのロシアは、資源の高騰もあって、ふたたびロシアの復活に成功し、国内では強大な権力を把握した。
そんなロシアからすると、米国にNATO拡大しないとの約束を破られたとの思いはあるだろうけど。
NATO拡大に対しては、プーチンはあからさまに不満を持っていたし。
特にウクライナの加盟はレッドラインというか、絶対にあり得ないと思っていたよね。
ミサイル配備もだけど、モスクワへの陸路がひらけて、戦略上圧倒的に不利になるわけだし。
今のウクライナは、そんな大国の狭間で、混乱が続き、国民が可哀想だけどね。
BBCニュース - アメリカ、ロシアの「NATO不拡大」要求を拒否 ウクライナ情勢めぐり https://t.co/yQcDGGh3Yb
— BBC News Japan (@bbcnewsjapan) January 27, 2022
プーチン政権の前には、核兵器の放棄と引き換えにウクライナの安全を保障したブダペスト覚書を交わしていたんだけど。
あっさりと破って、ウクライナ国内の混乱の隙をつき、クリミア半島を奪ってしまう。
そして、現在のウクライナへの軍事侵攻につながる。
ロシアもアメリカも膨大な核を保有する強大な軍事大国で、力を背景にエグいこともしてきたわけだけど。
お互いに全く信用していないし、仲良くなる気もないし、必然的に今のような世界になってしまった気がする。
現在のトランプ政権とプーチン政権は、そのような流れの中で行き着いた結果であり、戦後の世界情勢の帰結なのかな。
もう、いいかげん、米露(あるいは今後中国にも)ふりまわされるのはゴメンだと、今後世界の人々の思いが強く変わっていくことになるのかも。
そう思うと、ワールドメイトで最近聞いた話がとっても腑に落ちる。
大本神諭に、上が下になり、下が上になる、みたいな立て替え立て直しの予言があったと聞いているけど。
歴史を見ても、強いもの勝ちが長く続くわけではないし、傲慢になるとやがて衰退していくんだろうなと、漠然と思ってはいたけどね。
これからそんな時代になっていくのかも。
ロシアは、いかなる理由があったとしても、ウクライナ侵攻によって危険極まりない国だと世界から認識されたし、世界の中心になることはもうないだろうから。
米国についても、今のままでは世界の中で衰退の道を歩み始めると言う専門家が、急に増えている。
ロシアのことも、米国のことも、冷戦後に米国が絶頂期を迎えようとしていた前に、ワールドメイトではすでに聞いていたことでもあるけどね。
それだけに、今はとても危険で混乱した状態が続くことになるんだけど。
トランプ大統領は、予測不能というより、徹底した米国繁栄第一の現実路線で問題に対応しようとしているからね。
ウクライナはロシアに勝てないから、領土を割譲してでも、強引に終わらせようという腹づもりだよね。
しかもNATO加盟は論外で、ちゃっかり軍事支援した分も、ウクライナの鉱物資源で取り返そうとしている。
とりあえず先々の世界情勢や米国の影響力のことより、目前の米国の利益を求めるという、トランプ大統領らしいやり方だけどね。
戦争が終わることは大事なことだし、これまでも戦争が終わる時には、どちらかが理不尽な条件を飲まされてきた。
大雑把には世界は力で決まるという身もふたもない悲観的な話だが、外交官らしい地に足のついた話でもあるなあ
— t_yano (@t_yano) March 5, 2025
トランプ政権のウクライナへの「塩対応」を安易に非難する人たちが知らない外交の真実(東洋経済オンライン)#Yahooニュースhttps://t.co/HvIk0wyUD6
ただロシアは、ロシアの軍事行動に米国はこの先も関わらないとみるかもしれないし、それはこの先日本にとっても、大変なことではあるんだけどね。
ロシアだけでなく、中国や北朝鮮と、日本を取り囲む状況はかつてないほど大変なんだから。
その上、同盟国の米国にさえ、手のひら返しにあう恐れが、現実味を帯びてきているわけだし。
さらに欧州は、万が一米国抜きでも、ウクライナを勝たせるために行動するとなれば、もはや直接行動に近いことをしない限り勝機はないよね。
そうなると第3次世界大戦や、核戦争が現実味を帯びてくるから。
実際に多くの知識人が、途中経過はどうであれ、そうなる可能性を以前から指摘しているよね。
どちらにしても危機や困難は、まだまだ続くことになるわけだよね。
それでも何よりも、これ以上双方に戦争の犠牲者が出ることなく、かつ、平和が維持されるような終結を、ワールドメイトで神様に祈り続けるしかないかな。
その先にある、良き未来が来ることを信じて。