ワールドメイトと国内の動きや世界情勢

世界は戦争状態!?、それは宗教戦争?

最近の国際情勢を見てると、とにかくテロのニュースがとても多い。それから、それとも関連して米国大統領選挙のことも話題になっている。

トランプ共和党候補の過激な発言、ポピュリズムにより、なんだかイスラム対白人のような単純な図式になりつつある。

もちろんオバマ大統領は、ISIS信奉者によるテロが起きても、これはイスラム対アメリカではないと、明確に否定しているけどね。

 

それにしても多くのアメリカ国民が、トランプの極端な考えを支持しているのも否が応でも事実なので、そこから、まるで宗教間の争いのような印象を単純に持つ人も増えるのではないかと心配になる。

そしてさらに、神がいるなら戦争が起きるはずがないとか、宗教があるから争いが起きるみたいな、単純な思考に陥る日本人が増えてしまうと困るけどね。そうやって、だんだん無神論者になる人が増えることにでもなれば、今よりもさらに争いが増えていくことになるかもしれないのにね。

 

ワールドメイトの仲間とも話すと、宗教だけでなく、そこに政治的、経済的な利権などが複雑に絡むから戦争になると考えている人が多い。まぁ、普通に考えると真っ当な意見のような気がする。

 

あるいは、宗教は単に利用されているだけと考える人もいる。宗教的な教えを信奉しているように見せているだけで、実際は教えに反する、単なる人間的な欲望や権力志向を持つ人によって紛争になっているとするワールドメイト会員もいた。それも一理あるのかなと思う。

 

ただ、個人的には、本当に信心深いように見える人でも、やはり悪いことをしてしまう人もいると思うし、人間だから感情的になって間違った選択をすることもあると思っている。神を信仰していると言っても、人間はそんなに単純なものではないと思うからね。

だから、あらゆる宗教の教えで、争いや人殺しを推奨するような宗教は皆無にもかかわらず、争いに走ったり、首を突っ込んでしまう人も出てくるんじゃないかと思う。

いくら神様を信じていても、人間は聖人君子ではないから、感情的になって争ったり、憎しみ合う気持ちも、簡単には無くならないだろうからね。

ただ神さまの信仰に目覚めた人は、できるだけそうならないように、己を戒めようと人よりも一層の努力しているんだと思う。

あと、どういう信仰心が育つかは、周りの環境にも大きく左右されるのかもしれないけどね。

 

 

それから、違う宗教や宗派を信じたからとか、あるいは教えに背いたからというので、相手を殺してしまうというようなことは、現代でも聞くよね。
それは、日本人からすると、ちょっと理解しづらい宗教観、文化の違いかもしれない。

 

インドやイスラム圏で頻繁に起きている名誉殺人なんかもそうだよね。あそこまでやるというのは理解に苦しむ。

ただし、それがイスラム教やヒンズー教の教えからくるものかと思ったら、それはどうやら違うようで、多少絡む部分はあるにしても、根本的には地域の長年の風習や慣習の影響が大きいそうだ。

まぁ、現代では人権や法律がそういう殺人を許さなくなってきているから、だんだん無くなるといいけどね。

そういう意味でいくと、現代の日本には、そんな名誉殺人のようなことも見られないし、また、宗教の違いや信教の自由に関しても、どこの国よりもおおらかで、寛容性が高いから素晴らしいなと思っている。

 

それで個人レベルでいくと、宗教の違いによる感情的な争いはまだまだ見られるにしても、それが国家間になると、バレスチナ問題にしても、シーア派とスンニ派の争いにしても、宗教間の紛争のような印象を持つけども、実は政治的、経済的な問題で争っているらしい。

まぁ、家庭レベルにおいても、一見宗教への無理解からくる争いが起きることはあるだろうけど、それもよく見ると、もともと家庭内に問題があったり、経済的な問題だったりと、そんなことも多い。

なので、国家間の紛争もそれと同じとは言わないけども、多くは政治的な問題、経済的な問題であって、それを解決することができれば、宗教や文化の違いはあっても、なんとか共存できる道はあるのではないかと思う。

いずれ賢い政治家がたくさん出てきて、政治的な解決をしてくれないかなと期待しているんだけどね。

 

 

深見東州先生の友人である、あるエジプトの外交官の話では、中東の問題(紛争)は宗教の問題ではなく、政治の問題なんですよというようなことを、以前、世界オピニオンリーダーズサミットで力説されていたことを覚えている。

 

また、最近フランス北部の教会で、ISISの名の下にテロ実行犯が神父を殺害したけど、その後フランシスコ・ローマ法王が、次のようなことを述べていた。

世界はしばらく前から「断片的な戦争」の中にあるとの見方を示し、殺害された神父も、こうした紛争の犠牲者の1人だと述べていた。

そして、「世界は戦争状態にある。なぜなら平和が失われたからだ。利益をめぐる戦争やカネをめぐる戦争、天然資源をめぐる戦争、人々を支配するための戦争が起きている」と指摘した。

また、「宗教戦争だと考える人もいるかも知れないがそうではない。あらゆる宗教は平和を欲している。戦争を欲しているのは他の人々だ」と語ったそうだ。

ローマ法王の発言は、とても大きな影響力を要するだけに、今後、政治解決への道が開かれていけばいいけどね。

 

さらに法王は、「イスラム教徒がテロリストだと言うのは間違っている」と述べ、問題は過激派組織イスラム国などの原理主義組織にあると強調して、イスラム教を擁護する発言もしていた。

 

 

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